エクサウィザーズ、生成AI・業務データ連携を 運用しながら改善できる「RAGOps」を開始
PR TIMES / 2024年5月13日 10時45分
~回答品質に満足できない場合に人が介入して追加・修正、exaBase Studioでサービス提供~
株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、代表取締役社長:春田 真、以下エクサウィザーズ)は、業務データに関する回答品質を、自社内の運用で継続的に改善できるアプリケーション「RAGOps」の提供を始めました。AIソフトウェア開発環境「exaBase Studio」上で提供することで、利用可能なAIモデルや社内の多種多様なデータにあわせた処理を、自社の要求にあわせて短期間で最適化できます。回答品質に満足しない場合に人が介入するHuman-in-the-Loopの仕組みを採用し、専門文書や営業知見の管理、社内外の問い合わせ対応などで、実用できる仕組みを実現します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/30192/252/resize/d30192-252-1ccfd6b1f8eb32944d41-0.jpg ]
生成AIとのデータ連携はRAG※と呼ばれ、顧客の独自データを生成AIで加工・分析できることから需要が急速に高まっています。しかしながら、「期待した結果が得られない」「閲覧権限のないデータにはアクセスさせたくない」「ハルシネーションで誤った回答が広がるのが心配」といった課題もあり、本格的な活用に踏み切れない企業も少なくありません。
そこで、エクサウィザーズはユーザー自身がAIソフトウェアを内製開発できるexaBase Studioを活用し、RAGを自社で改善しながら運用できるRAGOpsアプリケーションを開発、exaBase Studioのテンプレートのひとつとして提供します。今後、exaBase Studioのテンプレートに追加されていく部品を組み合わせることで、機能を継続的に拡張することも可能です。
RAGOpsは、迅速に業務利用を開始できる「クイックウィン」を狙ったアプリケーションであり、より早期の投資対効果の獲得を実現します。
なお、今後、テキスト以外にも画像や表、手書き文字を含むデータにも対応する予定です。
※Retrieval Augmented Generationの略でラグとも呼ぶ。
[画像2: https://prtimes.jp/i/30192/252/resize/d30192-252-ab8ceee7a84ddeeaac47-1.png ]
図 RAGOpsは、AIソフトウェア開発環境exaBase Studio上のテンプレートとして提供する。各種データベースとLLM、ユーザーとオペレーターの連携を管理することで、実務における回答品質の向上を実現している
☑︎️RAGOpsの機能
RAGOpsは主として以下のような機能を、使いやすいユーザーインターフェースで提供することで、ユーザー企業自身での生成AI・データ連携の運用と改善を可能にします。
(1)運用の中でデータを拡充する機能
RAGOpsでは、ユーザーが回答に満足したかどうかの情報をフィードバックとしてキャッシュDBに蓄積します。評価の高かった回答の質問と類似の問い合わせに対しては、LLMを使用せず直接キャッシュを返すことで、回答品質の向上とコスト効率化を実現します。
また、回答に対する評価が低い場合は、オペレーターを介在させ回答データの入力を促します。この Human-in-the-Loopの設計により、ユーザのニーズベースで不足する情報を拡充しながら運用を改善できます。
(2)ユーザーの権限に応じたアクセス管理機能
ユーザー権限に応じて、ユーザーが質問をした際にRAGが参照する関連データを管理する機能を有します。この機能により、ユーザーが所属する部署や職階、質問対象などに応じて適切なデータのみを利用し回答を生成します。
(3)データや業務の要求にあわせた各パーツの追加、入替えのカスタマイズ
アプリケーションの各パーツは業務やデータの変化にあわせて、自由に追加や入れ替えができる仕組みとなっています。これはexaBase Studio上のアプリケーションが持っている特徴です。例えば、採用するLLMのモデルやデータ構造にあわせたデータの前処理・後処理、ユーザーインターフェースなどを運用の中で簡単に変更可能です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/30192/252/resize/d30192-252-60d865179402da1b9b5e-2.png ]
図 RAGOpsのアプリケーション画面。回答結果に満足しない場合にオペレーターに連絡して改善を依頼する機能(左)、RAGのデータ連携の対象とするファイルのアクセス権限をアップロード時に付与する機能(右)など、RAGを実業務で活用する機能を使いやすいユーザーインターフェースで提供している
☑︎️RAGOpsで想定している用途の例
・法律文書の検索など専門家の知見が必要なユースケースの幅広い対象への提供
・社内規程や商品マニュアル等のドキュメントの公開と、人による問い合わせへの対応の両方が必要なユースケースにおける対応の効率化
・営業知見のナレッジマネジメントなど、データの継続的な拡充が必要なシステムの仕組み化
☑︎提供条件
2024年5月より、exaBase Studioのテンプレート上にアプリケーションを公開します。exaBase Studioを利用しているライセンス顧客への提供、およびエクサウィザーズのプロフェッショナルサービスを通じた提供を開始します。
☑︎exaBase Studioの特徴
exaBase Studioは、社内外のAIモデルやサービス、データを組み合わせて、AIソフトウェアを構築できる開発環境です。キャンバスと呼ぶ直感的にわかりやすい設計・開発用のUI(ユーザーインターフェース)を活用して処理を可視化し、エンジニア以外に、経営者や業務をよく知る社内外の人材を巻き込んだオープンな設計や更新が容易となります。開発の煩雑な手順を半自動化する仕組みを搭載しており、開発のプロセスが大きく変わります。「動くものを触りながら改善する」というアジャイル型での内製開発を支援します。
詳しくは以下をご覧ください。
・RAGOps
https://exawizards.com/exabase/studio/ragops/
・exaBase Studio
https://exawizards.com/exabase/studio/
【エクサウィザーズ 会社概要】
会社名 :株式会社エクサウィザーズ(証券コード4259)
所在地 :東京都港区芝浦4丁目2−8 住友不動産三田ツインビル東館5階
設立 :2016年2月
代表者 :代表取締役社長 春田 真
事業内容:AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決
URL :https://exawizards.com/
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