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【江戸東京博物館】企画展「発掘された日本列島2021 調査研究最前線」開催のお知らせ

PR TIMES / 2021年5月31日 16時15分

 全国では年間約9,000件に及ぶ発掘調査がおこなわれていますが、その成果に実際に触れる機会は極めて限られています。この展覧会は、埋蔵文化財を通じた日本の歴史・文化の魅力発信とその保護の重要性に関する理解を深めていただく目的で開催します。2021年度は、全国の発掘調査の成果を速報する「新発見考古速報」と地域研究の成果を展示する新企画「我がまちが誇る遺跡」に、特集展示「記念物100年」を加えた三部構成で、約630点の資料と解説パネルで紹介します。



【会期】令和3年6月5日(土)~7月4日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日
※展覧会会期や閉館時間等の最新情報は、公式ホームページ、Twitterでご確認ください。


[画像1: https://prtimes.jp/i/38211/242/resize/d38211-242-757619-0.jpg ]


【会場】東京都江戸東京博物館 常設展示室 5F企画展示室

【観覧料】企画展は常設展観覧料でご覧になれます
一般:600円/大学・専門学校生:480円/高校生・中学生(都外)・65歳以上:300円/中学生(都内)・小学生以下無料

【主催】文化庁、東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、東京新聞、全国新聞社事業協議会

【協力】全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会、全国埋蔵文化財法人連絡協議会、公益財団法人元興寺文化財研究所、共同通信社

【後援】全国史跡整備市町村協議会

【展示構成】
■我がまちが誇る遺跡
南北に細長く起伏に富んだ日本列島には、古くから多様な地域文化が花開き、その一部は現在も継承されています。それぞれの地域における継続的な調査研究で明らかになった成果をまとめ、個性豊かな遺跡が紡ぎ出す「地域の歴史の魅力」をわかりやすく紹介します。

A 千葉県市原市国分寺台遺跡群(千葉県 市原市)-天神台遺跡にみる縄文人と海との関わりのはじまり-
縄文時代の貝塚の約3割が集まる千葉県。東京湾東岸にある市原の遺跡から、海に育まれた房総の縄文人の暮らしを紹介します。

B 瀬戸内海の水運(広島県 福山市)-びんごふくやま誕生ものがたり-
遥か先史時代から海上交通の要衝として栄えた福山。なぜこの地が瀬戸内海の水運の要となりえたのか、その歴史を探ります。

C 大内文化(山口県 山口市) -京都文化と大陸文化の融合・昇華-
中世、山口に栄華を誇った大内氏。京都や大陸から積極的に文化を受容、昇華して作り上げた「大内文化」の魅力に迫ります。

■新発見考古速報
 近年発掘された遺跡や成果がまとまった18遺跡について、速報展示します。発掘調査によって、次々と新たな史実が解きあかされていることを紹介します。

ミミズク土偶(千葉県・下ヶ戸貝塚):縄文時代晩期
全長約15cmと小型の土偶ながら、頭部に乗る船形の髷まげの立体的な表現が特徴的な優品です。頭部から右腕とそれ以外が分割された状態で見つかりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/38211/242/resize/d38211-242-726629-1.jpg ]


線刻絵画土器(大分県・四日市遺跡):弥生時代中期
弥生時代中期後半の壺の口縁部上面に鹿が2体、同じ方向を向いて描かれています。生命力の強いシカを描くことで豊穣を祈っていたのでしょう。
[画像3: https://prtimes.jp/i/38211/242/resize/d38211-242-744732-2.jpg ]

僧形神立像(山形県・大南遺跡):室町時代
全長20cmで、頭部が円頂で額には白毫(びゃくごう)が無く、耳は福耳状に表現されています。また岩座風の台座を伴います。当時の神仏習合の様子を伝える一品です。
[画像4: https://prtimes.jp/i/38211/242/resize/d38211-242-917816-3.jpg ]



■特集 記念物100年-次の100年に向けて-
 記念物は、我が国にとって歴史上・学術上価値の高い遺跡、観賞上価値の高い名勝地、学術上価値の高い動物・植物・地質鉱物の総称で、その中でも重要なものは文化財保護法により「史跡」「名勝」「天然記念物」に指定されています。全国各地に所在するこれら記念物をテーマに地方公共団体が実施している様々な取組を展示し、記念物の多様な魅力を発信します。

■同時開催 地域展「江戸の金箔瓦」
 近年、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、都内随所であらたな開発事業が進められてきました。これにともなう発掘調査により、足下に眠る遺跡は、生き生きとした昔のすがたをよみがえらせています。徳川家康は、天正18年(1590)、江戸への入府を契機として、江戸城の築城を始めました。慶長8年(1603)に江戸幕府が開かれると、江戸城下に諸大名の江戸屋敷が立ち並びました。発掘調査によって、それら大名屋敷を示す資料も出土しました。
 これらの大名屋敷には、金色に輝く瓦が葺かれていたことが近年の発掘調査によって明らかになっています。金箔瓦は、織田信長による築城のため用いられた瓦に、金箔が貼られていたのがその始まりといわれています。その後、豊臣秀吉によって大阪城や伏見城にも利用され、桃山期の壮麗な建築を彩りました。江戸の大名屋敷の特徴のひとつに瓦葺の多さがあげられますが、初期の大名屋敷には、安土桃山の華やかさを引き継ぐ金箔瓦が使われていたのです。金箔瓦は、明暦3年(1657)の明暦の大火によって江戸が灰塵に帰すほどの被害を受けたのち、姿を消してしまいます。
 江戸に諸大名の江戸屋敷が置かれ、名実ともに天下一の大都市となった栄華を示す金箔瓦の出土品を通して、東京に眠る江戸東京の文化財の保護への理解を深めていただく機会にしたいと思います。
[画像5: https://prtimes.jp/i/38211/242/resize/d38211-242-516213-4.jpg ]

内神田二丁目出土 伝佐竹家上屋敷跡 金箔軒丸瓦
千代田区教育委員会/所蔵


[画像6: https://prtimes.jp/i/38211/242/resize/d38211-242-441784-5.jpg ]

本郷邸跡出土
加賀藩前田家下屋敷 金箔鯱瓦
東京大学埋蔵文化財調査室/所蔵


【会場】
東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室前
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館

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