「介護にまつわる意識調査」結果報告。「誤嚥」に対する高い認知、日常的に飲食物にとろみづけをする人は、8割以上が意味も理解。
PR TIMES / 2021年11月4日 15時45分
11月11日は「介護の日」
キユーピー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:長南 収、以下キユーピー)は、11月11日の「介護の日※1」に向けて「介護にまつわる意識調査」の結果を公表します。本調査は、在宅における介護の実態を調査・分析することで、介護の不安解消や課題解決に向けた提案につなげることを目的としています。2017年にスタートし、今回で6回目となります。
厚生労働省の報告※2によると、日本人の死因第6位は「誤嚥性肺炎」です。誤嚥性肺炎は、加齢による嚥下機能の低下が一因となり引き起こる病気です。総務省によると、日本の65歳以上の人口は3,640万人、総人口に占める割合(高齢化率)は29.1%とそれぞれ過去最高を更新※3し、高齢化の進む日本において「誤嚥※4」予防は重要な課題です。そこで今回、「誤嚥」に対する認知や、誤嚥防止のための飲食物への「とろみづけ」の実態について調査を行いました。
サマリー
・「誤嚥」に対する高い認知。日常的にとろみづけをする人は、8割以上が意味も理解
・「介護食」を準備している人は、飲み物にも食事にも「とろみ調整食品」を活用
・「片栗粉」はダマになりやすさと経時的なとろみの低下に不満。「とろみ調整食品」は「味」に対するネガティブイメージが課題
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/44559/table/232_1_b9009e5d606ed66164ee8b7989f2af82.jpg ]
調査結果の概要
「誤嚥」に対する高い認知。日常的にとろみづけをする人は、8割以上が意味も理解
「誤嚥」について知っているか尋ねたところ、普段「介護食※5」を準備して飲み物にもとろみをつけている人は、81.7%が誤嚥を「知っていて、意味も理解している」ことが分かりました(資料1)。「通常の食事※6」を準備している人でも、誤嚥を「知っていて、意味も理解している」人は67.1%と高い割合で、誤嚥のリスクが低い層でも気にかける人が多い様子が見て取れます。一方で、「介護食」を準備して飲み物にとろみをつけている人でも、「知らなかった」(2.9%)、「言葉は聞いたことがあった」(15.4%)と、2割弱の人は意味を理解しないままとろみづけをしている実態もうかがえました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/44559/232/resize/d44559-232-4c4c5c7ddc675472b543-0.png ]
「介護食」を準備している人は、飲み物にも食事にも「とろみ調整食品」を活用
普段「飲み物」にとろみをつけている人に「とろみをつけるときに使用する食品」を尋ねたところ(複数回答可)、「通常の食事」を準備している人では「片栗粉」(72.3%)が最も多かったのに対し、「介護食」を準備している人では「介護用のとろみ調整食品」(59.6%)が最も利用されていることが分かりました(資料2-1)。
[画像2: https://prtimes.jp/i/44559/232/resize/d44559-232-e706486e5247de113410-5.png ]
同様に、普段「食べ物」にとろみをつけている人に「とろみをつけるときに使用する食品」を尋ねたところ(複数回答可)、「片栗粉」が「通常の食事」を準備している人で84.9%、「介護食」でも50.4%と、最も多いことが分かりました(資料2-2)。「介護食」を準備している人では、「片栗粉」に次いで「介護用のとろみ調整食品」(41.2%)も高い結果となりました。「通常の食事」を準備している人は、片栗粉などなじみのある食材を使って、家族の食事と一緒に作っているものと推察されます。一方、「介護食」を準備している人は、介護用のとろみ調整食品を飲み物にも食事にも活用しながら、片栗粉も利用するなど、場面に合わせて使い分けているものと考えられます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/44559/232/resize/d44559-232-c363be5c494d80b33f04-6.png ]
「片栗粉」はダマになりやすさと経時的なとろみの低下に不満。「とろみ調整食品」は「味」に対するネガティブイメージが課題
「飲み物」にとろみをつける上で困っていることを尋ねたところ(複数回答可)、「片栗粉」を使用している人では「ダマができる」(28.6%)、「時間が経つと緩くなる」(25.0%)、「加熱しないととろみがつかない」(16.1%)が上位に挙がりました(資料3-1)。「とろみ調整食品」を利用している人では、これらの回答は低い傾向が見られ、「片栗粉」のお困りごとを「とろみ調整食品」が補填していることが分かります。一方「とろみ調整食品」については、「味が気になる」(15.3%)が「片栗粉」に比べて高く、味に対してネガティブなイメージを持たれているようです。
