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フィールドレポーター調査 生き物の供養碑の調査を実施します

PR TIMES / 2024年11月9日 12時40分

 日本各地には、身近な生物の死を悼んだ「生き物供養碑」が建てられています。今回の調査では、滋賀県にどのような生き物供養碑が建てられているか、どのような碑文が抱えられているかの調査を実施します。



概要


・滋賀県各地の「生き物供養碑」の場所と碑文の調査を実施
・供養碑の詳細や、成り立ちを調査
・ひかり拓本による碑文の調査を実施

詳細


 琵琶湖博物館では、「地域学芸員」に相当するフィールドレポーター制度を設け、身近な自然や暮らしに関する調査を行っています。2024年度の登録者数は210名です。


 この度、令和6年度フィールドレポーターの活動として、生き物を供養するために建てられた碑、「生き物供養碑」の調査を行うことになりました。


 日本では遅くとも江戸時代以降、家畜や魚類・虫など、身近な生き物の死を悼み、感謝や哀悼の意を込めて石碑をつくり、弔ってきました。これは世界でも例のない文化です。全国の「生き物供養碑」を調査された東海大学の田口理恵さんによると、1,141基もの「生き物供養碑」が各地に建てられています。また、国文学研究資料館の相田満氏らによる調査結果は、インターネット上で公開されていますが、滋賀県内の事例として約50基が報告されています。


 そこでは、例えば、滋賀県醒井養鱒場には、放流事業開始以降犠牲となった小鮎の霊を慰めると同時に、小鮎族の永劫の繁栄と日本の水産資源の開発に貢献しうることを祈願して「小鮎塚」が建てられたこと。湖東、湖南地域の寺院には、農耕や日清日露戦争に使われた牛馬の供養として建立された碑が多数あることなどが紹介されています。


 ただ、いまだ紹介されていない「生き物供養碑」がほかにもあると思われ、今回、フィールドレポーターの調査テーマとして取り上げました。また、いままで知られている「生き物供養碑」も、どんな文章が碑文に抱えれているのかについては、まだ報告されていません。


 そこで、身近な「ここにはこんな生き物の供養碑があるよ!」といった情報を集めています。また、「これは生き物供養碑と聞いているのだが・・」とか、「これは、生き物の供養碑かも知れない」という小さな情報でもお寄せいただければ幸いです。



<調査期間>
  2024年10月19日(土)~2025年1月31日(金)


<調査情報>
  https://www.biwahaku.jp/2024/10/post_228.html


<問い合わせ先>
  〒525-0001 草津市下物町1091 琵琶湖博物館フィールドレポーター係(川瀬・橋本)
077-568-4811
  freporter△biwahaku.jp
「△」を「@」に変更してください。
[画像: https://prtimes.jp/i/58617/220/resize/d58617-220-5d4871affcfd676b3f54-0.jpg ]


<主な参考文献>
田口理恵『魚のとむらい―供養碑から読み解く人と魚のものがたり―』(東海大学出版会、2012年)
生き物供養碑 topic map tmap1.topicmaps-space.jp/kuyo/

 調査の概要については、びわ博フェス2024(11月17日(日)12時15分~25分)において、フィールドレポータースタッフより説明があります。
 なお、今回調査で活用する「ひかり拓本」については、同じく、びわ博フェス2024(11月17日(日)12時25分~55分)において、上椙英之氏(文化財防災センター/(併)奈良文化財研究所)より紹介があります。

https://www.biwahaku.jp/festival/2024.html

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