美術史における人間中心主義を脱し、人間と自然の関係を軸とした新たな芸術の歴史を世に問う『ポスト人新世(じんしんせい)の芸術』(著・山本浩貴)が6月28日(火)に発売
PR TIMES / 2022年6月24日 13時45分
美術出版社(東京都品川区)は、まったく新しい人間と自然の美術史を論じた『ポスト人新世の芸術』を刊行いたします。著者は2019年に『現代美術史』(中公新書)をまとめ上げた、山本浩貴。人類の活動が地質学的なレベルでも重大な影響が出るようになり「人新世」とも称される現世代において、アーティストは自然をどう解釈してきたのか、そして未来に何を問うべきか。気鋭の美術評論家が語る、ポスト「人新世」の芸術論です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/10983/227/resize/d10983-227-fe20f0b6e0dd49b975b6-0.jpg ]
本書概要
アーティストはいかにして自然と対峙しながら創作してきたのか、作家の自然をめぐる認識はどのような形で過去の芸術作品に表出しているのか。著者である美術評論家・山本浩貴は、2019年に執筆した『現代美術史』(中公新書)のなかで、1960年代前後の前衛芸術と2000年代以降のソーシャリー・エンゲージド・アートをつなぐ歴史や、その光と影を論考してきました。そして、芸術運動や各時代の作品を俯瞰してみたことで浮かび上がった新たな関心のひとつが、本書のテーマである、人間と自然の関係を軸とした新たな美術史を構築することでした。
人文科学の領域において、しばしば「芸術」や「美」の観念はあたかも人間の専売特許のごとく扱われてきました。しかし、「何かを見たり聞いたりしたときに感じる経験」としての美意識には、動物や植物と共通の基底が存在することを、近年のいくつかの研究が明らかにしています。本書は、美術史や文化研究で支配的な「人間を中心に据えた視点」を脱却し、人類という種を相対化した目線から、芸術の歴史を捉え直すことに挑戦しています。
人類の活動が地質学的にも重大な影響をもつようになった「人新世」とも称される現世代。アーティストは自然をどう解釈し、次世代に何を問うのか。気鋭の美術評論家が「ポスト人新世」を語ります。
著者プロフィール
山本浩貴
1986 年生まれ。文化研究者、アーティスト。一橋大学社会学部卒業後、ロンドン芸術大学にて修士号・博士号取得。2013~2018 年、ロンドン芸術大学トランスナショナルアート研究センター博士研究員。韓国・光州のアジアカルチャーセンター研究員、香港理工大学ポストドクトラルフェロー、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教を経て、2021年より金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科芸術学専攻講師。著書に『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019年) 、『トランスナショナルなアジアにおけるメディアと文化 発散と収束』( 共著、ラトガース大学出版、2020年)など。
書籍情報
[画像2: https://prtimes.jp/i/10983/227/resize/d10983-227-c7b2158d6d56781de8e2-1.jpg ]
『ポスト人新世の芸術』
発売|美術出版社
発行|カルチュア・コンビニエンス・クラブ
価格|2,500 円+税
発売日|2022年6月28日
仕様|320ページ、 四六判
ISBN|978-4-568-20281-6 C0070
ご購入はこちら|https://www.amazon.co.jp/dp/4568202817
美術出版社
1905年の創業以来、一貫して良質な美術図書の出版を手掛けてきました。
『美術手帖』『ワイナート』などの定期雑誌、『カラー版美術史シリーズ』をはじめとする美術・デザイン・建築などの芸術全般にわたる書籍の出版、美術展のカタログ制作、「美術検定」事業のほか、アートと人々をつなぐ多彩な事業を行っています。
https://bijutsu.press/
【書籍PR :SNS】
Twitter @bss_books( https://twitter.com/bss_books )
Instagram @bss_books( https://www.instagram.com/bss_books )
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
「露営の歌」の大迫力が原点 『昭和歌謡史』 日本史研究者が執筆 〈聞きたい。〉刑部芳則さん(日本大教授)
産経ニュース / 2024年9月15日 10時20分
-
ページをひらいて〈お金の世界史〉をめぐる旅へ!ワクワクするビジュアルブック『世界 お金の大図鑑 謎と秘密』9/12発売!
PR TIMES / 2024年9月6日 18時45分
-
学習、生成、創作の新たな地平を探る。『美術手帖』10月号は、「AIと創造性」特集。
PR TIMES / 2024年9月5日 11時15分
-
『Winart』2024年秋号では、「日本ワインの原点、山梨 ~秘めたる魅力、再発見」と題し、山梨の生産者&ワインを特集。9月5日(木)発売。
PR TIMES / 2024年9月4日 17時45分
-
ページを開くと、ここは世界最大の博物館! 全世界で75万部のベストセラー図鑑の新訂版が12年ぶりについに刊行! 『地球博物学大図鑑 新訂版』8月29日発売。
PR TIMES / 2024年8月29日 12時45分
ランキング
-
1PAULの「3080円・高級モーニング」超正直な感想 フランス発ベーカリー・カフェチェーンの実力は?
東洋経済オンライン / 2024年9月21日 8時0分
-
2「うどんみたいな布団」が突如爆売れ、Xで16万いいね 「売れたらラッキーくらいに思ってた」と担当者
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月21日 7時40分
-
3キオクシアHD、1200億円の融資枠設定=三重・岩手の投資に活用
時事通信 / 2024年9月20日 22時41分
-
4日経平均は9月下旬以降再び下落する懸念がある それでも中期での日本株の魅力は変わらない
東洋経済オンライン / 2024年9月21日 9時30分
-
5「コンビニは高い」払拭目指すセブン-イレブン 松竹梅の“梅”重点強化
食品新聞 / 2024年9月20日 9時57分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください