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ロシア高純度石英製造プロジェクトへの出資参画について

PR TIMES / 2013年10月4日 20時7分

住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:中村 邦晴、以下「住友商事」)は、ロシアにおいて高純度石英を生産および販売するLLC Russian Quartz(本社:ロシア チェリヤビンスク州、代表:Leonid Kuzmin、以下「ロシアン・クオーツ社」)の株式28.69パーセントを取得し、総事業費50億円のロシア高純度石英製造プロジェクト(以下「本件事業」)に出資参画します。




石英鉱石を粉砕し、選鉱や精製を経て高純度化したパウダー状の製品である高純度石英は、主に半導体および太陽電池の材料となるシリコンウエーハ(注1)の製造工程で使用される、るつぼ(注2)と呼ばれる器材や、光ファイバー用チューブやロッド、精密機械用パーツに使用される石英インゴット(注3)の主原料です。高純度石英は、半導体や太陽電池産業においては必要不可欠な原料といえます。


ロシアン・クオーツ社は、本件事業のパートナーであるOJSC KGOK(本社:ロシア チェリヤビンスク州、代表:Vadim Kuzmin)の石英鉱石精製事業を引き継ぎ、2011年に設立されました。昨年完成した年産6千トンの粉砕工場に加え、本年4月には1stフェーズとして年産3千トンの製精工場を整備しており、現在も更に高い純度の石英製造に向けて取り組んでいます。また、特に半導体用(るつぼ)に使用される高純度石英は、99.999パーセント以上の純度と長期安定供給が必要とされるため、精製技術だけでなく、鉱石そのものの品位の高さと十分な鉱石埋蔵量も要求されますが、ロシアン・クオーツ社の鉱山は、世界トップクラスの石英鉱石の品位と鉱石埋蔵量を誇ります。


住友商事は、出資参画に伴い本件製品のアジア他向け独占販売代理店権を取得しました。住友商事グループの持つ内外のネットワークを積極的に活用したユーザーへのサポートや、製品品質の向上に取り組んで参ります。


(注1)シリコンウエーハ:
高純度のシリコンの単結晶をスライスし、表面を研磨・洗浄したもの。高純度のものは、基板として、集積回路(IC)、大規模集積回路(LSI)、中央演算処理装置(CPU)等に使われる。太陽電池に使用されるシリコンは、半導体で使用されるものよりやや純度が低い。


(注2) るつぼ :
高純度化された多結晶シリコンを、単結晶インゴットに精製するために使用する器。


(注3) 石英インゴット:
石英製品を切り出す母材。


【参考資料】
■LLC Russian Quartz(ロシアン・クオーツ社)の概要

会社名 :LLC Russian Quartz

設立  :2011年8月

所在地 :ロシア、チェリヤビンスク州、キシュティム市

事業内容:高純度石英の製造および販売

株主構成:Open Joint Stock Company KGOK 41.78パーセント
      Limited Liability Company KVARTZVIK 0.85パーセント
      Open Joint Stock Company RUSNANO 28.69パーセント
      住友商事株式会社 28.69パーセント

生産能力:年産3千トン(2013年4月・1stフェーズ時点)


■写真:鉱石、高純度石英、るつぼ

■地図:所在地

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