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姫路市立美術館と日本美術・技術博物館「Manggha」の連携協定を締結しました!

PR TIMES / 2024年11月26日 21時40分



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連携協定調印式の様子

本年10月16日の姫路城・ヴァヴェル城の姉妹城提携に続き、11月11日(月)、巨匠アンジェイ・ワイダ監督が設立したポーランドで唯一の日本文化を紹介する国立美術館である日本美術・技術博物館「Manggha」において、山田基靖姫路市副市長とカタジナ・ノバク日本美術・技術博物館長によって、姫路市立美術館と同館の連携協定を締結しました。
なお、協定調印式には、山下在ポーランド日本大使館広報文化センター長やインガルデン在クラクフ名誉総領事等のほか、故ワイダ監督の令夫人であり、同博物館の設立に向けてご尽力されたザフファトヴィッチ氏もご出席されました。同氏から、生前、ワイダ監督が姫路城を訪問した際に自身で描かれた姫路城のスケッチを姫路市立美術館に寄贈したいとのお申出を頂戴し、山田副市長より、深淵なる御礼を伝達しました。
協定の締結により、両館が所蔵する美術品等の相互貸借等の展覧会開催における協力を通じて、両地域の芸術文化の交流を促進し、観光、国際交流、教育、産業その他の関連分野における連携を図っていきます。
日本美術・技術博物館「Manggha」とは
- ポーランドにおいて日本文化の普及に努める唯一の国立機関で通称「マンガ博物館」
- 「日本美術コレクションのための家」として、日本政府、クラクフ京都財団の資金提供で、日本を代表する建築家磯崎新氏の設計により1994年クラクフ(ヴァヴェル城の対岸)に建設
- 浮世絵、北斎や歌麿などの絵手本のほか、能面や能装束など日本の伝統美術を展示しており、年間10万人が来館

調印式等の様子
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73910/213/73910-213-86ed72c95389d09680422acd6eb9a498-1096x1096.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
調印式等の様子

姫路市立美術館に寄贈されるスケッチ
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73910/213/73910-213-28c50380a446eeccb68ffbbbf856424c-652x871.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ワイダ監督による姫路城のスケッチ

姫路市立美術館長のメッセージ
このたび、日本美術・技術博物館マンガと当館の間にかけがえのない「姉妹館」の絆が結ばれることとなりました。この上ない喜びとともにご尽力賜りました皆様に深く感謝申し上げます。
人として誰もが生まれ持つ尊厳を、讃え合い、謳歌できる聖地――それを美術館と呼ぶならば、「日本美術・技術博物館マンガ」はまぎれもなくその最前衛を歩んでこられました。
――19世紀末ジャポニスムの時代を起源とし、深遠にして壮大な数多の叡智とゆるぎない信念によって、時代の激動のなかで人々を分断する様々な境界を超え、不可能を可能に変え、古都クラクフに深く根差して現代を生きる美術館。その慎ましく厳かな佇まいは、日本の私たち自身の心の源郷を思い起こさせます。貴館に心からの敬意を表します。
そして奇跡のような館を生み支えてこられた全ての皆様、フェリックス・マンガ・ヤシェンスキ氏、アンジェイ・ワイダ、クリスチーナ御夫妻、磯崎新氏、高野悦子氏、カタジナ・ノバク館長はじめ、クラクフ市民の皆様に心より敬意を表します。
私たちの美術館――姫路市立美術館は、天空を白鷺が飛ぶ優美な姿にたとえられる「世界文化遺産・国宝姫路城」に寄り添って、凛とたたずむ「赤レンガの美術館」であります。
この赤レンガの建物は、20世紀初頭、1905年に旧日本陸軍の武器庫・被服庫として建てられた軍事施設でした。第二次世界大戦終戦の1945年、2度にわたる大空襲で中心市街地は焦土と化すなか、姫路城とこのレンガの館は苛烈な戦火を潜り抜けて生き延びてきたものです。戦後、GHQ(占領軍)からの取り壊しの命令に対し、「民主主義行政の拠点とする」という当時の市長の粘り強い交渉によって残され、1947年から1980年まで市役所として、焼け野原からの復興の拠点となりました。やがて経済成長を遂げ、市役所が移転することとなったとき、姫路市民はこのレンガの館を、「市民の美術文化の高揚を図る」美の殿堂として再生する道を選びました。美術作品は、一人一人の「人間の生の証」です。美術館は、「市民社会の成熟の証」です。この地に刻まれた何世代にもわたる命の軌跡と喜怒哀楽の記憶とともに、かつての武力のための兵器庫・被服庫を、いわば心の兵器庫・被服庫へと見事転生させた市民の選択がここに在ります。
美術館となって40年余り、姫路城ゆかりの刀剣など郷土にちなむ美術品から、モネからマティスに至る西洋近代の巨匠の名品、さらには杉本博司の「海景」や日比野克彦のアートプロジェクトまで現代日本が世界に誇る巨星の代表作まで約5,000点のコレクションを形成してまいりました。今、美術館の庭園では、「霧の彫刻家」として世界を魅了する中谷芙二子の作品《白い風景 原初の地球》が子供たちを夢中にさせています。白亜の姫路城とレンガの館は、幻想的な霧の風景のなかで調和し、一体化しています。世界文化遺産・姫路城とともにある当館の根源的使命は、ユネスコ憲章前文に高らかに謳われている「人類の知的・精神的連帯」のために、来るべき美意識を創造することにあるものと確信いたします。
貴館との「連携」において、これから紡がれゆく、来るべき美意識と新しい物語に栄えあらんことを心より祈念します。
            2024年11月11日          姫路市立美術館 館長 不動 美里
<本リリースに関するお問い合わせ>
姫路市観光経済局観光コンベンション室
担当:大山
TEL:079-221-2187  E-mail:kanko@city.himeji.lg.jp

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