スーダン危機1年:2,400万人の子どもたちが飢え、暴力、教育の欠如という脅威にさらされています
PR TIMES / 2024年4月24日 17時40分
2023年4月15日にスーダンで勃発した武力衝突は2年目に突入し、何千万人もの子どもと女性が想像を絶する最悪の暴力に耐え続けています。
国連子どもの権利委員会によると、スーダンの約2,400万人の子どもたちが将来に影響する破滅的な状況に置かれています。約1,900万人の子どもたちが学校に通っておらず、教育機会のみならず、学校に通うことで得られる精神的な安全を何カ月にもわたって奪われています。数百万人が家を追われ、極度の食料不足と医療の欠如に苦しんでいます。必死に生き延びようとする中、子どもたちは性的暴力、民族に基づいて標的とされること、誘拐、武装集団への徴兵、武装集団による恐怖にさらされています。
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン(WV)は、「子どもが生活するにはおそらく世界で最悪の場所」であるにも関わらず、世界の目が注がれないスーダン危機の中で生きる子どもたちを守るため、さらなる支援の必要性を訴えます。
ワールド・ビジョン・スーダン(WVスーダン)事務局長を務めるジョン・マコニは次のように警告します。「スーダンは現在、子どもが生活するにはおそらく世界で最悪の場所でしょう。紛争の影響を受けた子どもたちの数が非常に多いというだけではありません。子どもたちは、身体的、精神的なあらゆる困難に直面しています。子どもたちは、飢えに苦しみ、虐待され、そして、自分たちが経験し、目撃していることによって心に傷を負っています。多くの人が暴力から逃げてきましたが、本当に安全な居場所を見つけることはできていないのです」
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WVは子どもたちのための安全な居場所「チャイルド・フレンドリー・スペース」を国連児童基金(ユニセフ/UNICEF)と協力して運営することで、子どもたちが直面している苦難を軽減するために取り組んでいると説明します。WVスーダン事務局長のマコイは述べます。「「チャイルド・フレンドリー・スペース」では、子どもたちが守られ、大切にされていると感じ、混乱の中で日常を一部でも取り戻すことができるのです」
そのような「チャイルド・フレンドリー・スペース」の1つが、スーダン南部の青ナイル州のアブ・ラマドにあります。そこでは、子どもたちはバレーボールやバスケットボール、縄跳びをしたり、ボードゲームをしたり、画材が提供されて絵を描くことができます。毎日100人以上の子どもたちが、このチャイルド・フレンドリー・スペースでの活動に参加しています。14歳のマリアムちゃんは、週3回、「チャイルド・フレンドリー・スペース」にやって来て、友だちと遊んでいると話してくれました。マリアムちゃんの将来の夢はエンジニアになることです。「エンジニアになって、自分の住む地域社会で、学校や病院を建設することに貢献したいです」
WVスーダン事務局長を務めるマコニによると、避難民となった女性や少女は、一時的な避難所や国境検問所で生活している間、あるいは安全を求めて移動している間、性的暴力の大きなリスクに直面しています。WVは、暴力を経験した人々のケースマネジメントを支援し、何千人もの女性や少女に心理社会的サービスを提供しています。
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スーダン南部青ナイル州で、WVは、また、生計向上のトレーニングを提供し、新しい状況に対処しようと奮闘している女性たちが新たな生計手段を見つけることができるよう支援しています。女性たちは、石鹸作り、縫製、革細工などの技術を学んでいます。4人の子どもの母親であるアイシャ*さんは、次のように述べました(*プライバシー保護のため名前を変更しています)。「子どもたちのために服を作ることができ、お金を節約して家計に貢献しています」
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WVは、危機の中にある何百万人もの人々を支援するために、世界がこの危機に目を留め、以下を含む対応を拡充することが緊急に必要であると考えます。
・支援を必要とする人々に届けるために、南スーダンならびにチャドからの国境を越えたアクセスを確保すること
・国際社会や政府が、数千人にのぼる国内避難民に人道支援を届けるための資金を確保し、緊急に利用できるようにすること。2024年4月現在、2024年人道対応計画26億ドルのうち、資金が提供されたのはわずか5.4%に留まっています
・子どもたちを暴力から守り、教育の欠如により子どもたちが将来にわたって影響を受けるのを防ぐために、紛争のすべての関係者が、学校再開にコミットすること
以上
<ワールド・ビジョンのスーダンでの活動について>
ワールド・ビジョンはスーダンで活動している最大の人道支援機関の1つで、25年間スーダン国内で活動してきました。ワールド・ビジョンはまた、スーダンからチャド、中央アフリカ共和国、エチオピア、スーダン、南スーダンの近隣諸国に逃れてきた人々のニーズにも応えています。これまでの1年間で、ワールド・ビジョンはスーダン危機への対応で130万人以上の人々 (大半が女性と子ども) に、食料安全保障、子どもの保護、健康と栄養、水・衛生に焦点を当てたプログラムなどの緊急支援を提供しました。
<ワールド・ビジョン・ジャパンとは>
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。
※詳細はこちら:www.worldvision.jp
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