三菱UFJ銀行、衛星データサービス企画、GHGSat Inc.の3社と衛星データを利用した温室効果ガス排出量の可視化に関するパートナーシップ契約を締結
PR TIMES / 2024年11月15日 12時0分
温室効果ガス排出量を可視化し、企業や自治体の脱炭素化に向けた目標達成を支援
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120285/196/120285-196-da50fb9f110003905c5f0bc8000306b6-1500x1147.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
衛星による温室効果ガス排出量観測
三菱電機株式会社は、株式会社三菱UFJ銀行(本店:東京都千代田区、以下、三菱UFJ銀行)、衛星データサービス企画株式会社(本社:東京都千代田区、以下、SDS)、GHGSat Inc.(ジーエイチジーサット、本社:カナダモントリオール、以下、GHGSat社)と衛星データを利用した温室効果ガス排出量の可視化に関するパートナーシップ契約を締結しました。4社は本パートナーシップを通じて、衛星が観測した世界中の温室効果ガス排出量のデータから、観測対象ごとの傾向をモニタリングし、分析した情報を企業および自治体などのユーザー向けに提供するサービスの実現を目指します。このサービスの提供を通じて、温室効果ガス削減などの社会課題解決に貢献します。
温室効果ガスは、地球温暖化を引き起こす気候変動の主な要因であり、地球環境への影響から、排出量削減に向けた取り組みが世界的に進められています。2023年に開催された第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)では、パリ協定の目標達成に向けた世界全体の進捗を評価するグローバル・ストックテイクの実施が初めて採択され、企業や政府、自治体は自らの温室効果ガス排出量をより正確に、統一された基準で把握する必要性が高まっています。特に産業界では、低炭素技術への転換や再生可能エネルギーの普及など、多額の投資による長期的な視点に立った戦略的な計画が必要となっています。
今回、4社は温室効果ガスの削減に取り組むユーザーを対象に、衛星データを利用した温室効果ガスの排出量をわかりやすく可視化するサービスの検討を進めます。具体的には、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)(※1)シリーズ衛星の広域にわたる観測データと、GHGSat社が持つ衛星コンステレーション(※2)による温室効果ガスの発生源のピンポイント観測データを融合し、温室効果ガスの排出量をわかりやすく可視化したデータを提供するサービスについて検討します。継続的に温室効果ガスの排出量をモニタリングし、客観的で精度の高いデータを提供する他、エネルギーパイプラインのガス漏れなどの異常を迅速に通知し、事故を防ぐなど、安全管理にも寄与することを目指します。ユーザーは新規に設備を導入することなく、衛星データに基づく温室効果ガスの排出量を把握可能となります。また、温室効果ガス削減に向けた具体的な目標設定や効率的な進捗管理を行うことで、透明性・サステナビリティを高めることができます。
三菱電機はGOSATシリーズ衛星の開発に携わっており、現在開発中の温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)は従来よりも広い範囲を隙間なく面的に観測可能となる予定です。本サービスの提供開始に向け、当社は、GOSAT-GWを加えたGOSATシリーズ衛星から取得した信頼性の高い観測データの処理を迅速化し、ユーザーに対しリアルタイムに情報提供するための検討を行います。加えて、多岐にわたる分野での衛星観測ソリューションサービスで得た知見を活かし、温室効果ガスの観測データに地理・空間情報などのデータを融合させることで、衛星データをわかりやすく可視化します。これらの取り組みを通じて、本パートナーシップに貢献します。
■今後の予定・将来展望
今後、三菱電機は3社と協働し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みの一環として本サービスの具体化を図ります。また、サービスの提供を通じて、企業の社会的責任(CSR)活動や持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を支援するとともに、環境負荷の低減や産業界全体の意識改革の促進を目指します。
■サービス検討にあたっての各社の役割
[表: https://prtimes.jp/data/corp/120285/table/196_1_2f4275872456ed130fa31ad7810c1c2d.jpg ]
■三菱電機の宇宙事業について
三菱電機は、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する衛星プロジェクトを中心に国内外の衛星開発・製造を通じて、日本の宇宙開発におけるリーディングカンパニーの地位を築いてきました。今後も保有する技術力の更なる強化を図り、宇宙事業の更なる継続的発展と挑戦を通じて、持続的でレジリエントな社会及び豊かな未来の実現に貢献していきます。
■三菱電機グループについて
私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型 デジタル・エンジニアリング」を推進しています。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、電力システム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、情報システム・サービス、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2023年度の連結売上高は5兆2,579億円でした。詳細は、www.MitsubishiElectric.co.jpをご覧ください。
※1 環境省、JAXA、国立環境研究所による共同プロジェクトのもと開発された、二酸化炭素・メタンなどの温室効果ガスの濃度分布などを観測する衛星。GOSATは、Greenhouse gases Observing SATelliteの略
※2 多くの衛星で編隊を形成し、協調した動作をさせるシステムのこと
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 防衛・宇宙システム事業本部 宇宙システム事業部
〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/society/space/
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