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【報道参考資料】エボラ出血熱3カ国・情勢レポート シエラレオネ、治療・隔離・孤児の子どもの数 約1カ月で3倍増

PR TIMES / 2014年12月4日 13時13分



※本信は ユニセフ・シエラレオネ事務所、リベリア事務所、ギニア事務所の情勢レポート
を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、独自に編集したものです

※原文は http://bit.ly/1tvGTPn (シエラレオネ)、http://bit.ly/1tvGP1T (リベリア)
http://j.mp/1Ai6WcM (ギニア)でご覧いただけます

【2014年12月4日 東京発】

12月3日、WHO(世界保健機関)はエボラ出血熱の感染が確認されて以降、感染者が8カ国で
1万7,145人となり、6,070人が死亡したと発表しました。また、11月30日までに医療従事者
622人が感染し、うち346人が死亡しました。感染者・死亡者の内訳は以下の通りです。

ギニア   感染者 2,164人  死亡者1,327人  ※医療従事者106感染
(うち59人死亡)
リベリア   感染者 7,635人 死亡者3,145人  ※医療従事者361人感染
(うち174人死亡)
シエラレオネ 感染者 7,312人 死亡者 1,583人 ※医療従事者138人感染
(うち106人死亡)
マリ  感染者 8人 死亡者6人    ※10/23感染確認、医療従事者2人感染
ナイジェリア 感染者 20人 死亡者8人    ※医療従事者11人感染 10/20終息宣言
セネガル 感染者 1人 死亡者0人    ※10/17終息宣言
スペイン 感染者 1人 死亡者0人    ※医療従事者1人感染 12/2終息宣言
米国  感染者 4人 死亡者1人    ※医療従事者3人感染
合計  感染者 17,145人 死亡者 6,070人

出典:WHO EBOLA RESPONSE ROADMAP SITUATION REPORT UPDATE 26 OCTOBER 2014
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/144806/1/roadmapsitrep_3Dec2014_eng.pdf?ua=1


* * *

感染が続くシエラレオネ、リベリア、ギニア3カ国の情勢レポートより、現地の状況、
ユニセフの活動をご報告します。


【2014年11月26日 フリータウン(シエラレオネ)発】
エボラに感染したり、親を失った子どもは7,050人*

本情勢レポートの統計は、シエラレオネ保健衛生省が発行する日刊報告書に基づく
ものです(報告期間:11月26日時点)。

■概要
・2014年11月26日時点で、エボラ出血熱への感染が確認された人は5,595人、うち、
確認された死亡者は1,429人、956人が回復。エボラと確認されたうち、22%が
17歳以下の子ども。

・これまでに、エボラの影響を受けた子どもは7,050人(定義*:隔離された子ども、
一方もしくは両方の親を失い孤児となった子ども、家族とはぐれた子ども、治療中
または退院した子ども)
シエラレオネの人口:634万人***

**FTRネットワークによる統計(2014年11月24日時点)
***シエラレオネ政府による統計(2014年)

・ユニセフが支援する地域ケアセンターがボンバリの10カ所に開設。このケアセンター
で子ども10人を含む66人のエボラへの感染の疑いがある人を受け入れた。うち38人が
エボラへの感染が確認され、26人がエボラ治療センターへ搬送、23人が退院、1人の
死亡が報告されている。退院を待つ子どもを3人含め、11人が引き続きケアを受けて
いる。

■ユニセフの取り組み
<保健>
・感染の予防とコントロールを行う国中の村落診療所の保健スタッフへの研修を継続。
151の診療所で研修が実施された。目標の41%(目標1,200カ所中、497カ所)への研修
が終了し、合計2,183人の保健員が研修を受けた。

<子どもの保護>
・ユニセフが主導する家族の追跡と再会(FTR)ネットワークで、現在までに7,050人
の子ども(女の子3,559人、男の子3,491人)がエボラ危機による直接の影響を受けて
いると特定。また、そのうちエボラで両親の片方、もしくは両方を失った子どもは
2,753人。371人の子どもが保護者を伴っていないか、離れ離れになっている。

・805人の子ども(女の子410人、男の子395人)がエボラへの感染を確認され、489人が
回復。FTRネットワークを通して、3,424人の子どもたちが心のケア支援を受け、親に
よるケアを受けられていなかった360人の子どもたちが家族と再会、もしくは里親ケア
を受けている。

<教育>
・シエラレオネ全土で学校が閉鎖されているなか、子どもたちが勉強を続けられるよう、
教育科学技術省はユニセフやパートナー団体の協力の下、緊急ラジオ教育プログラム
を国中で実施。毎日1時間単位の授業をラジオで放送している。今週、ラジオ教育
プログラムの迅速評価のため、ユニセフのパートナー団体がラジオ放送時間に
あわせて10の地域の合計2,489世帯を訪問。その結果、47%にあたる1,180世帯の初等
教育学齢期の子どもがラジオ放送を利用していた。

