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ラ コル ノワール アワード

PR TIMES / 2022年7月1日 20時40分

“INHABITING THE LANDSCAPE - WHERE ART MEETS THE LIVING WORLD” ランドスケープに宿る ‒ アートと自然の出会いの場 第2回



[画像1: https://prtimes.jp/i/14810/338/resize/d14810-338-412d60d4a3704724714b-0.jpg ]

All rights reserved (C) Markus Schilder DFK Paris

先見性溢れるギャラリストでもあったクリスチャン・ディオールからインスピレーションを得て、メゾン
ディオールはいつの時代もアーティストとの友情を育む伝統を引き継ぎ、若き才能を支援することに力を
注いできました。

こうした新しい才能を発掘する精神に基づき、パルファン・クリスチャン・ディオールは、パリ国立高等美術
学校(ボザール・ド・パリ)とのコラボレーションを開始。2020年10月、「INHABITING THE LANDSCAPE
‒ WHERE ART MEETS THE LIVING WORLD ランドスケープに宿る ‒ アートと自然の出会いの場」と
題された新しい共同プロジェクトを立ち上げました。

このプロジェクトはアートと環境との関係を専門とする美術史家エステル・ゾン・メングアルが担当し、
3年、4年、5年の全学生を対象に課題を提示しています。

審査員により選ばれた優勝作品には、クリスチャン・ディオールの南フランスの別荘の名を冠した「ラ コル
ノワール アワード」が授与され、受賞作品はシャトーの庭園に常設展示されます。

第2回「ラ コル ノワール アワード」に向けて、パリ国立高等美術学校では2022年4月にプロジェクトの
募集を開始。8つの作品が選ばれ、5月10日から16日までパリ国立高等美術学校のチャペルで展示されま
した。5月9日にバス・スメッツを審査委員長とする国際的な審査会が開かれ3つの企画案を選出。各プロ
ジェクトを実現するために2500ユーロの補助金が最終候補者に付与されました。同審査員は6月24日に
再び審査会を開き、最終的に優勝作品を選びます。優勝作品は、2022年秋にシャトー ラ コル ノワールの
庭園内に展示されます。

「想像してみてください。かしの木が無機質な縦線として見なされ、石灰岩の土壌が単なる台座とされ、
草原が舞台背景として捉えられる世界を。想像してみてください。私たちの周りの無数の生き物が単なる
『文脈』と称される世界を。想像してみてください。私たちが石灰岩の丘を歩く時、そこには何億年前、太古の
テチス海に生息していた海洋生物の体の上を歩いていることを忘れてしまった世界を。
想像してみてください。私たち人類が、毎日日の出から命(糖分と酸素の別名)を作り出す、かしの木と草原の
錬金術的な力の隙間に生きていることを忘れ去った世界を。
「INHABITING THE LANDSCAPE ‒ WHERE ART MEETS THE LIVING WORLD ランドスケープに
宿る ‒ アートと自然の出会いの場」では、命あるものが、生命のない舞台背景として作品に用いられる
こうした世界からの脱却を目指しています。文化的かつ芸術的な遺産に対して、このプロジェクトでは
学生たちにランドスケープに命を宿すよう働きかけます。
太古の歴史、目に見えない関係、予想外の意味を持つ、生命で構成された、命がひしめく生きた環境として
見ることを学ぶために。外の世界を構築するということはどういうことか、また屋外に出ることは、人間
以外の生き物と一緒に存在するという意味しょうか?」

エステル・ゾン・メングアル
美術史教授、INHABITING THE LANDSCAPE ‒ WHERE ART MEETS THE LIVING WORLD
ランドスケープに宿る ‒ アートと自然の出会いの場の主宰

審査員
[画像2: https://prtimes.jp/i/14810/338/resize/d14810-338-bb41f21160e9e1b2ca56-1.jpg ]

