深度カメラを用いた『牛の体型指標(BCS)*評価システム』を開発
PR TIMES / 2024年11月6日 17時15分
長野県との「DX推進による畜産振興に向けた連携協定」による成果を「北海道酪農技術セミナー2024」で発表
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、このたび、長野県との共同技術研究により、カメラで撮影したデータから牛の個体識別およびBCS(ボディーコンディションスコア)の測定を自動で行う、『牛の体型指標(BCS)評価システム』を開発しました。今後も実証試験を継続し、さらなる改善を進め、本システムの商品化を目指します。
*BCS:牛の過肥具合をスコア1(削痩)から5(過肥)までスコア化する評価方法。正常範囲から外れた牛は疾病などの発生や生産性低下を起こしやすい。
BCSは牛の栄養状態や繁殖能力の評価において有用な指標値であることが知られています。しかし、BCSの判定は経験と技術を有する専門の判定員の目視で行われるため、定期的な判定やその活用に課題があり、判定方法の簡易化と判定結果を活用できるシステムの実現が求められていました。そこで、2021年11月、エプソンは長野県と「DX推進による畜産振興に向けた連携協定」を結び、BCSの自動測定を行うAI(人工知能)を搭載したシステムの開発に取り組んできました。
今回共同開発したシステムは、深度カメラを牛の通路上に設置することで、自動的に日々の変化をBCSデータとして記録し、健康状態を継続的に追跡することができます。エプソンと長野県畜産試験場は、本システムを試験場および民間牧場で2年にわたり検証を行い、AI活用による自動測定の判定内容が、精度を含む技術品質において専門測定員による判定と同水準にあることを確認できました。今後、長野県内外でも実証実験を重ねることで、データの蓄積ならびにシステムの改善を進め、商品化を目指します。
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なお、エプソンは11月12~13日に札幌市で開催される「北海道酪農技術セミナー2024」(会場:札幌コンベンションセンター・大ホール)に『牛の体型指標(BCS)評価システム』を紹介するブースを出展し、本技術の認知向上を図るとともに、実証試験のパートナーを広く募る予定です。
エプソンは、「『省・小・精』から生み出す価値で、人と地球を豊かに彩る」というパーパスのもと、今後もエプソンのDXやAIをはじめとする技術ならびに製品・サービスなどを活用し、地域経済や文化、産業振興への取り組みを推進していきます。
■【実証実験パートナーに関するお問い合わせ窓口】
セイコーエプソン株式会社 DX推進本部 DX企画設計部
■参考:2022年11月1日付発行ニュースリリース
AIを活用した畜産振興に向け、エプソンと長野県が連携協定を締結
・掲載URL:https://corporate.epson/ja/news/2022/221101.html
以 上
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