【JIS制定】手作業による重量物の取扱いに関するプロセス・デザインを定めた国際規格をJIS化!
PR TIMES / 2025年1月20日 18時45分
人間工学に基づき職場の災害性腰痛の軽減と労働環境の改善に貢献!
一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2025年1月20日に人間工学に関する日本産業規格(以下、JISという。)を発行いたしました。
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人間工学-手作業による取扱い-第1部:持ち上げ、持ち下げ及び運搬
JIS Z 8505-1:2025
Ergonomics-Manual handling-Part 1: Lifting, lowering and carrying
税込価格:10,120 円(税込) A4判
※規格類は価格が変更される場合がございます。ご了承ください。
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【制定の背景】
近年、働き方改革の一環として、多くの企業で労働者の健康や生産性向上に向けた取組みが行われており、労働環境への意識が高まりつつあります。このような状況下で、重量物の取扱いは、あらゆる業種の労働基盤の一つであり、経営の効率化や人的資本管理指標に大きな影響を与える要素となっています。また、労働災害の約6割を占める災害性腰痛の主たる要因となっているにもかかわらず、リスク評価や対策が適切に実施されていませんでした。
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そこで、国際標準化機構(ISO)では、2021年10月に「ISO 11228-1:2021人間工学-手作業による取扱い-第1部:持ち上げ、持ち下げ及び運搬」を改訂し、重量物の取扱いに関して、職場で簡便に実施可能なリスクアセスメントから対策立案までのプロセスに関する有益な情報をまとめ、各事業所の特性に応じた労働環境デザインの枠組みを提供する規格を発行しました。
日本では、他国と比較して、重量物の取扱いに関する考え方が進んでおらず、その存在をほとんど知られていませんでしたが、このたび、「JIS Z 8505-1:2025 人間工学-手作業による取扱い-第1部:持ち上げ、持ち下げ及び運搬」を制定しました。本規格では、人間工学※¹的にタスクの強度・頻度及び作業時間を踏まえ、手作業による持ち上げ・持ち下げ及び運搬の推奨上限について規定しています。また、いくつかの作業要素の評価に関する要求及び推奨を提供するよう設計されており、労働者集団に対する健康リスクの評価を可能にします。
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【期待される効果】
本規格の発行によって、国内の製造業・運輸業等に新たな作業管理のデザイン手法が導入され、重量物の取り扱いに関する労働環境が整備されることにより、職場におけるパフォーマンスの向上、経営の効率化や人材確保に資することが期待されます。特に、人的資源に余裕がない中小企業等において、専門家人材が不足する中でも、労働環境整備プロセスのデザインや人材育成・社員教育を実施することが可能となります。
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※¹人間工学は、エルゴノミクス(Ergonomics)やヒューマンファクター(Human Factors)とも呼ばれており、私たちの生活の中に定着しています。人間工学は、働きやすい職場や生活しやすい環境を実現し、安全で使いやすい道具や機械をつくることに役立つ実践的な科学技術です。
[出典:日本人間工学会ホームページ]
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●日本規格協会(JSA)グループについて
1945年12月に、標準化および管理技術の開発、普及、啓発などを目的に設立された、一般財団法人日本規格協会を中核とするグループです。
我が国の総合的標準化機関として、当グループでは、JIS、国際規格(ISO・IEC規格)、JSA規格の開発、JIS規格票の発行と販売、国際規格・海外規格の頒布、多彩なセミナーの提供、ISO 9001やISO 14001をはじめとする各種マネジメントシステムの審査登録、各種サービスに関する認証、マネジメントシステム審査員などの資格登録、品質管理検定(QC検定)といった多様な事業に取り組んでおります。
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