写真左から:ローラン・クライトマン、グロリア・フリードマン、バス・スメッツ、エステル・ゾン・メングアル、アレキア・ファーブル、キアラ・パリジ

バス・スメッツ/「ラ コル ノワール アワード」審査員長
ランドスケープ建築家であるバス・スメッツは、2007年ブリュッセルにオフィスを開設し、17人の建築家や
ランドスケープ デザイナーからなるチームとともに、12カ国以上でプロジェクトを手掛けてきました。
代表作には、ブリュッセルのツアー&タクシー パーク、ロンドンのサンケン ガーデン、パリ・デファンス
地区のトリニティー プロジェクト、そしてニューヨークのアマガンセット ガーデンがあります。フランスの
文化省が2年に一度授与する「NOUVEAUX ALBUMS DES JEUNES ARCHITECTES ET DES PAYSAGISTES」
賞を受賞。2013年、アントワープの「DE SINGEL INTERNATIONAL ARTS C AMPUS」と、ボルドーに
ある建築センター「L’ARC EN RÊVE」と彼との共同制作に最初のモノグラフが捧げられました。2017年、
ボルドーの建築ビエンナーレのキュレーターに任命されました。

アレキシア・ファーブル
2022年1月よりパリ国立高等美術学校の学長に就任。アレキシア・ファーブルは、「HERITAGE」のチーフ
キュレーターであり、ヴァル・ド・マルヌのマック・ヴァル近代美術館館長も務め、美術館のために科学と
文化プロジェクト(1998年―2005年)を執筆しました。2019年、グランパレで開催された『THE MOON,
FROM REAL TRAVEL TO IMAGINARY TRAVEL』展と、2017年、ケベック市でL’ART DE L A JOIE
ビエンナーレに参加。フランク・ラミーと共に、2009年、2011年にはイベント「NUIT BLANCHE」の
アーティスティック ディレクターを務めました。THE GAP DEPARTMENTAL美術館のディレクター
(1993年から1998年)からキャリアをスタートしました。

グロリア・フリードマン
グロリア・フリードマンは、多くの専門を持つ在フランスのドイツ人アーティストです。1980年代以降、
エネ=ル=デュクやパリ、フランス国内様々な場所で活動を行なっています。動物の剥製や骨、また家畜を
使って、自然と動物が偏在する屋外のインスタレーション作品を展開しています。彼女のインスタレーション
作品は「TABLEAUX VIVANTS(活人画)」を彷彿とさせ、作品を通じて環境問題を提起しています。最近
では、「LUNE ROUSSE」(2008)や「 RE BONJOUR MONSIEUR BUFFON」(2019)と題された作品を
発表。2020年北京のパークヴュー財団での展示も行いました。

ローラン・クライトマン
2019年11月よりパルファン・クリスチャン・ディオール CEOに就任。ビューティーとラグジュアリーの世界で、
ヨーロッパやアジア各国において長年キャリアを積んできました。ディオールでは、ヴィジョンのある、
豊かな唯一無二の歴史を持つメゾンとして、常に進化し続ける主要ブランドとしての考えを追求しています。
ディオールと最先端のクリエイティブなアーティストたちを結びつける芸術的なコラボレーションをさらに
進めたいという思いから、この度第2回「ラ コル ノワール ディオール アワード」の審査員を務めました。
審査により選ばれた受賞者の作品は、クリスチャン・ディオールの南仏の別荘シャトー ラ コル ノワールの
庭園に展示されます。

エステル・ゾン・メングアル
パリ国立高等美術学院の産学連携プロジェクト「INHABITING THE LANDSCAPE ‒ WHERE ART
MEETS THE LIVING WORLD ランドスケープに宿る ‒ アートと自然の出会いの場」のコーディネーター。
美術史の専門家であり、フランス国立高等師範学校(エコール・ノルマル)を卒業後、パリ政治学院にて
PhD課程終了。現在パリ政治学院にて、ブルーノ・ラトゥールが立ち上げた修士プログラム、芸術と政治に
おける実験にて教鞭を取ります。著書には『L’ART EN COMMUN - RÉINVENTER LES FORMES DU
COLLECTIF EN CONTEXTE DÉMOCRATIQUE』(LES PRESSES DU RÉEL, 2019)『 APPRENDRE
À VOIR. LE POINT DE VUE DU VIVANT』(ACTES SUD, JUNE 2021)、共著『 ESTHÉTIQUE DE L A
RENCONTRE. L’ÉNIGME DE L’ART CONTEMPORAIN』( SEUIL, 2018)があります。

