東村山市と廃食用油のSAF等への資源化促進に関する協定を締結
PR TIMES / 2025年2月10日 19時15分
東村山市内3施設で家庭系廃食用油の回収を開始
東京都東村山市(市長:渡部 尚)、日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO:佐藤 雅之、以下「日揮HD」)、株式会社レボインターナショナル(代表取締役CEO:越川 哲也、以下「レボインターナショナル」)および、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表者:秋鹿 正敬、以下「SAFFAIRE SKY ENERGY」)は、持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel、以下「SAF」)等の原料となる使用済み食用油(以下「廃食用油」)の資源化促進を図るため、「持続可能な社会の構築に向けた廃食用油の資源化促進に係る連携及び協力に関する協定書」を2025年2月10日に締結し、同日に東村山市役所で協定締結式を執り行いました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/65135/256/65135-256-6953faebb51cbbb93d23830bdda8370e-1024x768.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
協定締結式の様子(左から)SAFFAIRE SKY ENERGYの西村勇毅最高執行責任者、レボインターナショナルの越川哲也代表取締役、東村山市の渡部尚市長、日揮HDの秋鹿正敬専務執行役員
【協定締結に至った経緯】
東村山市は、これまで市民生活で出る廃食用油を可燃ごみとして焼却処理しておりましたが、2024年8月23日に、使用済み食用油(廃食用油)から持続可能な航空燃料(SAF)を製造し、SAFで航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト「Fry to Fly Project」に多摩地域の市として初めて参加しました。さらに、2024年10月20日に開催された同市主催のエコライフフェアでは、このプロジェクトの一環として廃食用油の回収を行い、多くの来場者のご協力を頂き、140リットルの廃食用油を集めることができました。同市としても、脱炭素社会の実現に向けてのさらなるごみの減量や資源化、CO2削減が課題となっていることから、このたびの協定締結し、市民とともに取り組むことに至りました。
【協定の主な内容】
(1) 家庭系廃食用油の回収に関すること
(2) 廃食用油を用いたSAF等の製造に関すること
(3) 本再資源化を広く情報発信する機会の提供に関すること
(4) その他、本協定の趣旨を実現するために必要なこと
【協定に基づく具体的な取り組み】
市では、市内3拠点に廃食用油回収拠点を設置し、本年2月から廃食用油回収を開始します。各回収拠点に集まった家庭系廃食用油はレボインターナショナルが収集し、国内初のSAF大規模生産を行うSAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(コスモ石油堺製油所内、2024年12月完工)へ運ばれ、国産SAFの原料として資源化されます。
また、市では、市民に加え、市内の民間事業者や商店街等への周知活動を実施する予定です。この取り組みは、市民一人ひとりが脱炭素に貢献できることを実感できる身近な取り組みであり、2050年までの温室効果ガス排出量を実質ゼロとするゼロカーボンシティ実現に向けて、多くの市民の協力を頂き、脱炭素・資源循環型社会の実現を目指してまいります。
【廃食用油回収開始の概要】
回収開始日:2025年2月17日
回収拠点 :東村山市内の以下3拠点
東村山市役所本庁舎内「正面玄関」横、秋水園 管理棟入口、美住リサイクルショップ、
回収品目 :家庭系廃食用油(家庭から出る使用済み食用油のみ回収)
※ラードや牛脂などの動物性油、マヨネーズ・ドレッシング類、鉱物油および
家庭系以外の油については回収対象外
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/65135/256/65135-256-06596839a079d7bdf313ea6db33840b5-1024x768.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
3つの拠点に設置予定の回収ボックス
【SAF(Sustainable Aviation Fuel)について】
バイオジェット燃料を含む持続可能な航空燃料。原料として廃食用油、サトウキビなどのバイオマス燃料や都市ごみ等を用いて製造するもので、航空機や給油設備の変更をせずとも利用でき、製造から使用までのライフサイクル全体で約60~80%の削減効果が得られます。
参考:国土交通省「空のカーボンニュートラル SAFの導入促進 航空機運航分野の脱炭素化」
URL:https://www.mlit.go.jp/koku/jigyousha.html#saf
【国内初のSAF大規模生産事業の概要】
日揮HDとレボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で、国内における廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年に新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指しています。2024年12月にコスモ石油堺製油所(大阪府堺市)内においてSAF製造装置の建設が完了し、2025年4月頃からの供給開始を見込んでいます。供給するSAF は、国際的な持続可能性認証である ISCC CORSIA 認証を取得しています。なお、本事業はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)より採択※を受けた助成事業です。
※NEDOホームページ:https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100312.html
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/65135/256/65135-256-1c72fe915d0209056b04913201e21306-1200x911.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
建設したSAF製造装置(コスモ石油堺製油所構内)
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/65135/256/65135-256-99e53a415ada1fed4d26e33dcd5aadae-1200x788.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
SAFの原料となる廃食用油受け入れ施設(コスモ石油堺製油所構内)
【東京都の廃食用油回収促進に係る事業】
日揮HDとレボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で、東京都が推進する「廃食用油回収促進に係る事業提案」に採択※され、2023年8月に東京都と協定を締結しました。この協定は、持続可能な航空燃料(SAF)の原料となる廃食用油回収の拡大を図り、SAF製造へつなげる新たなサプライチェーン構築の推進を目的としています。本事業では、東京都と共に、2023年8月から2026年3月にかけて「家庭系廃食用油の回収」、「SAF製造・利用に関する教育活動」、「SAFイベント・キャンペーンの実施」、「回収した廃食用油のSAF利用可否に関する検討」という4つの取組みを推進しています。
※東京都ホームページ:
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/resource/recycle/wastecookingoil
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