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【台湾情報】台湾南部の半導体材料クラスター計画、高雄の産業高度化へ<ワイズ機械業界ジャーナル2023年8月第2週号発行>

PR TIMES / 2023年8月10日 13時45分

~台湾機械・電子・半導体・自動車・エネルギー業界の最新動向を分析する~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2023年8月第2週号を発行しました。今週号では半導体業界、機械業界、金属業界、車載用半導体の動向を紹介します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/59899/209/resize/d59899-209-bb9517e1f160f683813f-0.jpg ]

<最新刊目次>
台湾南部の半導体材料クラスター計画、高雄の産業高度化へ

台湾その他汎用機械設備産業の2023年上半期の現況と見通し

金属加工の経宝精密控股(JPP)エアバスのサプライヤーに

TSMC、自動車メーカーに先進プロセスの早期採用呼び掛け


<台湾南部の半導体材料クラスター計画、高雄の産業高度化へ>
 台湾では2030年までに南部に半導体材料の産業クラスターを整備する計画が進められている。高雄市の楠梓産業園区を中心に北は▽路竹区、▽橋頭区、▽南部科学園区(南科)、南は▽大社区、▽仁武区、▽大寮区、▽林園区、▽小港区に化学品などの半導体材料クラスターを整備し、▽ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)、▽半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)、▽半導体メモリー大手、華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)、▽ガリウムヒ素(GaAs)ファウンドリー世界最大手、穏懋半導体(ウィン・セミコンダクターズ)などの工場に重要材料を供給できる体制を構築する。石化産業の研究開発(R&D)の高度化を促す狙いもある。高雄市政府の統計によると、20年8月から現在までに台湾内外の企業から高雄市に計約6000億台湾元の投資があり、雇用機会3万人余りを創出した。高雄市の平均給与は過去3年で8.63%上昇し、22年の営利事業売上高は5兆8700億元と過去最高を更新した。

一、高雄市の製造業
1.工場数
 高雄市の18~20年の工場数は平均約7687軒で、業種別では金属製品業の2402軒(約31%)が最多。次いで▽機械設備業、1026軒(約13%)、▽食品・飼料業、757軒(約10%)、▽プラスチック製品業、408軒(約5%)、▽化学製品業、325軒(約4%)の順に多い。
 南部の半導体材料クラスター整備計画により、▽半導体製造装置の鈦昇科技(B&Rエンジニアリング)、▽特殊化学品の長興材料工業(エターナル・マテリアルズ)や長春石油化学(CCPC)、▽半導体パッケージング(封止)材料の長華電材(CWE)など地元企業による投資拡大が期待できる。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/209/resize/d59899-209-d693fb982592d07dc689-1.jpg ]

2.売上高
 高雄市の製造業の18~20年の平均売上高は、上位5業種の▽化学材料製造業、▽卑金属(ベースメタル)業、▽金属製品業、▽電子部品業、▽石油・石炭製品業で計2兆元に上り、全体の80%を占めた。高雄市は石化産業と鉄鋼などの金属産業が中心で、▽鉄鋼最大手、中国鋼鉄(CSC)、▽ステンレス大手、唐栄鉄工廠(唐栄アイロン・ワークス)などの最重要生産拠点は高雄市にある。高雄市では金属産業クラスターが整備されており、製造・加工で国際競争力が高い。近年は国際競争の激化に伴い、ハイエンドの航空宇宙やインプラントなどの医療機器向けを強化している。なお、TSMCが高雄市で建設中の新工場が稼働後、高雄市の製造業の売上高は3兆元を上回る可能性があり、この水準を維持できれば、6直轄市で首位が続く見通しだ。
[画像3: https://prtimes.jp/i/59899/209/resize/d59899-209-193675d991d585a33eae-2.jpg ]

3.従業員数
 高雄市の18~20年の製造業従業員数は平均約30万人で、業種別では電子部品業が最多の23%を占めた。金属製品業は19%、CSCを含むベースメタル業は9%を占めた。半導体材料クラスター整備計画により、高雄市の製造業従業員数は40万人に増加すると期待されているが、6直轄市では依然として下位3位に入る見通しだ。高雄市政府は地元産業の高度化と従業員の給与、福利厚生の改善を支援し、優秀な人材の回帰を促す必要がある。

4.研究開発費
 高雄市の製造業の18~20年の研究開発費は平均296億元で、業種別では電子部品業が約45%を占めた。(中略)
[画像4: https://prtimes.jp/i/59899/209/resize/d59899-209-3ea75bd88fd441585bbf-3.jpg ]

二、今後の展望
 南部の半導体材料クラスター整備計画では、製造業の工場用地を確保するため、南科橋頭科学園区(高雄市橋頭区)の開発が進められている。同園区は▽スマート機械、▽精密医療(プレシジョン・メディシン)、▽航空宇宙関連メーカーにも用地を提供し、地元産業の高度化、AIoT(人工知能+モノのインターネット)分野の強化を図る計画だ。(続く)
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ワイズ機械業界ジャーナル
[画像5: https://prtimes.jp/i/59899/209/resize/d59899-209-631f24b158e0b94f88b8-4.png ]

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【会社概要】
会社名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
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