ヨコハマトリエンナーレ2017公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」ラウンド3 <島とオルタナティブ: 歴史・社会、医療、アート>参加者募集
PR TIMES / 2017年5月10日 14時13分
ヨコハマトリエンナーレ2017 ヨコハマラウンドは、様々な分野の専門家を招き、円卓(roundtable)を囲むように何回かにわたって(rounds)対話・議論を重ねます。開幕に先立ち2017年1月より開始し、閉幕に合わせて締めくくります。
ラウンド3は、「島」がキーワードです。従来の世界観を仮に「大陸的」と言い表すのならば、「島」は従来とは異なる世界観、つまり、オルタナティブ(別の思考/価値/体系)を象徴するものと言えるのかもしれません。今回は、アート、歴史や社会、医療の分野で新たな世界観や視点を示唆する専門家を迎えて議論します。
第一部では、ヨコハマトリエンナーレ2017の出展作家であるマップオフィスが、「島」に関連した出品作を紹介します。各地の島々や海岸線に暮らす人々、その環境や生態系に関わるフィールドワークを行い、開拓・領海・境界・自治・環境問題などについて様々な問いを投げかける作品を通して、島や流動的な領域を新たな可能性や想像力を促すものとして捉える彼らの視線に注目します。
第二部では、吉見俊哉氏が歴史や社会を、「島」、「星座」、「ガラパゴス」といった観点から俯瞰して捉え、21世紀を展望します。また、西洋医学だけでなく伝統医療、補完代替医療などに広く関心を持ち、アートと医療の接点を探る稲葉俊郎氏が、「島」、「海」の観点から人間そのものを見つめ直します。
大陸的世界観と島的世界観、従来の価値や世界観とは異なるオルタナティブとは何か、またそこにはどのような可能性があるのか。お二人の対話を通して探ります。
【開催概要】
■タイトル:公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド ラウンド3」
<島とオルタナティブ: 歴史・社会、医療、アート>
■日 時:2017年5月28日(日)14:00開始(開場13:30)
■会 場:横浜美術館レクチャーホール(〒220-0012 横浜市西区みなとみらい3-4-1)
■登 壇 者:
第一部:マップオフィス(アーティスト)
第二部:稲葉俊郎(医師、東京大学医学部附属病院循環器内科助教)
吉見俊哉 (社会学・カルチュラルスタディーズ研究者、東京大学大学院教授)
■総合司会:三木あき子(ヨコハマトリエンナーレ2017コ・ディレクター)
■定 員:200名(先着順)
■参 加 費:無料 (事前申込制)
■申込・詳細:横浜トリエンナーレ公式WEBサイト
http://www.yokohamatriennale.jp/2017/event/round03.html
【登壇者プロフィール】
[画像1: https://prtimes.jp/i/13670/277/resize/d13670-277-258834-0.jpg ]
◆マップオフィス(アーティスト)
アーティストであり建築家のローラン・グティエレス(1966年、カサブランカ、モロッコ生まれ)とヴァレリー・ポルトフェ(1969年、サン=テティエンヌ、フランス生まれ)が、学術横断的なプラットフォームづくりを目指して結成。1996年より香港を拠点に活動し、ドローイング、写真、映像、インスタレーション、パフォーマンス、文学や理論書など多様な表現方法で、身体的かつ想像的な領域を探求している。そのプロジェクトは変則的な時空間に対する批評的な視点や、人類がどのように空間を打ち壊し、かつ盗用してきたかという過程を包括的に記録し表現するものである。活動を普及するための小さな出版物には、ユーモアやゲーム的な要素、虚構性といった手法が取り入れられている。2011年にモノグラフ『MAP OFFICE – Where the Map is the Territory』(ロビン・ペックマン編、ODE出版)を出版。2013年、Sovereign Asian Art Prizeファイナリストに選出。
[画像2: https://prtimes.jp/i/13670/277/resize/d13670-277-159913-2.jpg ]
◆稲葉俊郎(医師、東京大学医学部附属病院循環器内科助教)
1979年熊本生まれ。医師。2004年東京大学医学部医学科卒業。2014年同大学医学系研究科内科学大学院博士課程卒業(医学博士)。現在、東京大学医学部付属病院 循環器内科 助教。東大病院で は心臓を内科的に治療するカテーテル治療や先天性心疾患を専門とし、往診による在宅医療も週に一度行いながら、夏には山岳医療にも従事している(東大医学部山岳部監督)。医療の多様性と調和への土壌づくりのため、西洋医学だけではなく伝統医療、補完代替医療、民間医療も広く修める。国宝『医心方』(平安時代に編集された日本最古の医学書)の勉強会も主宰。古来の日本は心と体の知恵が芸術・芸能・美・「道」へと高められ心身の調和が予防医療の役割を果たしていたと考え、自らも能楽の稽古に励む。未来の医療と社会の創発のため、伝統芸能、芸術、音楽、民俗学、農業・・など、あらゆる分野との接点を探る対話を積極的に行っている。
[画像3: https://prtimes.jp/i/13670/277/resize/d13670-277-888099-1.jpg ]
◆吉見俊哉(社会学・カルチュラルスタディーズ研究者、東京大学大学院教授)
1957年東京生まれ。東京大学大学院情報学環教授。同教養学部教養学科卒業。同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学・文化研究・メディア研究専攻。東大新聞研究所助教授、同社会情報研究所助教授、教授を経て現職。2006~08年度に東大大学院情報学環長・学際情報学府長、2009~12年度に東大新聞社理事長、2010~14年度に東大副学長、同教育企画室長、同グローバルリーダー育成プログラム推進室長、2010~13年度に東大大学史史料室長、2017年より東京大学出版会理事長等を歴任。集まりの場でのドラマ形成を考えるところから近現代日本の大衆文化と日常生活、文化政治を研究。主な著書に、『都市のドラマトゥルギー』(河出文庫)、『博覧会の政治学』(講談社学術文庫)、『メディア時代の文化社会学』(新曜社)等多数。
■申込・詳細:横浜トリエンナーレ公式WEBサイト
http://www.yokohamatriennale.jp/2017/event/round03.html
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