[画像4: https://prtimes.jp/i/44559/232/resize/d44559-232-59d19987613aa40d4a24-7.png ]
「食事」にとろみをつける上で困っていることを尋ねたところ(複数回答可)、「飲み物」と同様の傾向が見られました(資料3-2)。
[画像5: https://prtimes.jp/i/44559/232/resize/d44559-232-f8e4274f6e2ac05b2ecc-4.png ]
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/44559/table/232_2_4af222b821b91d881609b8a7bd10a3f2.jpg ]
キユーピーは2020年春に、1袋(600g)で約400回※7使える大容量の粉末状のとろみ調整食品「とろみファイン」を発売しました。食事にとろみをつけて家族と同じ料理が食べられるようになったり、水やお茶だけでなく炭酸飲料にもとろみをつけたりとさまざまな使い方ができ、食事の楽しみが広がります。キユーピーは、介護の環境が多様化していく中で、介護する人・介護される人に寄り添った提案を今後も続けていきます。
※1 「介護の日」:介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者および介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進することを目的に、2008年に厚生労働省が制定しました。
※2 厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
※3 総務省統計局「令和3年9月19日「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」」より引用
※4 「誤嚥」:飲食物や唾液を飲み込んだときに気道(気管)に入ってしまうこと。詳しくは、高齢期の食事・水分補給サイト参照(https://www.kewpie.com/education/information/senior/enge/enge_01.html)
※5 本調査においては、「配偶者・親・おじおば・祖父母など、高齢の喫食対象者に提供するやわらか食やきざみ食などの食べやすさに配慮した食事」のこと。
※6 やわらかさなどを調整していない、通常の固さの食事のこと。
※7 水100mlに1.5gを加え、とんかつソース状のとろみをつけた場合。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
年金月15万円・82歳のおひとり様女性「終の棲家」として「老人ホーム」に入居も、「わずか6ヵ月」で退去勧告の大誤算
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月22日 10時15分
-
専門家が在宅介護の食の悩みに回答 Podcast番組「介護飯(かいごはん)ラジオ~高齢者を痩せから救え!~」 高齢者の痩せ対策委員会が、9月20日から配信開始
PR TIMES / 2024年9月21日 17時45分
-
マヨネーズや乳化状ドレッシングの添加で野菜などの食べやすさが向上することを確認
PR TIMES / 2024年9月19日 17時15分
-
株式会社ETEは【第30回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会 】に出展いたしました。
PR TIMES / 2024年9月6日 17時15分
-
国内調味料初※1、100%再生PET樹脂のドレッシングボトルが「2024日本パッケージングコンテスト」で食品包装部門賞を受賞
PR TIMES / 2024年9月3日 17時45分
ランキング
-
1経済同友会の新浪氏、立憲・野田新代表に早速注文
日テレNEWS NNN / 2024年9月23日 16時22分
-
2昭和に大ヒット「青春という名のラーメン」令和に復活! 熱湯1分、タイパ志向に応える 明星食品
食品新聞 / 2024年9月24日 9時2分
-
3進化したJR四国の振子特急、2700系「南風」の実力 出力も設備もランクアップした最新の気動車
東洋経済オンライン / 2024年9月24日 7時0分
-
4「ピクトグラム」では良さが伝わらない…… ワークマン、機能の「格付け」を始めた背景 対ユニクロも意識か
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月24日 6時15分
-
5「超早朝の特別快速」運転へ 普段の始発列車より早い! “国内最大級”朝市へ楽々アクセス
乗りものニュース / 2024年9月24日 8時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください