耐久性が高く、環境にやさしいCO2吸収液の商用化へ向けた開発
PR TIMES / 2023年4月13日 21時40分
~新CO2吸収液の活用によるカーボンニュートラル社会への貢献~
東芝エネルギーシステムズ株式会社は、このたび、CO2分離回収設備に用いられる高性能なCO2吸収液の開発を佐賀市と共同で実施します。佐賀市の清掃工場に納入した当社製CO2分離回収設備を用いて、当社研究所が開発した新CO2吸収液を活用し、数千時間、およそ数か月におよぶCO2分離回収設備の連続運転を行います。耐久性を確認後、2023年度中に新CO2吸収液の商用化を目指します。
当社は、このたび、CO2分離回収設備に用いられる高性能なCO2吸収液の開発を佐賀市と共同で実施します。佐賀市の清掃工場に納入した当社製CO2分離回収設備を用いて、当社研究所が開発した新CO2吸収液を活用し、数千時間、およそ数か月におよぶCO2分離回収設備の連続運転を行います。耐久性を確認後、2023年度中に新CO2吸収液の商用化を目指します。
当社は、2013年10月に、佐賀市「清掃工場バイオマスエネルギー利活用促進事業」向けに、小型のCO2分離回収実験プラントを佐賀市清掃工場に納入しました。2016年には、佐賀市清掃工場に、当時、清掃工場向けとしては世界初となるCO2分離回収商用設備を納入しました。それにより、佐賀市清掃工場では、ゴミ燃焼の際に発生する排ガスの一部から、1日で最大10トンのCO2を分離回収しています。
排ガスからCO2を分離する際、低温状態でCO2を吸収し、高温状態でCO2を放出するアミン系の化学水溶液をCO2吸収液として使用しています。事業者の観点からは、CO2吸収液の性能向上によるCO2分離回収設備の維持管理費抑制が求められていました。
このような背景から、当社エネルギーシステム技術開発センターにおいて新CO2吸収液を開発してきました。新CO2吸収液は、CO2回収量1単位あたりの必要エネルギーを現行CO2吸収液と同等に保ちながら、吸収液の劣化度合いを抑えています。そのため、事業者のCO2分離回収設備の維持管理費を低減することができます。また、大気中へのアミン成分排出量が少なく、環境にやさしいという特長があります。
これまで、当社は、福岡県大牟田市にある当社製パイロットプラントで新CO2吸収液を活用した約800時間の運転検証を行っており、CO2吸収液の劣化速度については、従来の3分の1にまで、大気中へのアミン成分排出量については、従来の10%程度にまで低減することを確認しました。
今回、佐賀市の清掃工場に設置されているCO2分離回収設備へ新CO2吸収液を適用した数千時間におよぶ連続運転を行い、新CO2吸収液の商用化を目指します。
地球温暖化防止のため、カーボンニュートラルの実現が求められており、排ガスからのCO2分離回収への期待は高まっています。当社は、CO2分離回収技術開発によりCCUS(注)の社会実装を支え、カーボンニュートラル社会の実現へ貢献していきます。
佐賀市CO2分離回収設備の写真
[画像: https://prtimes.jp/i/32322/210/resize/d32322-210-cddb9b9980b084026b03-0.jpg ]
注:CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage):プラントから排出されるCO2を分離回収、利用、貯留する技術
※東芝エネルギーシステムズの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.global.toshiba/jp/company/energy.html
※東芝エネルギーシステムズの火力事業についてはこちらをご覧ください。
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/thermal.html
※東芝エネルギーシステムズのCO2分離回収技術についてはこちらをご覧ください。
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/thermal/products-technical-services/zero-emissions.html
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
【JPIセミナー】エア・ウォーター(株)「炭酸ガス製造を取り巻く現状とCO2分離回収・利活用技術の最新動向」8月22日(木)開催
PR TIMES / 2024年7月18日 18時15分
-
【東芝エネルギーシステムズ】東芝グループにおける送変電機器の増産投資について
Digital PR Platform / 2024年7月18日 13時30分
-
【東芝インフラシステムズ】次世代統合制御システム「CIEMAC VS」の発売について
Digital PR Platform / 2024年7月17日 13時27分
-
タイでセメント工場排ガスを利用したCCUプロジェクトのPre-FS役務を受注
PR TIMES / 2024年7月2日 11時45分
-
セメント工場から回収したCO2を骨材に固定
@Press / 2024年7月1日 11時15分
ランキング
-
1昨年度の郵便事業896億円の営業赤字、前年度の4倍超…封書やはがき減収・集配や運送委託費増
読売新聞 / 2024年7月25日 18時13分
-
2「なだ万」、オノデラに売却=外食から撤退―アサヒGHD
時事通信 / 2024年7月25日 21時11分
-
3日経平均は7日続落し1200円超安、今年最大の下げ 米株安・円高進行で
ロイター / 2024年7月25日 15時38分
-
4RIZIN「手越祐也の国歌独唱を批判」は失礼なのか 手越が辞退し、選手に批判が集まっているが…
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 19時30分
-
5基礎的財政収支が25年度に黒字化、内閣府が試算提示へ…税収増で8000億円程度の黒字見込み
読売新聞 / 2024年7月25日 22時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)