【慶應義塾】歯周炎による炎症は老化を促進して各種臓器の障害を招く
PR TIMES / 2025年2月3日 12時15分
-高齢者診療と歯科診療の連携による包括的な診療の重要性を示唆-
加瀬義高(藤田医科大/慶大/東大)、森川暁(慶大 口腔外科)、中川種昭(同)、石原和幸(東京歯大 微生物学)、小川純人(東大 老年病科)、岡野栄之(藤田医科大/慶大)らの共同研究グループは、歯周炎による炎症が老化を促進し、各臓器でフレイルが生じてしまうことを明らかにしました。
歯周炎は、歯周病が進行した状態を指し、これまで各臓器に悪影響を及ぼすことが報告されていました。しかし、認知機能の低下が口腔内の衛生維持を困難にし、結果として歯周炎を招くのか、あるいは口腔環境の悪化が直接的に認知機能の低下を引き起こすのかについては、明確に解明されていませんでした。また、歯周炎のような軽度の炎症が長期にわたる場合、どの臓器が優先的に影響を受けやすいのかも不明でした。
本研究では、歯周炎モデルマウスを用いて、認知機能の悪化、大腿骨の骨密度低下、遅筋特異的な筋力低下が生じることを明らかにしました。特に骨密度については、歯周炎が軽度で罹患期間が短くても低下が認められ、歯周炎を治療しただけでは回復せず、積極的な骨密度回復のための治療が必要であることが判明しました。
この研究により、歯周炎が各臓器のフレイルを招くエビデンスが得られ、特に高齢者診療においては歯科診療との緊密な連携が重要であることが明らかになりました。
本研究成果は、国際学術ジャーナル「Inflammation and Regeneration」(オンライン版2月3日10時[日本時間])で公開されました。
▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2025/2/3/250203-1.pdf
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