低価格アプリケーションを対象とするSTM32 F0マイコンの量産を開始
PR TIMES / 2012年5月16日 9時45分
STM32ファミリの技術的要素の継承と、大量生産時の入手性の組み合せにより、
先進的ARM(R) Cortex(TM)-M0搭載マイコンを使用した設計を促進
--------------------------------------------------------------------
エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的
半導体メーカーで、マイクロコントローラ(以下マイコン)の主要サプライヤ
であるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、8bit・16bitアプ
リケーションにハイエンド機能を提供する32bitマイコンSTM32 F0シリーズ
(2012年3月発表)の量産を開始しました。
現在、ユーザは、専用開発キットであるSTM32F0 Discovery Kitを含め、
STM32の広範な開発エコシステムを利用できます。STでは、新しいARM(R)
Cortex(TM)-M0搭載マイコンをベースとし、コスト最適化を重視したコンスーマ・
産業用機器を開発する上で必要なものを全て取り揃えています。
STのマイクロコントローラ事業部ジェネラル・マネージャであるMichel Buffaは、
次の様にコメントしています。「STM32 F0シリーズの量産が予定通りに
開始されたことにより、STのお客様は、価格競争力に優れ、性能・価値が強化
された低電力機器を他社に先行して開発することができます。」
ユーザはSTM32F0 Discovery Kitを購入することで、STM32 F0を利用した新しい
開発プロジェクトを始めることができます。この開発キットには、PCのUSB
ポートに直接プラグ・イン可能なプッシュボタンとインジケータLEDを実装した
試作用マイコン・ボードが含まれており、デモ・コードおよびサンプル・ファー
ムウェアも用意されています。また、主要開発キット・ベンダ各社(Atollic社、
IAR社、Keil(TM)社、TASKING社)のSTM32ソフトウェア開発環境との互換性も
あります。
STM32 F0シリーズは、先端の32bit組込みプロセッサ・アーキテクチャARM
Cortex-M0を搭載しているため、ユーザは、独自コアを利用した8bit・16bit
マイコンによる従来の価格・性能の限界を打破することができます。
また、STM32ファミリ(Cortex-M0、Cortex-M3、Cortex-M4搭載マイコン)内の
300品種以上の製品とソフトウェア / ペリフェラル / 開発ツール / ピン配置に互換性
があるため、柔軟性および拡張性が強化される他、新製品の開発コストの低減ならびに
製品開発期間の短縮に貢献します。さらに、STM32 F0シリーズは、その他の
Cortex-M0搭載マイコンにはない高付加価値機能を搭載しています。
ARM Cortex-M0搭載STM32 F0シリーズの特徴
STM32 F0シリーズには、生活家電向けのClass-B業界安全規格への準拠を容易に
し、リアルタイム・アプリケーションの性能を強化する、ハードウェアRAM
パリティ・チェック機能が内蔵されています。また、アプリケーションの信頼性
を強化するClock Security System(CSS)も搭載されています。さらに、
デッドタイム生成と反転チャネルを備えた高度なタイミング機能は、モータ制御
の設計における一般的な課題の解決に役立ちます。
また、STM32 F0シリーズは、ハードウェアによるタッチ検知制御と、一部の競合
製品の2倍以上の速度での変換(最大1Mサンプル/s)が可能な12bit ADコンバー
タの他、12bit DAコンバータや厳密にマッチングされたプログラマブル・アナロ
グ・コンパレータ(2個)も搭載しています。低価格マイコン・ファミリに
これらの優れたアナログ機能を集積することで、ユーザは複数チャネルにわたる
高精度かつ高速な検知・制御を必要とするアプリケーションの開発が可能に
なります。
さらに、CEC(Consumer Electronics Control)ハードウェア・モジュールを
搭載しているため、最新の業界標準プロトコルを使用したホーム・マルチメディ
ア機器への接続が可能になると共に、マイコンのCPU、メモリ、およびペリフェ
ラルが解放され、他のタスクの実行が可能になります。
省エネルギー性を重視しているSTM32 F0シリーズには、STOPモード(5.3μA)と
STANDBYモード(2.8μA)(共にリアルタイム・クロックは動作状態)、を含む
4種類の低消費電力モードがあるため、リモコン、センサ・ネットワーク、
スマート・メータ等のアプリケーションへの展開が容易であると同時に、バッテ
リの長寿命化を可能にします。
高性能通信機能には、最大16bitのプログラマブルなデータ・フレームおよび
最高18Mbit/sの通信速度に対応するSPI(Serial Peripheral Interface)と、
最高1Mbit/sでFast mode+通信をサポートするI2Cポートが含まれています。また、
I2Cポート上のアクティビティによりアドレスが一致したマイコンをSTOPモード
から起動することができます。
その他、さらなる優位性としては、制約の減少や、通信クロック設定の簡略化が挙げ
られます。プログラマブルなアナログおよびデジタルのノイズ・フィルタ処理により、
堅牢な通信が保証されます。複数のクロック入力オプションがあるため、メイン・
プロセッサのクロック周波数とは独立した動作が可能なUSART(6Mbit/s)も内蔵
しています。
価格および入手状況
STM32 F0は現在量産中で、Flashメモリ(16KB~64KB)およびSRAM(4KB~8KB)
を内蔵しており、現在3種類のパッケージ(UFQFPN32、LQFP48、LQFP64)で提供
されています。20ピン・パッケージ(内蔵Flashメモリ:16KB)および100ピン・
パッケージ(内蔵Flashメモリ:128KB)の製品も近く追加される予定です。
単価は1000個購入時に約0.95ドルです。
STM32 F0 Discovery KitはSTのセールス・オフィスおよび販売代理店から入手
可能で、価格は7.99ドルです。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、Sense & Powerおよびマルチメディア・コンバージェンス分野の多種多様
なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。
エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアから
スマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や
遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍して
います。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」
の実現に取り組んでいます。2011年の売上は97.3億ドルでした。さらに詳しい
情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
MMSグループ
TEL: 03-5783-8240 FAX: 03-5783-8216
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
スイッチサイエンス、Raspberry Pi財団の新型マイコンRP2350を搭載した新シリーズ「Picossci(ピコッシィ)2」を発表、開発ボードとピッチ変換基板を発売
PR TIMES / 2024年9月21日 17時40分
-
マウザー、RenesasのRZ/G3Sマイクロプロセッサの取り扱いを開始
PR TIMES / 2024年9月14日 14時40分
-
スイッチサイエンス、Raspberry Pi RP2040搭載シリーズ「Picossci(ピコッシィ)」に、3つのGroveコネクタを搭載した新製品「Picossci Branch」を追加発売
PR TIMES / 2024年9月12日 18時45分
-
切手大の「Tiny 2350」などPimoroniのRP2350搭載マイコンボード
ASCII.jp / 2024年9月12日 10時0分
-
マウザー、NXPのi.MX 93アプリケーション・プロセッサの取り扱いを開始
PR TIMES / 2024年8月26日 13時15分
ランキング
-
1「今買わないと後悔しますよ」 客を萎えさせる「店員の声かけ」はこれだ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 8時5分
-
2福井のブランド米「いちほまれ」の新米、昨年より価格6割高で店頭に…生産量は2000トン増の見通し
読売新聞 / 2024年9月22日 8時43分
-
3「無料のモノはもらわない」お金のマイルール 日々を健やかに過ごす「失敗を許容するお金」
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分
-
4「三菱商事、伊藤忠、ゴールドマン・サックス」がずらり…偏差値55なのに就職実績"最強"の「地方マイナー大学」の秘密
プレジデントオンライン / 2024年9月22日 10時15分
-
5「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください