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文系・理系ともに教科の苦手意識は小中学生で大きく形成、理科は「物理」「化学」などに細分化された高校生で躓く傾向も

PR TIMES / 2023年12月20日 13時15分

~「成功体験を積み重ねるサポート」「学問の楽しさに気付くきっかけ」が理系への苦手意識払しょくに重要か?5,150名の学生の文理選択と学部・学問系統について調査~

スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、2023年11月10日(金)から11月13日(月)にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校生・浪人生・大学1~2年生を対象に「文理選択と学部・学問の系統についての調査」を実施、5,150名から回答を得ましたのでご報告いたします。



2023年6月~7月にかけて、Studyplusトレンド研究所は公益財団法人山田進太郎D&I財団と共同で「文理選択に関するアンケート調査」を実施しました。調査では、

理系科目への苦手意識が、文理選択に大きな影響
複数選択回答の調査項目「文系 or 理系を選択した理由は何ですか?」では、文系(n=1,221)選択の最多理由が「理系科目が苦手だったから」(回答率49.9%)。



教員が生徒により良いサポートを提供できる可能性がある
複数選択回答の調査項目「文理選択をする際に、どのような情報源を活用しましたか?」では、最多理由が「学校の先生(担任)」(回答率52.1%)。

単一回答の調査項目「文理選択について、学校や教員から受けたサポートにどれくらい満足していますか?」では、半数は「どちらでもない」「やや不満」「不満」と回答しており、改善の余地が見られる。





といった結果を得ました。詳細:https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20230824
上記結果を踏まえて、今回の調査では教科への苦手意識・得意意識が形成される時期・理由に着目し、生徒がより良い文理選択をするための高等学校における学習指導・進路指導のヒント、大学の理系分野における生徒募集にあたってのヒントを探りました。


文理選択と学部・学問の系統についての調査 トピックス
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/47308/table/220_1_f7821f1b84194e98dcd8cb0bad5b3ebb.jpg ]


◆本調査の概要
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(高校生・浪人生・大学1~2年生)

回答者  : 5,150名
【学年分類】高校1年生:1,278名、高校2年生:1,433名、高校3年生:1,887名、浪人生:213名、大学1年生:252名、大学2年生:87名

【文理分類】文系:2.391名、理系:2,644名、その他:115名



調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。

調査時期 : 2023年11月10日~11月13日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。



本調査結果の完全版については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで紹介しています。 https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20231220


■ 理系への苦手意識が文理選択に大きな影響
前回調査の結果を受けて、今回は自由記述で文理選択の理由を調査しました。
その上で記述された理由に関して、
 ・系統に対するポジティブ・ネガティブの割合
 ・回答理由をジャンル付けした割合
を算出・分析しました。

【調査項目1.】あなたが文系or理系に進むことを決めた理由を教えてください。(自由記述回答をジャンル分けして分析)
[画像1: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-19db23328bef07e21589-10.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-36913557db12b08ffb6d-10.jpg ]

【回答1.】
・「系統への苦手意識」から文理選択した生徒は、文系が理系を20%以上、上回る回答を得ています。
・回答理由をジャンル付けすると、文系は「理系の勉強が苦手」が最多。理系の「文系の勉強が苦手」を20%以上、上回る結果となりました。


■ 教科への苦手意識は小中学生で形成、理科は高校生で形成される傾向も
前回調査、今回調査で浮き彫りになった「理系への苦手意識」について、より深掘りしました。苦手意識が芽生えた時期・理由に注目しました。

【調査項目2.】あなたがもっとも苦手・嫌いな教科は何ですか?その教科が苦手・嫌いになったのはいつからですか?(単一回答)
[画像3: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-9b4d8971a2a28ac742a9-10.jpg ]

【回答2.】
・英語・国語・社会・数学は、約7割が小中学生時点で苦手を自覚。英語は特に中学生で自覚する傾向が見られました。
・英語、理系科目は高校1年生で苦手を自覚する割合も高く、理科は4割以上・数学は2割以上が高校生になってから苦手を自覚しています。

【調査項目3.】あなたがもっとも苦手・嫌いな教科は何ですか?その教科が苦手・嫌いになった理由を教えてください。(自由記述回答をジャンル分けして分析)
[画像4: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-b8a5dfa2325baa64f0ac-10.jpg ]

[画像5: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-7b499651dd7f048dc26f-10.jpg ]

【回答3.】
・英語・国語は「難しい・できないから」の回答が目立ち、英語・社会は「暗記が苦手」、国語は「答えが曖昧」の回答率が高い結果となりました。
・理系科目は、文系科目以上に「難しい・できないから」の回答率が高く、半数近い割合。数学は「計算が苦手」も多く見られる結果となりました。
・また、数学・理科における頻出ワードに着目すると、以下のような傾向が見られました。

◆「数学」が苦手・嫌いな理由
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/47308/table/220_2_be6901179e9b2e5583459007dd5b429d.jpg ]


