【鳥羽商船高専】PBLにおける研究の進捗を学内外に報告
PR TIMES / 2024年7月26日 10時45分
鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市 校長:古山雄一 以下「鳥羽商船高専」)は、令和6年7月12日(金)、情報機械システム工学科に所属する学生によるPBL2024中間発表会を実施し、学内外に進捗状況を報告しました。
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PBL2024中間発表会の様子
◆鳥羽商船高専の教育プログラムPBL
PBLはProject Based Learningの略で課題解決型学習と呼ばれています。これは、自らが課題を見つけて解決することにより課題発見能力、解決能力や実践能力が育まれると考えられている学習方法のひとつです。鳥羽商船高専ではこの学習方法を取り入れた教育プログラムを情報機械システム工学科に設け、実践的技術者の養成につなげています。
特に、鳥羽商船高専のPBLは地域課題を融合させた「地域連携PBL」という特色のある教育プログラムを取り入れています。これは鳥羽商船高専生が地域や企業と協力して課題に挑戦し、学生目線から生まれるアイデアを具体化・実践することで課題解決しようとするものです。この特色ある教育プログラムに取り組んだ結果、近年では研究がコンテスト等で高く評価されたり、実際に事業化や製品化されるという成果につなげることができました。
このような成果を生むことができる要因のひとつは、年に数回開催されている学校内外の関係者を交えた研究発表会です。これは現役の技術者を含む様々な方を招いて学生の研究をともに議論するという機会で、現役ならではの鋭い視点が学生の研究を発展・加速させることにつながっています。今回は中間発表会という形でPBLにおける研究の進捗状況を学内外に共有・議論しました。
◆鳥羽商船高専生がPBLにおける研究の進捗状況を報告・議論する
今回の中間発表会はポスター発表形式で行われ、合計90組のグループ、教員および鳥羽商船高専連携協力会が参加しました。鳥羽商船高専連携協力会は鳥羽商船高専と企業等の連携を促し、人財育成・技術交流・連携事業等を支援する組織で、技術者を持つ企業等で構成されていることから、現役の技術者という視点で学生の研究内容を議論してもらうため毎回招待しています。
学生は、これまでは人が行っていた業務をデジタル・機械化することで解決・便利にする研究、廃棄されるものを再利用する研究、新しいアイデアを形にする研究など多様なアイデアと現状、これからの計画を発表しました。発表方法も鳥羽商船高専生らしく多様で、身振り手振りを加えて表現する学生、自作の機器とともに説明する学生、タブレット端末で研究結果を示しながら説明する学生、体験してもらいながら発表する学生や全文英語で発表する学生等、様々な表現方法があり、聴講者も楽しんで発表を聞いていました。
また、議論も活発に行われ、どの発表会場においても多くの意見や質問が見受けられました。学生からは「他の学生の研究もおもしろくて、すごいなと思うものばかりだった。自分の研究の励みにもなる。自分の研究も頑張ろうと思う」「いろいろな意見がもらえてとてもよかったです。今後の研究に反映させていきます」という感想がありました。さらに、発表者自身が「こんな応用方法を考えていますが、どうでしょうか?使いたいですか?」と聴講者に質問して回答を分析しようとする場面もありました。企業からは「この研究おもしろそうだなと興味が湧いたよ。現状をもう少し詳しく教えてほしい」というコメントがあり、研究内容について学生と深く議論する様子が見られました。
学生は今回の中間発表会で得られた意見や指摘を参考にしてさらに自身の研究を発展させ、約7か月後の発表会でその成果を披露する予定です。
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学生が自作の機器とともに研究を発表する様子
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企業からの参加者に学生が説明する様子
◆鳥羽商船高等専門学校について
鳥羽商船高等専門学校は明治8年(1875年)に芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)8月20日に三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立されました。日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校です。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。
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鳥羽商船高専の外観と練習船
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
校長:古山 雄一
設立:1881年
学校ウェブサイト:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関
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