ファーウェイ、国際放送機器展IBC 2017でメディア業界向けクラウドソリューションを披露
PR TIMES / 2017年9月22日 18時46分
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、9月15日からオランダ・アムステルダムで開催された国際放送機器展「IBC(International Broadcasting Convention) 2017」において、ドイツテレコムの子会社Tシステムズと共同で、ドイツテレコムのパブリッククラウドサービス「オープンテレコムクラウド」上で、ソニーのMedia Backbone Hiveの商用提供が可能となったほか、米ハーモニックのVOS™メディア処理プラットフォームが実装されたことを発表しました。この複数企業による協力にはドイツ放送技術機構(IRT)も参画し、同機構のMXFアナライザーツールがソニーのMedia Backbone Hiveプラットフォームに統合されています。
ドイツテレコムのパブリッククラウドサービス「オープンテレコムクラウド」は、ファーウェイのFusionCloudをベースとし、2016年から幅広いオンデマンドのセキュアなサービスを提供することで、欧州企業による市場変化への対応をサポートしています。サービス開始以来、OpenStackコミュニティでは商用化の主要事例ともなっています。
[画像: https://prtimes.jp/i/7389/243/resize/d7389-243-194746-0.jpg ]
ファーウェイ 「オープンテレコムクラウド」担当チーフソリューションアーキテクトの焦玉昌(ジャオ・ユーチャン)は次のように述べています。 「CAPEXからOPEXへの移行、そして、よりアジャイルなビジネスを実現するため、パブリッククラウドを新たな投資先として選択するメディア企業が増えてきています。ファーウェイはTシステムズ、ソニー、ハーモニックなどのパートナーとともに、信頼性、安定性、適正な価格を兼ね備えたクラウドサービスを提供し、メディア業界のお客様がクラウド変革に迅速に対応し、優れた形でクラウドサービスを利用できるように支援します」
Tシステムズ クラウドパートナーエコシステム責任者のラルフ・ハルスマン(Ralf Hülsmann)氏は次のように述べています。 「ニュース業界は、よりスピーディーかつアジャイルになっています。放送事業者と制作会社は、こうしたペースに遅れずについていくと同時にコストも削減しなければならないという課題に直面しています。映像制作では大規模なコンピューティング能力が求められるため、『オープンテレコムクラウド』の高い性能と柔軟性を兼ね備えたスケーラブルなリソースがこうした課題解決に向けた最適解となります」
ソニーのクラウドベースのメディアソリューション
ソニーのMedia Backbone Hiveは高いスケーラビリティを備えたオムニメディア対応のニュース制作システムで、「オープンテレコムクラウド」に実装されています。放送車両、イメージミキサー、再生サーバーなどの高価で複雑な装置を使用せずに、記者が直接、オープンテレコムクラウド上で提供されるウェブベースのツールを使用してコンテンツを制作することが可能です。これにより、TV、ウェブ、モバイル端末、ソーシャルメディアなどのマルチプラットフォーム向け制作環境を提供します。
ソニープロフェッショナルソリューション ヨーロッパでマーケティング責任者を務めるスチュアート・アーモンド(Stuart Almond)氏は次のように述べています。「クラウド上のオンライン環境でコンテンツを制作すれば、若年層の視聴者へもリーチしやすくなります。当社は『オープンテレコムクラウド』上で、コスト面を含めて制作を刷新する一元的なツールを提供していきます」
ハーモニックVOSクラウドによる映像コンテンツ配信
各種チャネルへのコンテンツの配信には、クラウド映像配信で業界をリードするハーモニックから、同社のVOSメディア処理プラットフォームが提供されます。
ハーモニック映像製品担当シニアバイスプレジデント バート・スプリエスター(Bart Spriester)氏は次のように述べています。 「『オープンテレコムクラウド』上に実装されたソニーのMedia Backbone HiveはハーモニックVOSクラウドを活用することで、複雑なワークフローに対するクラウドベースの効率的な方法となります」
ファーウェイは、自社のクラウドにおける豊富な知識とパートナーのメディア業界での経験を融合することで、クラウドベースのメディア業界向けソリューションの可能性を広げ、世界各地のお客様に映像制作と放送におけるエンドツーエンドのソリューションを提供していきます。
ファーウェイのメディア業界向けクラウドソリューションは、すでに西ヨーロッパ、アジア太平洋地域などの10か国以上の映像・テレビ・通信メディア企業で採用され、お客様のオールインワン、モバイル、クラウドに向けた変革を支援しています。西ヨーロッパでは、ファーウェイはフランス最大の民間テレビ局であるTF1による番組の制作効率向上に向けた統合メディアクラウド基盤構築を支援しているほか、中東ではアラブ首長国連邦の通信事業者Duと、制作から放送、配信をカバーするメディア業界向けクラウドサービスを提供し、運営管理コストの削減に貢献しています。さらに韓国では、4K超高精細プロダクションソリューションを韓国放送公社(KBS)に提供し、4Kの超高精細番組の放送を支援しています。
ファーウェイのIBC 2017における展示概要については、以下の特設サイトをご参照ください。http://e.huawei.com/topic/ibc2017-en/index.html
<ご参考>
メディア産業では4K超高精細映像時代の到来とともに、スタジオ、中継車などのさまざまな拠点をIPネットワークでつなぐことがトレンドとなりつつあります。ファーウェイは2014年に、4K超高精細映像の制作から放送・配信までを支える企業各社と協力し、同社のソリューションを利用した4K映像の制作・編集・放送・配信等についてエンドーツーエンドでの統合・検証を終えました。その後、2016年のIBCではソニーと共同でIPベースの映像制作システムのデモンストレーションを実施し、今年3月には世界最大級のIT 見本市CeBIT 2017でファーウェイのIPネットワーク技術をソニーのIP Liveソリューションに統合した共同ソリューションを発表しています。
※本参考資料は2017年9月19日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。
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