ボッシュが世界初となる曲面メーターパネルを発表
PR TIMES / 2018年11月28日 17時40分
フォルクスワーゲン・トゥアレグ(Touareg)のニューモデルが「Innovision Cockpit」で初めて採用
ボッシュは、量産車のコックピット向けとして世界初となる曲面メーターパネルを発表します。曲面ディスプレイ自体はすでに一般家庭のリビングやスマートフォン用として発売されてからかなり経ちますが、量産車向けとしては初となります。
事業部長のSteffen Berns:「ボッシュは、世界初の曲面メーターパネルで車両コックピットの新たな次元を開拓します」
自由度が向上:次世代のデジタルコックピット設計
安全性も向上:画面の端でも優れた視認性を実現
より幅広い選択肢:新しい制御方式を採用し、ドライバーがメーターパネルの表示項目を選択可能に
「平面型インストルメントディスプレイの時代は終わりを告げ、ボッシュは世界初の曲面メーターパネルで車両コックピットの新たな次元を開拓します」と、カーマルチメディア事業部長を務めるSteffen Bernsは述べています。この「曲面」メーターパネルは、フォルクスワーゲン・トゥアレグ(Touareg)のニューモデルの「Innovision Cockpit」でデビューします。フォルクスワーゲンでは今後、運転席周りのディスプレイを従来の平面アナログ式から、構成の自由度と解像度が優れた曲面型に移行することになっています。新しいディスプレイでは、ドライバーが表示させたい内容に応じて、その時々でナビゲーションマップ、ドライバーインフォメーションやアシスタンスシステムのステータスなどを大きく表示することができます。また、画面の鮮明さとコントラスト比の高さは新しい製造工程により生み出されたもので、太陽光の下でもパネルに反射する光を4倍以上抑えることができます。
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省スペース設計で、安全性と自由度が向上
今の時代、地球が平面でないことは周知の事実ですが、ボッシュは完全デジタル方式の曲面インストルメントディスプレイを通じて、車載メーターパネルも平面である必要がなくなったことを証明します。このディスプレイの曲面は、人間の眼球の自然なカーブを模倣しています。そのため、ドライバーは画面の端に表示されるインジケーターのライトや警告信号をよりはっきりと視認できるようになります。この利点は、すでに一般家庭のリビングに普及しつつある曲面ディスプレイでも証明されていましたが、この場合に最適な角度で座って視聴できるのは一人のみでした。一方、車載用の曲面メーターパネルは、常にドライバーにとって最適な視野を確保できます。「曲面メーターパネルは、安全性や利便性の観点からもドライバーにとってプラスになります。また、このタイプのディスプレイは自動車メーカーにとっても、コックピットの設計自由度が向上し、スペース的にも余裕が生まれるという利点があります」とBernsは述べています。近年自動車メーカーは、機械式のスイッチ、ノブ、制御ボタン類を廃止する傾向にあり、大型モニターの需要は非常に高く、ボッシュが提供する曲面メーターパネルにも期待が持てます。この曲面メーターパネルは、内部に多数のデジタルディスプレイが組み込まれているものの、同等サイズの非曲面ディスプレイよりも約2cm省スペース化されています。
表示内容を選べるコックピット
スピードメーター、ナビゲーションマップ、電話帳など、対角線の長さが約31cm(12.3インチ)のメーターパネルに表示される内容は、ドライバーの好みや運転状況に応じて選択することができます。ドライバーからは見えない、コックピットの裏にあるコントロールユニットに制御システムが組み込まれており、現在の走行に関する詳細情報、ナビゲーションマップ、電話帳、演奏中のプレイリストの詳細など、ドライバーが一目で把握したい内容を常に画面上で正確に読み取れるよう制御します。これらの情報は、画面全体に個別に表示したり、組み合わせて表示することも可能です。そのため、従来のスピードメーターのほか、ナビゲーションマップや電話帳を表示し、マルチファンクションステアリングホイールやインフォテインメントシステムのタッチスクリーンでこれらを簡単・便利に選択することができます。さらに、メーターパネルから直接ナビゲーションマップのズーム操作を行うこともでき、これはトゥアレグの「Innovision Cockpit」で初めて採用される新しい機能の1つとなっています。
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光の反射を4倍低減
振動、温度の変化、故障に対する脆弱性など、車載ディスプレイには品質と堅牢性に関して厳しい要件が課せられています。また、太陽光が直接当たっても、表示を確実に読み取れる必要があります。そこで、ボッシュの新しい曲面メーターパネルでは特殊な製造工程を取り入れることにしました。新たに採用したのは、周囲光が明るくても高コントラストで表示できる平面ディスプレイの製造にこれまで使用されてきた技術で、パートナー企業の協力の下、ボッシュが初めて自動車用コックピット向けの曲面ディスプレイの量産に活かしました。光学接着と呼ばれるこの工程では、インストルメントディスプレイとガラスの間に接着剤を薄く塗布して直接接着します。これら2つの材料を完璧に接着できるため、メーターパネルへの光の反射を4倍以上低減できるようになりました。これにより、ドライバーは眩しさを感じずに画面を見ることが可能になっただけでなく、直接太陽光が当たるほど明るい場所や暗い場所でも同じ高コントラスト比で鮮明に表示できるようになっています。
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