アドビ、 次世代のAdobe Fireflyモデルを発表
PR TIMES / 2023年10月12日 12時40分
・新しい画像生成AIモデル「Adobe Firefly Image 2 Model」は、Adobe Fireflyのクリエイティブコントロールと画質を大幅に向上させ、引き続き商用利用にも安心なコンテンツ生成をするように設計
・Adobe Illustratorの新機能「テキストからベクター生成」(ベータ版)に実装された新しいベクター画像特化型生成AIモデル「Adobe Firefly Vector Model」は、ベクターグラフィックに対応
・Adobe Expressの新機能「テキストからテンプレート生成」(ベータ版)に実装された新しいデザイン生成AIモデル「Adobe Firefly Design Model」は、瞬時に魅力的なテンプレートデザインの生成を実現
アドビ(Nasdaq:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、クリエイターの祭典であるAdobe MAX 2023において、次世代のクリエイティブな新生成AIモデルである「Adobe Firefly Image 2 Model 」、「Adobe Firefly Vector Model 」、「Adobe Firefly Design Model 」「Adobe Firefly Image 2 Model」を発表しました。「Adobe Firefly Image 2 Model」は、より柔軟なクリエイティブコントロールと高い画像品質を実現し、次世代の画像生成AIモデルとして進化を遂げています。「Adobe Firefly Vector Model」は、ベクター画像特化型の生成AIモデルで、アドビが得意とするベクターグラフィックと生成AIの両方の知見を活かし、Adobe Illustratorの新機能「テキストからベクター生成」(ベータ版)としてワークフローに直接統合されています。「Adobe Firefly Design Model」は、Adobe Expressの新機能「テキストからテンプレート生成」(ベータ版)に実装され、高品質なテンプレートデザインを瞬時に生成します。
[画像: https://prtimes.jp/i/41087/387/resize/d41087-387-d41a84a3d81f2583c472-0.jpg ]
新しい画像生成AIモデル「Adobe Firefly Image 2 Model」
2023年3月のベータ版の提供開始以来、Adobe Fireflyの初代モデルは世界中で30億枚以上もの画像を生成し、最速で世界で多くの方々に商用にも安心して利用される画像生成 AI モデルになりました。Adobe Fireflyの初代モデルをベースに開発された「Adobe Firefly Image 2 Model」には、ユーザー指定のカスタムスタイルでコンテンツを生成する「生成Match」、写真スタイルの画像調整を可能にする「写真設定」、優れた結果を得るためにプロンプトの追加や言い換えを支援する「プロンプト候補」などの新機能が追加されました。アドビの製品に初めて触れるユーザーの9割が使う、人気の高いAdobe Firefly web版で利用できるようになった新機能「テキストから画像生成」を含め、クリエイティブコントロールと画質が大幅に強化された次世代の画像生成AIへと進化を遂げました。
「Adobe Firefly Image 2 Model」は、より高品質な画像やイラストを生成し、肌、髪、目、手、身体の構造を改善することで人物のレンダリング品質を高め、より良いカラーを表現し、ダイナミックレンジを改善しています。さらに、ユーザーにより柔軟な出力コントロールを提供し、思い描いた通りの結果により早く到達できます。「Adobe Firefly Image 2 Model」は本日から、Adobe Firefly web版で提供を開始します。初代モデルと同様に、「Adobe Firefly Image 2 Model」は、Adobe Stockが収録する画像、オープンライセンス画像、著作権が失効したパブリックドメインコンテンツでトレーニングされています。テキストプロンプトは日本語を含む100言語以上をサポートしており、有料プランでは優先的に処理を受けられる生成クレジットが新たに付与されるようになりました。
新機能は次のとおりです。
生成Match: ユーザーが選択した任意の画像のスタイルを適用して新しい画像を生成します。Adobe Firefly web版の「テキストから画像生成」機能で新しい画像を作成するときに、事前に選択したリストから画像を選択するか、独自の参照画像をアップロードして希望のスタイルを指定できます。ブランドガイドラインに沿った画像を作成したい場合や、一貫したスタイルでアセットを作成したいような場合にも最適で、手作業で既存の画像のスタイルを再現する手間と時間を節約できます。アドビは参照画像のサムネイルをサーバーに保存していますが、「生成Match」は、アップロードされた画像を使用する権限があることへの確認と合わせ、アドビの利用規約への同意を求めるメッセージがアプリ内で自動的に表示されます。
写真設定:肌の毛穴や植物の葉などのディテールをより忠実に再現し、被写界深度のコントロール、モーションブラー、視野、ジェネレーションなどの調整により、よりフォトリアルな画像を生成できます。ユーザーは、マニュアルカメラのレンズコントロールと同様に設定を適用・調整できるため、クリエイターは思い通りの結果がより早く、より少ない労力で得られます。また、「自動モード」ではプロンプト入力中に「写真」または「アート」のいずれかの画像生成スタイルが自動選択されたうえで適切な写真設定が適用されるため、手動で調整する手間を省けます。
テキストプロンプト機能の向上:テキストプロンプトの理解が向上し、より多くのランドマークや文化的シンボルを認識します。また、プロンプトの改善点の提案を受けられるので、新たな制作へのインスピレーションを得るとともに生成のやりなおし回数が減り、プロンプトの自動補完機能によって美しいコンテンツをより速く生成できます。プロンプトガイドは、より効果的な文の追加や言い換えをユーザーに提示し、より簡単にビジョンを実現できるように支援します。さらに、Adobe Firefly web版の「テキストから画像生成」モジュールでは、キーワード、カラー、形状など特定の要素を指定して生成画像から除外することもできます。
Adobe Fireflyからライブラリに保存して共有:Adobe Fireflyが生成した画像を直接他のユーザーと共有したり保存したり、気に入った画像の生成に使われたプロンプトを再利用して自分好みに微調整することもできます。「Adobe Fireflyから共有」を使えば、ユーザーは自分の作品だけでなく、その作成方法も他の人と共有することができます。アプリをまたいだワークフローを容易にする「ライブラリに保存」では、 Adobe FireflyファイルをAdobe Creative Cloudライブラリに保存し、他のアプリで再度開くことができます。これにより、Adobe Fireflyで生成した出力を共有ライブラリ経由で他のユーザーが開き、活用できるようになります。
