【国内最長・記録更新】 11年連続で同じ渡り鳥が2羽飛来したことを確認(習志野市谷津干潟自然観察センター)
PR TIMES / 2021年9月15日 19時45分
~1万キロを旅する渡り鳥「キアシシギ」~
ラムサール条約(※)登録湿地である谷津干潟は、主に水鳥の重要な飛来地となっており年間120種の野鳥が飛来します。その中にはアラスカやロシアと東南アジアやオーストラリアを行き来するシギやチドリの仲間が多く飛来し、今年もロシアなどの北国で繁殖をおえた鳥が続々と渡って来ています。
千葉県習志野市にある谷津干潟自然観察センター(指定管理者:谷津干潟ワイズユース・パートナーズ、代表企業:西武造園(株))で、2021年8月31日(火)に「J2」と「C6」の標識(足環)をつけた刻印付きキアシシギ2羽が11年連続飛来したことを確認しました。
※ラムサール条約:正式名称「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」
[画像1: https://prtimes.jp/i/34888/229/resize/d34888-229-5cac80909114ae9db171-0.jpg ]
ラムサール条約登録湿地である『谷津干潟』に隣接する習志野市谷津干潟自然観察センターでは、干潟の自然や水鳥観察のご案内、様々な自然体験プログラムを行っています。
当施設で実施している鳥の調査において、渡り鳥・キアシシギの同個体が2羽飛来したことを確認しました。
習志野市谷津干潟自然観察センター WEBサイト:
https://www.seibu-la.co.jp/yatsuhigata/
国内記録更新!キアシシギ「J2」と「C6」2羽が11年連続谷津干潟に飛来!
[画像2: https://prtimes.jp/i/34888/229/resize/d34888-229-20d5dc2cb2baff263bc5-1.jpg ]
2011年9月5日に、環境省・山階鳥類研究所が谷津干潟で行った標識調査において、谷津干潟に飛来する渡り鳥の個体識別するための印「刻印」がつけられました。この標識調査は、渡り鳥のルートを調査するために行うもので、当施設では2011年より毎年スタッフが継続した調査を行っています。
この調査において、「J2」と「C6」という刻印(個体識別するための印)をつけた2羽のキアシシギが11年連続で、秋の渡りの時期に谷津干潟に渡ってきたことがわかりました。10年以上も同じ個体が飛来していることを連続して確認できたのは国内最長記録です。
推定年齢は11歳以上
「J2」と「C6」は、2011年9月5日に成鳥(大人)の状態で標識が装着されました。そのため、2010年にシベリアで生まれたとしても11年以上生存していることがわかります。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=sZHGEF1wfrQ ]
飛行距離、地球5.5周分の渡り鳥
多くのシギ・チドリ類は、春はアラスカやロシアなどで繁殖し、冬に東南アジア、オーストラリアなどに移動して冬を越します。主に日本の干潟は、移動中の春と秋に羽を休める中継地として利用されています。
今回確認されたのは渡り鳥の『キアシシギ』です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/34888/229/resize/d34888-229-463511dd50f53f5dffed-6.jpg ]
キアシシギとは:
シギ目シギ科。体長25cmの黄色い足のシギ。ロシアのシベリアで繁殖し、オーストラリアで越冬する旅鳥。谷津干潟には4~5月と8~9月に飛来する。主に干潟の泥にすむカニなどの甲殻類を採食する。
「J2」と「C6」の繁殖地と越冬地は判明しておりませんが、1年間にロシアからオーストラリアの約1万キロを11年間連続で往復したと仮定した場合、のべ約22万キロを飛行したことになります。
この数字は、わずか25cmほどの小さな鳥が地球5.5周分を旅していることになります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/34888/229/resize/d34888-229-efd7edd99416654b0f45-3.jpg ]
「谷津干潟」は渡り鳥の貴重な休憩地
日本に飛来する多くのシギ・チドリ類は群れで渡ってきます。渡りのルートは、日本海側を通る群れ、太平洋側を通る群れなど色々なルートがあります。「J2」と「C6」のキアシシギは毎年7月から8月にかけて谷津干潟に飛来する常連であることがわかり、谷津干潟が渡り鳥にとって栄養補給ができる重要な干潟であることがわかります。
渡り鳥の貴重な休憩地である「谷津干潟」に隣接する習志野市谷津干潟自然観察センターでは、今後も干潟の生き物の調査や情報発信を通じて、自然環境の大切さや魅力を多くの方にお伝えしてまいります。
キアシシギ「J2」「C6」の観察記録(谷津干潟自然観察センター調べ)
標識装着年月日:2011年9月5日
装着場所:谷津干潟(千葉県習志野市)
[画像5: https://prtimes.jp/i/34888/229/resize/d34888-229-d376a7b8902973d60bf1-2.jpg ]
※初認日…渡りのシーズンに初めて確認した日
※標識調査…1羽1羽の鳥が区別できる記号や番号がついた標識(足環)を鳥につけて放し、その後の回収(標識のついた鳥を見つけ、その番号を確認すること)によって鳥の移動や寿命について正確な知識を得るという調査方法。
習志野市谷津干潟自然観察センター 概要
ラムサール条約登録湿地である『谷津干潟』をはじめ、地域の身近な自然に親しみ、学ぶことのできる施設です。
館内からは谷津干潟が一望でき、備え付けの望遠鏡で観察を楽しめます。観察フロアにはレンジャーが常駐し、干潟の自然や水鳥観察のご案内、様々な自然体験プログラムを行っています。
また、館内のカフェ「Café Oasis」では、谷津干潟の自然を眺めながらお食事していただくことができ、限定メニューなどもご用意しております。
[画像6: https://prtimes.jp/i/34888/229/resize/d34888-229-01237572e365e29b094c-4.jpg ]
入館料:
中学生以下:無料
高校生以上:380円
65歳以上:190円
※団体割引・年間パスポートあり
開館時間:
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/1)
[画像7: https://prtimes.jp/i/34888/229/resize/d34888-229-c5430d6f0eec7ccd2b8d-5.jpg ]
館内設備:
双眼鏡貸出(館内無料)、多目的トイレ(車椅子、オストメイト、おむつ交換台)、ベビールーム、館内カフェ「Café Oasis」、売店「ちどり屋」(カフェと売店利用のみの場合は入館無料)
※館内カフェ「Café Oasis」
営業時間:10:00~16:00
(ラストオーダー:15:30)
交通アクセス:
電車、バスご利用の方
▽京成本線「谷津」駅から徒歩約30分
▽JR京葉線「新習志野」駅から徒歩約20分
▽JR京葉線「南船橋」駅から徒歩約20分
▽JR総武線「津田沼」駅南口バスのりば
・「谷津干潟行」終点で下車、徒歩約15分
・「新習志野駅行」乗車、「津田沼高校」下車、徒歩約10分
お車ご利用の方
▽東関東自動車道利用の場合
「谷津船橋IC」から約1分
▽京葉道路利用の場合
「花輪IC」から約10分
・駐車場入り口は、国道357号線下り車線からお入りください。
・千葉方面からお越しの方は、国道357号線の若松交差点をUターンしてお越しください。
お問い合わせ先
習志野市谷津干潟自然観察センター
指定管理者:谷津干潟ワイズユース・パートナーズ
代表企業:西武造園株式会社
構成企業:NPO法人生態教育センター、林造園土木株式会社
住所:千葉県習志野市秋津5-1-1
TEL:047-454-8416
WEBサイト:https://www.seibu-la.co.jp/yatsuhigata/
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