キアラ・パリジ
2019年12月よりポンピドゥー・センター・メスの館長に就任。それぞれのアーティストが濃密なクリエイ
ション体験を得られるよう、彼らの斬新な冒険をサポートしています。2011年、一般公開されるように
なったモネ・ド・パリ(パリ造幣局博物館)の文化プログラムのディレクターに任命され、2017年、ローマの
ヴィラ・メディチ(フランス アカデミー)の展覧会キュレーターを務めました。その他、ジュリー・ペルグランと共にパリのニュイ・ブランシュ(2013年)のディレクターをはじめ、多くのプロジェクトを任されています。

ファイナリスト3名
[画像3: https://prtimes.jp/i/14810/338/resize/d14810-338-84ff51873d4401066bc0-4.png ]

カロリーヌ・アイユレ
「『SI GRANVILLE CHUCHOTE( もしグラ
ンヴィルが囁いたら)』と題されたこのパフォーマンス行為及びインスタレーション作品では、ラ コル ノワールの芝生の上に、グランヴィルからの野生のデイジーを散りばめた小さなカーペットを提示。この非常にシンプルな根源的なジェスチャーは、クリスチャン・ディオールの謙虚さと繊細さと結びつき、何が、誰が私たちを取り巻いているのか、注意深くポエティックに見ることを促します。私たちと、生物界や自然環境との関係性を再考するよう導きます。」

『SI GRANVILLE CHUCHOTE( もしグランヴィルが囁いたら)』
カロリーヌ・アイユレは、クリスチャン・ディオールが幼少期を過ごしたノルマンディーのレ・リュンブ邸の
庭園の一角を、クチュリエ・パフューマーの終の住処となったプロヴァンスの別荘ラ コル ノワールの中心へ
移植することで、タイムループを作り出します。表現のシンプルさという点において、この行為は象徴的かつ
根源的です。デイジーが点々と咲く350cm x 250cmの長方形の芝生一帯を取りはぎ、運び、再び植える
という行為は、クリスチャン・ディオールの歴史、彼のルーツ、そして花と自然を愛する心へのオマージュ。
このパフォーマンスはイメージに記録され、その後デイジーが咲く一角はそのまま放置され、人は介在しま
せん。よってデイジーのカーペットの形はランダムとなり、変化し続け、次第にノルマンディーの土がプロ
ヴァンスの土地に混じっていきます。ゆっくりと流れる時間、地球、シンプルさを称える讃歌『SI GRANVILLE
CHUCHOTE( もしグランヴィルが囁いたら)』は、「確固たる、根源的で詩的なポジションを主張すること。
それはもちろん象徴的であると同時に、能動的で、ささやかな美しさや庭園に溢れる驚くべき命を際立た
せること」を意図しています。

人文学科を専攻した後、カロリーヌ・アイユレは現在パリ国立高等美術学校3年生としてナタリー・タレックの
アトリエに参加しています。ジェスチャー、一過性のインスタレーション作品、もしくは単なる存在を通じて
時間を捉えることは、カロリーヌ・アイユレの制作活動の中心的テーマです。宿る(生息する)という概念も、
彼女の作品に繰り返し登場します。

[画像4: https://prtimes.jp/i/14810/338/resize/d14810-338-db586d6844b79a9fd130-5.png ]

