YKK APとHacobu、物流「2024年問題」対策を加速し、データ駆動型の物流効率化へ
PR TIMES / 2024年11月5日 12時15分
全国の製造・物流30拠点全てにトラック予約受付サービスを導入。荷待ち時間の大幅削減を実現
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株式会社Hacobu(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:佐々木 太郎)は、YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:魚津 彰)が、Hacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を全国の製造・物流30拠点全てに導入したことを発表します。YKK APとHacobuは、MOVO Berthを通じて取得できるデータを活用し、荷待ち時間の削減をはじめとするデータ駆動型の物流改善を加速させ、業界全体の効率化を牽引していきます。
MOVO Berth導入の背景
物流領域では、人手不足や長時間労働など、様々な課題に直面しています。さらに、トラックドライバーの時間外労働の上限規制により、輸送能力不足を引き起こす、物流「2024年問題」が顕在化しています。この問題に対応するため、政府は2024年5月に改正物流関連2法を公布し、一定規模以上の事業者に物流効率化を義務付けました。
YKK APは、窓やドア、エクステリアなどの多様な商品を扱う企業として、独自の物流課題に直面しています。商品の形態やサイズ、重量が多岐にわたるため、物流オペレーションの難易度が高く、効率化が急務となっています。
これまでYKK APは、新型輸送パレットの開発や「首都圏DC」の新設など、様々な物流改革に取り組んできました。しかし、法的要請に応え、さらなる効率化を図るため、データ駆動型の物流改善が不可欠となっています。
そこで、YKK APはHacobuのMOVO Berthを全国製造・物流30拠点全てに導入することを決定しました。MOVO Berthを通じてデータを蓄積し、分析することで、荷待ち・荷役時間の削減をはじめとする継続的な物流プロセスの最適化を目指します。
MOVO Berth活用のポイント
迅速かつ効果的な全拠点導入の実施
2023年11月から導入検討を始め、2024年1月に2拠点への試験導入でスムーズな運用を確認、その後、2024年2月から全国への導入を開始し、2024年9月に完了しました。全社規模の導入により、各拠点での業務フローが統一され、導入初期からの効率化を実現。Hacobuのカスタマーサクセスチームの伴走のもと、本社主導で推進したことにより、全国にある全ての製造・物流拠点への導入をわずか7カ月で完了することができました。さらに、協力パートナーへの予約運用が徹底されており、2024年9月時点で月間の予約数は2万を超え、予約率は96%を記録しています。
荷待ち時間と荷役時間の削減
長時間の荷待ち・荷役時間は、トラックドライバーにとって大きな負担となっていましたが、MOVO Berthの導入により、これらの時間を削減することが可能となります。先行導入した東北製造所においては、1台あたりの平均荷待ち時間(出荷のみ)が、導入時点から比較して43%短縮されています。また、荷待ち・荷役時間の管理業務は手作業で行われていましたが、データ化により月間43.4時間の業務削減を実現しました。1人あたりの業務時間(月間160時間)で推定すると、業務時間の27.1%を削減したことになります。
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今後の展望
MOVO Berthで蓄積されたデータを活用し、時間帯別の入出荷量分析による人員配置の最適化や、車両滞在時間データを用いた構内レイアウトの改善など、データ駆動型の物流効率化に取り組みます。
またYKK APは、Hacobuが2024年8月に立ち上げた「物流ビッグデータラボ」に参画。MOVOに蓄積された物流ビッグデータを企業間で共有・分析し、異業種間での共同輸配送の実現を目指します。
▽参考URL:
Hacobu、業界横断型の「物流ビッグデータラボ」創設。キリン、スギ薬局、日本製紙…データで共同輸配送を目指す
https://hacobu.jp/news/11381/
両社は、データを活用し個社最適を推進するとともに、社会全体の物流最適化に寄与してまいります。
各社コメント
YKK AP 執行役員 CLO (兼)ロジスティクス部長 岩崎 稔
YKK APは、新型輸送パレットの開発や、首都圏エリアの供給体制強化など、物流体制の強化に2016年頃より取り組んでまいりました。しかしながら、出荷順序をうまくコントロールできずにトラックドライバーの待ち時間を発生させることが散見されていました。今回のMOVO Berth導入により、弊社の物流がさらに効率的に流動し、かつデータに基づく運営に進化することで他業種との共同化という新たな領域に発展していくことを期待しています。データをもとに、サプライチェーン全体の最適化を考えてまいります。
Hacobu 代表取締役社長CEO 佐々木 太郎
YKK AP様がMOVO Berthの導入後、迅速に素晴らしい成果を上げられていることを、非常に喜ばしく思っております。特に本社と各拠点が連携し、物流改革を進められている姿勢にも胸を打たれています。Hacobuは今後も、YKK AP様の物流改革の更なる実現をサポートし、持続可能な物流インフラの実現に貢献できるよう努めてまいります。
YKK APについて
商号:YKK AP株式会社
URL:https://www.ykkapglobal.com/ja/
設立:1957年7月22日
本社:〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町1番地
代表:代表取締役社長 魚津 彰
事業内容:「Architectural Products(建築用工業製品)で社会を幸せにする会社。」をパーパスに、安全で、健康・快適な住空間をつくる「窓」や「ドア」、美しい都市景観をつくる「ビルのファサード」など、社会のニーズに対応し社会課題の解決に貢献するさまざまな建築用プロダクツを提供。材料から製造設備、製品までを自社で開発・生産する「一貫生産」の考え方に基づき、日本そして世界でモノづくりに取り組んでいます。
Hacobuについて
商号:株式会社Hacobu
URL:https://hacobu.jp/
設立:2015年6月30日
本社:〒108-0073 東京都港区三田3丁目14番10号 三田3丁目MTビル9階
代表:代表取締役社長CEO 佐々木太郎
事業内容:クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」シリーズと、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy(ハコブ・ストラテジー)」を展開。 シェアNo.1(※1)のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」、動態管理サービス「MOVO Fleet」、配車受発注・管理サービス「MOVO Vista」などのクラウドサービス、ドライバーの働き方を変えるスマホアプリ「MOVO Driver」の提供に加え、物流DXパートナーとして企業間物流の最適化を支援しています。
トラック予約受付サービス「MOVO Berth」について
Hacobuが提供する「MOVO Berth」は、荷待ち・荷役時間の削減や物流現場の生産性向上を実現するシェアNo.1(※1)のトラック予約受付サービスです。入場予約・入退場受付によって、物流センター・工場における荷待ちの改善や生産性向上を支援します。車両の入場時間を分散し、計画的な入出荷作業で荷待ち問題を解決します。荷待ちや作業にかかっている時間を可視化し、物流改善にお役立ていただくことも可能です。複雑な運用パターンにも柔軟に対応できるプロダクト機能と、専任担当者による豊富なノウハウを活かした手厚い導入支援によって、導入後の運用定着まで高い確率で実現します。https://hacobu.jp/movo-berth/
※1 出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所『スマートロジスティクス・ソリューション市場の実態と展望【2023年度版】』https://mic-r.co.jp/mr/02960/ バース管理システム市場の売上高および拠点数におけるシェア
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