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双日、タイにSojitz Kaset Dee Xを設立し、アグリプラットフォーム事業に参入

PR TIMES / 2024年8月29日 15時15分

双日株式会社(以下「双日」)は、タイ王国に子会社Sojitz Kaset(カセット) Dee(ディー) X(エックス) Co., Ltd. (以下「KDX」)を設立しました。今秋より、キャッサバ(※1)農家向けを手始めに営農支援サービスや農業資材、農機、ファイナンスなどを提供・販売するアグリ(農業)プラットフォーム事業に参入し、農家の豊かさ向上に繋がる効率的で持続可能な農業の実現に取り組みます。



 双日は、前身の日商岩井が1973年にタイで、高度化成肥料製造のThai Central Chemical Public Company Limited (TCCC)を設立して以来、農村部で肥料の効果的な使用方法を普及しながら、農作物生産と農家収入の拡大に貢献してきました。一方、農家の経済力低迷や、少子高齢化に伴う農業人口の減少など、農業を取り巻く課題は今後も継続していくことから、2021年より、タイを中心とする地域で、データに基づく効率的な営農手法の確立や収穫量の増加を目指す実証に取り組んできました。また、農業分野で権威のある国立カセサート大学(※2)とも、キャッサバの収穫量と品質向上に向けた連携も進めています。

 キャッサバは、タイにおけるサトウキビ、コメに次ぐ生産高第3位の主要農産物で、農家数は約76万世帯です。小規模な家族経営の農家が多く、資金面から十分な農業資材を購入できない、農地の拡大が難しい、肥料など営農に関する知識に乏しく従来農法を継続している、といった課題がみられます。KDXの社名は、タイ語で、「農業(Kaset)をよりよくする(Dee)、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じて」を意味します。タイ農家に親しみ易いネーミングとし、さらにDXと無限大を意味するXを掛け、プラットフォームを利用する農家とともに、「よりよい農業」の実現を目指していきます。

 KDXはまず、キャッサバ農家の課題に対して解決策となる総合的な営農支援サービスを提供します。ユーザーとなる農家は、資金負担を抑えた形で肥料や苗などの資材の提供や営農に関するアドバイスを受けることができ、収穫量増加を目指す仕組みです。作物シミュレーターを活用し、土壌データ、天候データなどを元に、適切な肥料の選択、量、タイミングといったデータに裏付けされた解決策などが提示されます。更には、双日独自開発のアプリを活用して蓄積した、ユーザーの農地や保有機材、資材や作物の生育状況、収穫量などのデータを元に、作物加工会社や農業資材・農機メーカー、金融機関などが農家に対して、商材・サービスをプラットフォーム経由で提案・提供する予定です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/73843/268/resize/d73843-268-d7674b639929c6aed301-1.jpg ]

【農業データの入力方法の説明を受けている農家】

[画像2: https://prtimes.jp/i/73843/268/resize/d73843-268-e436200aa26b2f90650a-2.png ]

 双日は今後、農業残渣の利活用やカーボンクレジット創出に向けた取り組みなど、農業バリューチェーンを網羅する包括的なサービス提供を視野に入れ、農家と農業関連事業者の生産性や効率性、収益性の向上を支援しながら、事業拡大を目指していきます。

(※1) タイでは、キャッサバは麺類やパン、菓子などの原料として広く利用されており、生産高はサトウキビ、コメに続く第3位を占めます。サトウキビに次ぐバイオエタノールの原料としても利用される主要農産物です。
(※2) 1943年にタイ最古の農業大学として創立。タイで最も規模の大きい大学の一つでもあり、農学に関しては幅広い見識があり、研究面でも高く評価されています。

【KDXの概要】
[表: https://prtimes.jp/data/corp/73843/table/268_1_7f9cd158e974d2eb9b7b96b430c24eac.jpg ]


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