◆「理科」が苦手・嫌いな理由
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/47308/table/220_3_e62a2e70f8420919139199a5c1127924.jpg ]



■ 高校生になってから理系を好きになる割合も一定あり、成功体験や学問の面白さに気付くきっかけ作りが重要
今度は、得意意識に着目します。どのようなきっかけで教科を好きになるのか、また実際に文理選択をして学部を選ぶ際に、どのような理由を持っているのか。高校生になってから理系科目を好き・得意になった生徒の声も含めて、今後の学習指導・進路指導のヒントになりそうな情報を集めました。

【調査項目4.】あなたがもっとも得意・好きな教科は何ですか?その教科が得意・好きになったのはいつからですか?(単一回答)
[画像6: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-d7a7d0a70928c178bd9d-10.jpg ]

【回答4.】
・7~8割は、小中学生の間に得意・好きを自覚。
・理系科目は高校1年生で得意・好きを自覚する割合が比較的高く、理科は高校生に入ってから3割が好き・得意になったと回答しています。

【調査項目5.】あなたがもっとも得意・好きな教科は何ですか?その教科が得意・好きになった理由を教えてください。(自由記述回答をジャンル分けして分析)
[画像7: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-167b8c6dfba2ab86c936-10.jpg ]

[画像8: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-26e975e4b2c5340e8e49-10.jpg ]

【回答5.】
・文系科目においては、英語は「習い事・塾の影響」、社会は「教師や授業の影響」、国語は「読書が好き」といった回答が特徴的です。
・理系科目は「楽しい・面白い」回答割合が文系科目よりも高く、数学は「答えが明確」・理科は「教師や授業の影響」といった回答が特徴的です。
・得意・苦手意識が醸成されやすい小中学生以降、高校生になってから理系科目を得意・好きになった回答に着目すると、頻出ワードから以下のような特徴が見られました。

◆高校生になってから「数学」が得意・好きな理由
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/47308/table/220_4_abbc0057b8c8525795499ddce2740d17.jpg ]


◆高校生になってから「理科」が得意・好きな理由
[表5: https://prtimes.jp/data/corp/47308/table/220_5_529ec2928c2900d1e0209060aaa5b093.jpg ]


【調査項目6.】あなたが進学予定の(実際に進学した)学部・学問の系統を、決めた理由を教えてください。(自由記述回答をジャンル分けして分析)
[画像9: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-4c4d23b06c88d58222d5-10.jpg ]

[画像10: https://prtimes.jp/i/47308/220/resize/d47308-220-b20446bee87aca50debd-10.jpg ]

【回答6.】
・理系の学部・学問系統の結果に着目すると、工学・理工学系、理学(物理・数学・化学等)系、農・生命・環境系は「学びたいこと・興味・関心」が最多。医学系、看護系、薬学系は「夢や目標・就きたい職業」が最多という結果が得られました。
・頻出ワードに着目すると、理系の学部・学問系統への進学理由として、以下のような傾向が見られました。

◆理系の学部・学問系統への進学理由
[表6: https://prtimes.jp/data/corp/47308/table/220_6_3ce66f2737ecb42f34ef6a4e50ae2e62.jpg ]



■ Studyplusトレンド研究所 調査所感

2023年6月~7月にかけて実施した「文理選択に関するアンケート調査」を受けて、今回は高等学校での指導は具体的にどのようなサポートが考えられるか、また大学の理系学部などで学生募集広報を進めるにあたってどのような訴求ができるか、といった観点から調査を実施しました。

今回の調査を通じてまず分かったこととして、理系に限らず教科への苦手意識は、小中学生で大きく形成されるということです。また、理科は「物理」「化学」など細分化される高校生で躓く傾向なども見られました。

そうした中で高等学校や大学で生徒に対してできる文理選択におけるサポートとして、理系が苦手な生徒や理系へ進学する生徒の声から2つのヒントが見えてきました。

1つ目は、成功体験を積み重ねるサポートです。理系に限らず、各科目で「できる」実感が「好き」を生む傾向が見えています。
2つ目は、学問の楽しさに気付くきっかけ作りです。学問の面白さ・深さが分かるような授業、先生自身が楽しんで教えている姿、また日常体験から興味関心を持つ傾向が見えました。

高校生は吸収力が高く、多感な時期を過ごしています。
勉強時の成功体験、またさまざまな物事の楽しさに気づくようなきっかけを、学校に限らず家庭や日常のさまざまな場面で少しずつ増やすことができれば、よりよい進路選択に繋がるかもしれません。


本調査結果の完全版については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで紹介しています。 https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20231220


■学習管理アプリ「Studyplus」 概要
「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。 
ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。
累計会員数800万人以上、大学受験生の2人に1人が利用しています。https://www.studyplus.jp/

※アプリダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id505410049
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.studyplus.android.app


■「Studyplusトレンド研究所」 概要
「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。
若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/


■スタディプラス株式会社 概要
所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階

代表取締役:廣瀬高志

事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」の運営

設立:2010年5月20日



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