新しいベクター画像特化型 生成AIモデル「Adobe Firefly Vector Model」
アドビのベクターグラフィックと生成AIの専門知識を結集した「Adobe Firefly Vector Model」は、次世代の高品質なデザイン&イラストレーションツールを実現します。これは、人が制作したものと同等の品質のベクターとパターンを生成できる、ベクターグラフィックに特化した生成AIモデルです。その最初の実装が、ベータ版としてAdobe Illustratorに搭載される新機能「テキストからベクター生成」で、これはシンプルなテキストプロンプトからさまざまなベクターグラフィックを簡単に生成することを可能にします。グラフィックは編集可能な状態で生成され、パスはコンパクトにまとめられ、グループ化されており、編集や再利用も容易です。この革新的な機能により、すばやくインスピレーションを得たり、ムードボードやマーケティングや広告用のグラフィックを作成することが可能です。
新機能は次のとおりです。
生成Match:他に例を見ない、Adobe Firefly搭載の新機能で、アートボード上に追加されるベクターが既存のアートのスタイルと完全に一致するようにできます。これにより、アートボード上の他のシーン、被写体、アイコン、パターンなどのスタイルにマッチした高品質なベクター出力を生成できるようになり、特定のスタイルに沿ったコンテンツを作成するうえで能力を発揮します。
グラデーション:従来、グラデーションをベクターで再現するのは困難でしたが、このモデルに搭載された新しいエンジンにより、ベクターグラデーションを編集可能な状態で生成できるようになりました。単一塗りが適用されたパス領域を無数に並べる代わりに形状データが大幅に簡素化されたベクターオブジェクトを生成します。
グループ化され扱いやすいベクター出力:生成されたベクターグラフィックに含まれるすべてのエレメントは論理的にグループ化され、レイヤー化されます。例えば樹木のアートワークの場合、どの部分を構成するかによってすべての関連パスが自動的にグループ化されているので、最終的なベクター出力を微調整、編集、再利用したいときにとても便利です。
シームレスなパターン生成:「Adobe Firefly Vector Model」は継ぎ目のないパターンタイルを生成するため、目に見えるギャップが存在しないデザインパターンを無限に繰り返すことができます。
正確な形状データ:スムーズかつ正確な、高品質なベクターカーブを出力し、複数の曲線が交差する接合部など細かい部分もインテリジェントに処理されます。
新しいデザイン生成AIモデル「Adobe Firefly Design Model」
「Adobe Firefly Design Model」は、「Adobe Firefly Image Model」、Adobe Stock、Adobe Fontsと組み合わせた最高のプロフェッショナルなレイアウトテクノロジーを実装し、Adobe Expressの新機能「テキストからテンプレート生成」(ベータ版)により、美しいテンプレートデザインを瞬時に生成します。「Adobe Firefly Design Model」は、印刷、SNS、web広告などといった、Adobe Expressで編集可能である一般的なアスペクト比のあらゆるテンプレートを生成できます。これにより、ユーザーは想像したものを瞬時に制作へと移行でき、また中小企業やエンタープライズ企業は、より効率的でパーソナライズされたマーケティングのために、コンテンツ制作を加速させることができます。
新機能は次のとおりです。
完全に編集可能なデザイン:Adobe Expressの「テキストからテンプレート生成」(ベータ版)で生成されたテンプレートを使って、印刷、SNS、オンライン広告などの用途に合わせてデザインを調整できます。ユーザーは、Adobe Fireflyで画像生成をした後、プロンプトを引き継いでAdobe Expressで微修正を続けることができ、Adobe Firefly搭載のテキストエフェクトを使用してタイトルをリッチ化できます。
自動化されたデザイン:AIが生成したテンプレートや自動生成のテキストおよび画像により、ユーザーは何千ものAdobe Expressテンプレートを選択する時間を節約し、ニーズに最適なレイアウトを特定できます。
包括的なコンテンツ生成:ユーザーは、最適なテキストサイズ、色、位置を選択し、必要に応じて画像のトリミングや置換などを行い、簡単なプロンプトからテキストと画像を容易に生成できます。
瞬時のエンドツーエンドデザイン:「Adobe Firefly Design Model」は生成AIを活用して、ユーザーのプロンプトと調和した画像、テキスト、トーンを作成し、クリエイターが瞬時に最適な結果を生成できるようにします。
※当資料は、2023年10月10日(米国太平洋時間)に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。
■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloud( https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html )は、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloud( https://www.adobe.com/jp/documentcloud.html )では、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloud( https://business.adobe.com/jp/products/adobe-experience-cloud-products.html )は、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Sensei( https://www.adobe.com/jp/sensei.html )を活用しています。
アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。
アドビに関する詳細な情報は、webサイト(https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html)をご覧ください。
(C) 2023 Adobe. All rights reserved. Adobe and the Adobe logo are either registered trademarks or trademarks of Adobe in the United States and/or other countries. All other trademarks are the property of their respective owners.
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