過去の名作をエンタメ感度の高い新世代に向け、時代の空気感にフィットした“読まれ方”を提案し「令和の“新刊”」として贈る徳間文庫・復刊専門レーベル「トクマの特選!」始動
PR TIMES / 2021年9月30日 18時15分
第一弾は小松左京、笹沢左保、山田正紀、かんべむさし、樋口修吉の5タイトルを刊行
株式会社徳間書店 (本社:東京都品川区上大崎 代表取締役社長:小宮 英行)は、徳間文庫内の復刊専門新レーベル「トクマの特選!」を、2021年10月8日(金)から毎月刊行いたします。
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「トクマの特選!」は昭和・平成の「いつ読んでも面白い」(エバーグリーン)作品を、新世代の人気イラストレーターや漫画家を起用したビジュアルやアイコン表示などの新工夫が詰まったパッケージでリノベーションし、「令和の新刊」としてお届けする復刊専門の文庫内レーベルです。エンタメに対する感度が高く、本物の読書体験を求めているZ世代を主なターゲットに、彼らの時代にふさわしい価値観や面白さや、同時代の作家が描いた新作に匹敵する「Something New」を感じられる作品だけを厳選します。もちろん、当時新刊として読んだ大人の読者にも「年齢を重ねて再読する新鮮さ」を感じていただけるラインナップです。
第一弾となる今回は、小松左京、笹沢左保、山田正紀、かんべむさし、樋口修吉の5タイトルを10月8日(金)に発売いたします。11月以降も、中島らも、連城三紀彦、打海文三、都筑道夫など話題作を多数準備中です。
<トクマの特選!Twitter> @Toku2_Tokumakun
「トクマの特選!」レーベル新設の背景と目的
1980年10月に創刊した「徳間文庫」は、当時の文庫戦争に後発組で参入。文庫書き下ろしや新興ジャンルであった冒険小説やSFをプッシュするなど、新しい風を吹き込みました。今年創刊41年目を迎え、創刊当時の徳間文庫のスピリッツを、同じく時代を超えた作品たちとともに蘇らせる新たな試みとしてチャレンジします。
また、読書離れ、活字離れが言われて久しい昨今ですが、令和の若い読者(主に20~30代)は、コロナの災禍を経て、じわじわと読書に回帰する傾向があるようです。特に、デジタルネイティブであり、子供の頃からアニメや漫画を大量に吸収して、エンタメに対する感度が高いZ世代(1990年代中盤以降生まれ)は、一つ前の世代の自分
たちの願望や水準に合わせて書かれたラノベよりも、もう少し歯ごたえがあり、発見がある読書体験を求めています。ただ、意欲はあるにも関わらず「知識がないので、電子書籍の山のようなストックを見てもピンとこない」「自分たちの感性に合った作品の探し方が分からない」という戸惑いも感じているようで、そうした本物志向の潜在的な読者を掘り起こすことを目的にしています。
「トクマの特選!」の特徴
【刊行ジャンル】 ミステリ、SFのほか、一般小説、エッセイ、ノンフィクションなど
【刊行サイクル】 毎月上旬に3~5点発売
【視認性の高いデザイン+ハートを掴む新ビジュアルの提案】
◆新世代イラストレーターによる新しい解釈のカバー絵+巻頭カラー口絵を収録
⇒物語のキャラクターを強くイメージさせ、旧作品の読み口をアップデートするイラストで、ただの復刊ではなく、2020年代の新刊として強く押し出す。「ジャケ買い」やコレクションを誘う装いに。
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『ジェームス山の李蘭』のカバー&口絵には、美しいシネマのようなコミック&イラスト集「Veil」が話題のイラストレーター・コテリを起用。李蘭の揺れる心と、葉介への愛の葛藤をズバリ描きます。
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『有栖川有栖選 必読! Selection1 招かれざる客』のカバー&口絵は、イラスト・アートディレクション・キャラクターデザイン・コンセプトアート等多岐に渡って活動しているwataboku。独特な色彩感覚による少女像がミステリの世界に引き込みます。
◆あらすじとともに、ジャンルや読み口がひと目でわかるアイコン&レーダーチャートを裏表紙に記載
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◆親しみを持てるイメージキャラクター「トク魔くん」
⇒「トクマの特選!」キャラクターとしてBookish Goblin(本好きの小鬼)「トク魔くん」を設定。かつて破竹の勢いを誇ったトクマ・ノベルズのトレードマーク、鬼のマークをリニューアル。PRキャラクターとして販促物、動画、ノベルティなどに活躍します!
