台湾の暁劇場が東京で『潮来（イタコ）の音』を上演

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曽鈐龍・台湾文化センター長（左５）、鍾伯淵・「暁劇場」芸術総監督（右４）、本多慎一郎・「本多劇場」グループ総支配人（右５）

　台北駐日経済文化代表処台湾文化センターと東京・下北沢の「本多劇場」が協力し、台湾の「暁劇場」（Shinehouse Theater）芸術総監督の鍾伯淵（ジョン・ボーユエン）氏が脚本・演出を務める舞台作品『潮来（イタコ）の音』（The Whisper of the Wave）が8月9日～11日に下北沢「小劇場B1」で上演された。同公演は、本多劇場が台湾の現代演劇の劇場と初めてコラボレーションしたもので、初日の上演には日本の舞台芸術界の関係者らも多く鑑賞に訪れた。
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本多劇場「小劇場B1」で上演された暁劇場『潮来の音』（写真提供：李逸塵）

同公演に先立ち挨拶した曽鈐龍・台湾文化センター長は、本多劇場と暁劇場の演劇作品交換の方式で台日小劇場相互交流のモデルを構築していく取り組みについて説明し、今年11月に予定されている日本の劇団「ショーGEKI」の台湾・暁劇場での公演についても成功を期待した。

　鍾監督は、日本三大霊場の一つとされる青森県の恐山とイタコを取材したことが制作のきっかけとなり、死者のメッセージを生者に伝えるイタコと台湾の童乩（タンキー）と呼ばれる霊媒師の文化に共通性があることに着目した。同作品には、日本の舞踏家・我妻恵美子さんが振付および演者として参加している。

　『潮来の音』は、盆栽と暮らす男、猫と暮らす女、同性愛カップルの３組から垣間見える「情、愛、孤独、存在」などの感情を描写し、現代台湾社会の自由・民主・多様性の文化を表現している。

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本多劇場「小劇場B1」で上演された暁劇場『潮来の音』（写真提供：李逸塵）


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