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【シリア】14年の紛争と災害で傷ついた子どもたちのメンタルヘルス。保護者のいない子どもたちが直面する児童労働や児童婚リスク。国際NGOワールド・ビジョン、子どもへの支援優先を訴え

PR TIMES / 2024年12月13日 14時50分



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/5096/319/5096-319-e39587b39b1dc07b4ad5d0a95121147a-1200x800.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
避難生活を送りながら学校で学ぶシリアの子どもたち

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、国際社会に対し、シリアの子どもたちを優先的に支援するよう呼びかけます。シリアの子どもたちは、14年にわたる紛争と2023年2月に発生した壊滅的な大地震がもたらす影響に対処するためにメンタルヘルス上の支援を必要としており、保護者のいない子どもたちも多くいます。

<子どもたちが直面するリスク>
・紛争と2023年のトルコ・シリア大地震のような自然災害は、メンタルヘルスに長期的に深刻な影響を与える
・シリア北西部では、55万人以上の子どもたちがメンタルヘルスへの悪影響のリスクにさらされている[*1]
・保護者のいない子どもや保護者と別居中の子どもたちは、特に身体的・精神的健康リスクにさらされている

子どもフォーカスで活動するワールド・ビジョンは、2024年8月に報告書を発表し、シリアの子どもたちがいかに脆弱な立場に置かれているかを強調しました。ワールド・ビジョンの報告書「Lost and Alone」は、多くのシリアの子どもたちが耐え忍ぶことを余儀なくされている、壊滅的で絶望的な生活状況がどのようなものであるかを示しています。アレッポとイドリブの住民の67%が、地震により世話をしてくれる保護者を失ってしまった保護者のいない子どもたちや親と別居している子どもたちを知っていると回答しています。回答者の73%が児童婚の増加に気付いていると答え、特にイドリブではその数は85%にのぼりました。

ワールド・ビジョンのシリア対応事業の責任者を務めるエマニュエル・イッシュは次のように述べます。
「紛争の中で過ごすことは、1日であっても、子どもにとってあってはならないことです。ましてや14年間という長い年月は、子どもにとって、あまりにも耐え難いものです。その上、昨年の大地震によって、何千人もの子どもたちが親を失い、避難を余儀なくされました。この子どもたちは一人で生き延びるしか選択肢が残されておらず、その多くが児童労働や児童婚を強いられています。現在進行中の多くの危機は、子どもたちに長期的で深刻な影響をもたらします。シリアの未来に向けた計画が実施されようとする中で、国際社会は子どもたちのメンタルヘルスへの支援を優先しなければいけません」
ワールド・ビジョンは、平和を優先し、すべての民間人、特に子どもたちを保護することを緊急に呼びかけています。ワールド・ビジョンは2011年以降、シリア、トルコ、レバノン、ヨルダンでシリア危機がもたらすニーズに積極的に対応しています。今後も、これらの国々のコミュニティと協力して、最も弱い立場にある子どもたちと人々を支援していきます。

エマニュエル・イッシュは述べます。
「シリアの子どもたちは、平和、安全、愛、保護を受けるのにふさわしく、その権利があります。いかなる子どもも、14年間もトラウマを経験することを強いられるべきではありません。ワールド・ビジョンは、この壊滅的な紛争の影響を受けた弱い立場にある子どもたちに支援を提供し続けます。そして、国際社会にもそのように呼びかけます。シリアの人々の90%以上が貧困ライン以下で生活しています [*2]。国連は今年、シリア国内での対応に40億7,000万米ドルの資金を求めましたが、これまでに提供されたのはその31.6%にすぎないのです[*3 ] 。このような状況は変えなければならないのです。シリアの子どもたちは、現在も将来も、優先されなければならないのです」
「子どもたちを保護し、メンタルヘルスの支援を含め、子どもたちが喫緊に必要としている支援を確実に受け取るためには、私たちの早急な行動が必要です。ワールド・ビジョンのような人道支援組織は、妨げられることのない人道的アクセスを保証されなければなりません。また、命を守るための支援を安全かつ無制限に提供できるよう、人道支援機関職員の保護が優先されなければなりません」
以上

※ワールド・ビジョン報告書「Lost and Alone」(英文)を読むには、こちら
https://www.wvi.org/publications/report/syria-crisis-response/lost-and-alone-addressing-crisis-unaccompanied-and

*1シリア北西部の推計人口は500万人で、UNOCHAによると子どもたちの数は249万人と、およそ半数にあたります。『ランセット』誌394号(2019年7月発行)掲載の論文("New WHO prevalence estimates of mental disorders in conflict settings: a systematic review and meta-analysis" Fiona Charlson, PhD et al. "The Lancet" Volume 394, Issue 10194, P240-248)によると、長期的な紛争の影響を受けた集団 (10年以上の軍事占領と紛争に基づく) の有病率を22.1%と推計しており、その推計より算出した値。
*2 International Rescue Committee: IRC (国際救援委員会)プレスリリース(英文)

*3 UNOCHA(国連人道問題調整事務所)シリア人道対応計画2024(英文)


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2015年からシリア隣国のヨルダンに駐在し、これまで約10年間、シリア内外でのシリア危機対応事業、難民・避難民支援事業に従事してきた日本人スタッフへの取材を受け付けております。詳細は「報道関係者からのお問合せ」欄をご参照ください。
【渡邊スタッフのブログ(インタビュー)】
今、紛争下の子どもたちは ~シリア支援の現場から (2024年9月) ブログを読む

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◆ワールド・ビジョン・ジャパンとは
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。

◆シリア危機へのワールド・ビジョンの対応
シリア紛争が勃発して以来、ワールド・ビジョンは弱い立場にある子どもたちとその家族への支援を開始し、生活を再建するための基本的なニーズに対応しています。ワールド・ビジョンは、シリア、トルコ、ヨルダンで、難民や国内避難民、弱い立場にあるホストコミュニティを支援するために活動しています。

以上


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