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2021年10月8日発売 創刊ラインナップ5タイトル
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『小松左京“21世紀”セレクション1 見知らぬ明日/アメリカの壁【グローバル化・混迷する世界】編』
小松左京・著
定価:1,320円(税込)
ページ数:706ページ
ISBN:978-4-19-894682-1
商品ページ https://www.tokuma.jp/book/b592764.html
〈小松左京は21世紀の預言者か? それとも神か?〉
コロナ蔓延を予見したかの如き『復活の日』で再注目のSF界の巨匠。その“予言的中作品”のみを集めた全4巻のアンソロジー第一弾。米大統領の外交遮断の狂気を描く『アメリカの壁』、中国の軍事大国化『見知らぬ明日』、優生思想とテロ『HE・BEA計画』、金融AIの暴走『養老年金』等。グローバル化の極北・世界の混乱を幻視した戦慄の“明日”。(解説 池上 彰)
カバー・口絵 イラスト 田辺剛 (Twitter @gou_tanabe)
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『有栖川有栖選 必読! Selection1 招かれざる客』
笹沢左保・著
定価:880円(税込)
ページ数:370ページ
ISBN:978-4-19-894683-8
商品ページ:https://www.tokuma.jp/book/b592737.html
裏切り者を消せ!─組合を崩壊に追い込んだスパイとさらにその恋人に誤認された女性が相次いで殺され、事件は容疑者の事故死で幕を閉じる。納得の行かない結末に、倉田警部補は単独捜査に乗り出すが……。アリバイ崩し、密室、暗号とミステリの醍醐味をぎっしり詰め込んだ、著者渾身のデビュー作。虚無と生きる悲しさに満ちたラストに魂が震える。
(解説 有栖川有栖)
カバー・口絵 イラスト wataboku
(Twitter @wataboku_ / Instagtam @wataboku_)
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『山田正紀・超絶ミステリコレクション#1 妖鳥(ハルピュイア)』
山田正紀・著
定価:1,166円(税込)
ページ数:714ページ
ISBN:978-4-19-894685-2
商品ページ:https://www.tokuma.jp/book/b592739.html
きっと、読後あなたは呟く。「狂っているのは世界か? それとも私か?」と。明日をもしれない瀕死患者が密室で自殺した──この特異な事件を皮切りに、空を翔ぶ死体、人間発火現象、不可視の部屋……黒い妖鳥の伝説を宿す郊外の病院〈聖バード病院〉に次々と不吉な現象が舞い降りる。謎が嵐のごとく押し寄せる、山田奇想ミステリの極北! 20年ぶりの復刊。(解説 阿津川辰海)
カバー・口絵 イラスト KENTOO
(Twitter @K2ROCKER / Instagram @k2rocker)
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『公共考査機構』
かんべむさし・著
定価:880円(税込)
ページ数:386ページ
ISBN:978-4-19-894680-7
商品ページ:https://www.tokuma.jp/book/b592736.html
「気にくわない奴は破滅させてしまえ!」
“常識に沿わない”個人的見解の持ち主をカメラの前に立たせ、視聴者投票で追い込む魔のテレビ番組。誇りある破滅か、屈服か──究極の選択を迫られた主人公はいずれを選ぶ? 今日SNSを舞台に繰り広げられる言葉の暴力〈炎上〉。その地獄絵図を40年前に予見していた伝説の一冊、ついに復活。
(解説 マライ・メントライン)
カバー・口絵 イラスト 加藤伸吉 (Instagram @shinkichi.kato)
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『ジェームス山の李蘭』
樋口修吉・著
定価:880円(税込)
ページ数:322ページ
ISBN:978-4-19-894684-5
商品ページ:https://www.tokuma.jp/book/b592738.html
異人館が立ち並ぶ神戸ジェームス山に、一人暮らす謎の中国人美女・李蘭。左腕を失った彼女の過去を知るものは誰もいない。横浜から流れ着いた訳あり青年・八坂葉介の想いが、次第に氷の心を溶かしていく。戦後次々に封切られた映画への熱い愛着で繋がれた二人は、李蘭の館で静かに愛を育む。が、悲運はなおも彼女を離さなかった……。読む人全ての魂を鷲掴みにする一途な愛の軌跡。(解説 色川武大)
カバー・口絵 イラスト コテリ(Twitter @_K0TTERl_)
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平成世代である部内最年少編集者が企画──「オジさん向けの懐古文庫」ではなく、「自分たち世代の宝さがし」
復刊レーベル「トクマの特選!」は、徳間書店文芸編集局の最年少編集者の発案によりスタートしました。
41年目を迎えた徳間文庫の新しいチャレンジを編集部一丸となって取り組んでいます。
【文芸編集局 局長 加地真紀男】
これから書かれる新作に無限の可能性があるように、すでに書かれている作品も、素晴らしい未来を拓く可能性を同様に持っています。徳間文庫創刊41年のこの秋から、そのことを本シリーズで証明していきたいと思います。
【文芸編集局 企画発案 編集I 】
世界的な音楽配信サービスSpotifyで、90年代のポップソング松原みきさんの「真夜中のドア」が大ヒットして、ニュースになったのをご記憶でしょうか? あの曲を“再発見”したのは、私たち世代の海外の音楽好きです。
今、日本の若いバンド──SuchimosやVaundy、DURDNなどは、シティポップからヒントを得て、レアグルーブ=「自分たちの音楽」を奏でるようになっています。それは「オトナの偉い評論家」が「教えてくれた」わけではなく、自分たちのセンスで「新しさ」を感じたからこそ、世界同時多発的なヒットになったのだと思います。カセットテープの可愛さが、時代を超えて中学生の面白アイテムになったのと同じ。上から目線で「これは名作だから読め」という押し付けられるのではない、ポップで楽しい作品を、自分たちの気分で読みたいだけなんですよね。
文庫復刊で今求められているのは「懐かし本」ではなく、「私たちの知らない昨日」から掘り出された「同じ気分を共有できる新しい本」だと思います。オジさん世代にとって「フルい」としか思えないものが、一回りして私たち世代には洒落てて最先端なのだということを、「トクマの特選!」を通じてお届けしたいと思っています。
▶▶▶速報!
開設したばかりの「トクマの特選!」Twitterアカウント(@Toku2_Tokumakun)にて、カバーを先行公開した『ジェームス山の李蘭』がツイートから1時間で400弱の「いいね」を獲得。凄い勢いで情報拡散しています。今後の展開にご期待ください!
本件に関するメディア関係者のお問い合わせ先
【徳間書店 広報窓口】株式会社C-パブリッシングサービス 広報宣伝部
pr★c-pub.co.jp (★は@に変換してお送りください)
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