アルチュール・ゲスパン
「『ル バンケ』プロジェクトは、太陽光線と
植物、そして私たちの身体との間の目に見えない関係を、光合成によって表現する試みで(…)光合成なくして私たちは生きられず、私たちは光を糖分に変換し、それをさらに身体のエネルギーに変換して生きています。この奇妙なリアリズムから、人間は間接的に太陽光線を食べているということ、そして植物界と共進化しているという考えが導き出されます。「ル バンケ」は、植物と私たちの間係、そして庭園、私たちの命、物語を決定づ
けるこの現象に宿る詩的なパワーを発展させることで、新しい意識の領域を創造することを目指しています。」

『ル バンケ』
この作品は、外面を丸のみで削った、サイズの異なる3つの木製の鉢(直径1.6m~2.2m)から構成されて
います。一見、鉢の中は空に見えますが、内側の側面がフォトクロミック(光変色性)ピグメントで塗装されて
いるため、光が当たるとピグメントが反応し、赤い痕跡が残ります。木漏れ日や鑑賞者の影により作られる
太陽光線のランダムな動きが、赤い跡として写し出されます。アルチュール・ゲスパンは、「赤に変化する光の
コミュニケーション」を選んだ理由を、「赤は光合成の過程で、葉緑体によって最も吸収される波長」であり、
「赤は温かみを象徴する色」であるからと語っています。一方、光が消えるとピグメントは白に変化。こうして
一過性のマークを残す、変化し続ける絵画が生まれます。光と庭園、そして鑑賞者との相互作用を生み
出す有機的なインスタレーションは、繊細で豊かな、詩的な体験をもたらします。

パリ国立高等装飾美術学校を卒業したアルチュール・ゲスパンは、現在パリ国立美術学校の5年生として、
タティアナ・トゥルヴェのアトリエに在籍しています。彼の作品は、束の間の、一過性の変化する形との関係
性を問いかけます。彼のプロジェクトに用いられる自然の要素は、季節のリズムに合わせて設計され、
「目に見えるものと見えないものの間にあるリズム、変動」、「周囲の世界の儚さとそこに宿る詩的なパワー」を
表現することを目指しています。

[画像5: https://prtimes.jp/i/14810/338/resize/d14810-338-ac05ae1c6a0b90654263-6.png ]

ハジャール・サタリ
「クリスチャン・ディオール、そしてシャトーラ コル ノワールで晩年を過ごしたいという彼の夢に思いを馳せると、この場所で彼が
自分のために作った個人的な空間のあらゆる
場所に彼の存在を感じます(…)彼がラッキーチャームに愛着を持っていたことを知り(…)生命を与える水を見守る、庭園を祝福するトーテムを作りました。このラッキーチャームを視覚化する時、私はイスファハンの庭園と、そこの井戸に流れ入る、土のドームと素材により日中の暑さから守られたピュアな水を連想します。」

『トーテム』
ハジャール・サタリが製作した高さ120cm、幅95cmの「トーテム」は、ナチュラルな磨かれたブロンズの
鋳型に入れて作られた、柔らかな曲線を持つドームです。光を反射しない外壁には、水が流れ出る目的で
いくつかの口が開かれています。その口の数は8つ。クリスチャン・ディオールが特に好んだ宇宙的な
ラッキーナンバーにちなんでいます。丸形の口は、豊かな水が流れるのを待っているかのよう。イスファ
ハンの町に見られる典型的な八角形の噴水を想起させるこのトーテムは、プロヴァンスの田舎やイランの
バラの街として有名なイスファハンで頻繁に起こる水不足の問題を浮き彫りにします。この作品では、
音という側面も重要な働きをし、ラッキー トーテムの中に巡らされたオルガンパイプが、風の音や鑑賞者の
呼吸といった外の環境の音をキャッチし、雨の哀歌として再生します。

イランとバルセロナの美術学校を卒業したハジャール・サタリは、2020年パリ国立高等美術学校に入学。
現在アネット・ロシェットのアトリエの3年生です。作品では身体の部分と他の象徴的な形から作られた
創造物に、生命を吹き込むことを目指しています。

@DIORBEAUTY
@DIOR

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