【コンゴ民主共和国東部】での人道危機。国際NGOワールド・ビジョン、子どもたちが暴力、虐待、強制移動のリスクにさらされていることを深く憂慮
PR TIMES / 2025年1月30日 12時15分
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/5096/323/5096-323-0b109d842fca8f375c7cb0326e78f1e3-2000x1335.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
コンゴ民主共和国東部、戦闘激化したマシシを着の身着のままで逃れ、ミノヴァの国内避難民支援センターに到着した人々への食糧支援の様子(2025年1月11日)
・ ワールド・ビジョンは、コンゴ民主共和国東部の都市ゴマとその周辺での活動を一時休止
・ 77人のワールド・ビジョン・スタッフが在宅避難
・ ワールド・ビジョンがこれまで支援を届けていた数万人の人々が増大するリスクに直面
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、コンゴ民主共和国東部で武装勢力と政府軍の戦闘が激化する中で、同地域の中心都市ゴマや近隣のキャンプに住む数万人の人々が、死亡、負傷、大量避難の危険に直面していることを深く憂慮しています。
ワールド・ビジョンがこれまで行ってきた、ゴマに住む200万人の人々と周辺の長期避難民キャンプに住む人々への支援活動は、武装グループと政府軍によって道路や補給線が閉鎖されたため、活動の休止を余儀なくされています。
今年だけで推定40万人がコンゴ民主共和国東部の暴力から逃れ、その多くが東部北キブ州と南キブ州の人道支援拠点として機能しているゴマに流入しました。ゴマはルワンダとの国境に位置しており、現在、武装グループの進軍によってコンゴ民主共和国の他の地域から事実上封鎖されています。ここ数週間、避難民キャンプが砲撃され、数百人が死亡するなど、地域全体が混乱しています。命を失った人々の中には、多くの子どもたちも含まれます。
先週末、状況はさらに悪化しました。ゴマの様々な区域が武装勢力の支配下に入ったことで、何千人もの人々が移動を強いられ、人道支援機関はスタッフを避難させ、活動を休止させています。すでに深刻な人道状況は急速に悪化しており、治安の悪さや道路封鎖、武装勢力の存在によって、市内外に住む脆弱な立場にある人々へのアクセスは厳しく制限されています。
ワールド・ビジョンは、これまで行ってきた子どもたちと人々の命を救うことに直結する支援活動を休止せざるをえない状況です。この活動には、国連世界食糧計画との連携による、何万人もの避難民の子どもたちとその家族への食料や現金給付支援、虐待・ネグレクト・暴力から守るための若者向けプログラムの提供、生活用品(鍋やフライパン、調理器具、衛生用品など)の提供、そして、収入を得るための基本的な技術(裁縫など)を教える若者支援などが含まれています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/5096/323/5096-323-415c4c58e969670c234f2018ee5333d5-2000x1335.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
コンゴ民主共和国東部ミノヴァの国内避難民支援センターで穀物・油などの支援を受け取ったシファさん(28歳)とアマちゃん(1歳)。シファさんはマシシでの戦禍を逃れ、夫と7人の子どもたちとともに避難してきました
ワールド・ビジョンのコンゴ民主共和国東部の事業責任者であるデビッド・マンクリーは、以下のように述べます。「状況はひどいものです。何千人もの人々がこの暴力的な紛争の真っただ中にいるか、逃げていることに加えて、以前から食料やその他の重要な支援をワールド・ビジョンが届けていた何万人もの人々に支援の手が届かなくなっているのです。ゴマ周辺の主要道路は封鎖され、市内の空港はもはや避難や人道支援のために使用できません。市内の多くの地域で電力と水道が遮断されていると伝えられています」
「私が最も恐れているのは、移動を強いられる子どもたちとその家族の数が急激に増え、容易に支援できなくなることです。加えて、過去の暴力の急増により、子どもたちが武装集団に徴兵され、少女や女性が性的暴力の被害にあうリスクの増加につながったことから、とても憂慮しています」
「国際社会は、この紛争の深刻化を防ぐために、直ちに積極的に関与する必要があります。また、戦闘に関与するあらゆる関係者は、人道支援者が支援を必要とする人々へ安全に支援を届けられる環境を確保しなければなりません。そうすることで、ワールド・ビジョンのような支援機関が人々を救うための活動に戻ることができるのです」
「私は現在、77人のスタッフを自宅に待機させています。なぜなら、緊急支援を必要としている人々のもとへ行って支援したくても、スタッフが支援活動をするにはあまりにも危険だからです」
ワールド・ビジョン・コンゴ民主共和国事務所のアリン・ナポン事務局長は次のように述べます。
「避難民となった女性、子ども、男性は、恐怖と絶望の中にいるだけでなく、無力感を感じています。彼らはこの瞬間も、どこに滞在できるのか、何を食べられるかもわからないまま、住んでいたキャンプや家から逃げているのです。その多くは子どもたちです」
コンゴ民主共和国の人口は1億1,300万人ですが、そのうち2,700万人が人道支援を必要としていると推定されています。また、600万人が国内避難民となっています。東部の北キブ州と南キブ州では、すでに460万人の人々が避難生活を送っています。
以上
◆募金を受け付けています
ワールド・ビジョン・ジャパンでは日本の皆さまから「難民支援募金」を受け付けています。破壊と暴力に直面し、苦しみの中ある子どもたち・人々に、今、必要な支援を届けるために、ご協力をお願いします。
ウェブから: ワールド・ビジョン・ジャパン公式ホームページ https://www.worldvision.jp
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お電話で: フリーダイヤル 0120-465-009 (受付時間9:00~23:00)
◆ワールド・ビジョン・ジャパンとは
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。
詳しくはこちら: https://www.worldvision.jp
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