・ユニセフの支援のもと教育科学技術省が実施した緊急ラジオ教育プログラムの
モニタリングと啓発のための戸別訪問キャンペーンは、先週国内の全394区で開始され、
約80%が終了。学齢期の子どもがいる約1万1,800世帯を、1,182人のモニタリングと
啓発の研修を受けた教員が訪問する。戸別訪問時、エボラの予防に関するメッセージ
も伝えられる。ユニセフは緊急ラジオ教育プログラムの認知向上に取り組んでいる。
ラジオや安定した電気の供給、電池が手に入らない世帯のため、ユニセフは最も
支援が必要な世帯に、太陽光で充電可能なラジオ5万個の調達を進めている。


<シエラレオネに関するお問い合わせ>
John James, Communication Specialist ユニセフ・シエラレオネ事務所 広報官
Tel: + 232 76 601 310 Mobile: +232 76 102 401 Email: jjames@unicef.org

* * *


【2014年11月26日 モンロビア(リベリア)発】
エボラへの感染が確認された子ども1,000人を超える。

本情勢レポートの統計は、リベリア保健社会福祉省が発行する報告書に基づくものです
(報告期間:11月21日時点)。データの再分類や過去にさかのぼった調査などにより、
数値が変動する可能性があります。

■概要
・11月21日時点でエボラへの感染が確認、推定、疑われた人は合計7,165人。死亡者は
3,016人に上る。実際の感染者数や死亡者数は、これより多いことが推定されている。

・リベリア統計・地理情報機関によると、エボラによる影響を受けている子どもたちは
推定203万8,583人。うち、59万9,913人が5歳未満の子ども。保健社会福祉省によると、
エボラへの感染が確認された子どもは1,010人で、507人が死亡している。死亡者数の
40%は5歳未満の子どもが占めている。感染が確認、推定、疑われる子どもは2,065人。

・感染が確認されて以降、ユニセフは1,340万米ドルに値する物資をエボラ対応に提供。
その一環として、防護服やテント、下痢治療キット、緊急保健キット、消毒用塩素
などの衛生用品を含む1,169トンの緊急支援物資を提供。

・エボラの感染が多く報告されている地域への支援のため、ユニセフは州の保健チーム
や主要なパートナー団体と共に、コミュニティの協力を得て15の地域ケアセンターを
設置。エボラ患者がコミュニティの近くにいながらも安全に隔離され、迅速な治療を
可能にしている。

■ユニセフの取り組み
<保健>
・ユニセフはエボラ治療ユニットや地域ケアセンターの設置支援の一環として、
これまでに4万4,820キロの消毒用塩素を提供。

・先週、合計3万7,695の家庭用防護キットを提供。防護キットには、最前線で治療に
あたる保健員や病気になった家族を家庭でケアする人たちが身を守ることができる
よう、基本的な防護服や消毒剤が含まれている。

<保護>
・1週間で34人の子ども(男女17人ずつ)がユニセフの支援する一時ケアセンターに
入った*。このうち10人が家族と再会、もしくは里親ケアを受け、3人がエボラの
症状が出たため、エボラ治療ユニットで治療を開始、4人がエボラ治療ユニットで死亡、
18人が経過観察中。ユニセフは感染を防ぐためのマスクや手袋に加え、レクレーション
キットも提供。

・305人の10代の若者たちがグランドゲデ州で戸別訪問による啓発キャンペーンに参加。
1週間で、Dchien地域の122世帯を訪問した。

*一時ケアセンター:エボラ患者との接触した疑いがあり、エボラの潜伏期間とされる
21日間の追跡調査が必要となった子どものために設置された施設


<リベリアに関するお問い合わせ>
Rukshan Ratnam ユニセフ・リベリア事務所広報官
Tel: +231-770-25-7110 Mob: +231-770-26-7110 Email: rratnam@unicef.org

* * *


【2014年11月19日 コナクリ(ギニア)発】
エボラの影響下の子ども430万人 早期に学校を再開させるための取り組みを強化

■概要
・ンゼレコレ地域が依然として感染の中心地となっているものの、新たな感染者数は、
1週間で99人から44人へと減少している。これは、行動変容を促すためのコミュニティ
への啓発活動の成果。しかし、依然としていくつかの地域で埋葬方法に関する
コミュニティの抵抗が報告されている。

・国民1,060万人のうち、83%にあたる890万人がエボラの影響を受ける地域で暮らして
いる。このうち、430万人が子ども。

■ユニセフの取り組み
<教育>
ギニア当局は早期に学校を再開させるための取り組みを強化。国レベルのトレーナー148人
への研修が終了し、後に県や区レベルで訓練を提供するトレーナーへの研修を行う。
この結果、国中の幼稚園、小学校、中学校、高校の教員6万8,819人が研修を受ける。
(うち1万5,416人はユニセフによる支援)参加者はエボラに関する適切な知識や学校内
でのエボラの感染を防ぐための方法を身につけた。

<子どもの保護>
エボラで孤児となったり夫や妻を失い、心のケアを必要としている人は2,698人。ケアが
必要な人の特定が引き続き行われている。


<ギニアに関するお問い合わせ>
Timothy La Rose ユニセフ・ギニア事務所広報 チーフ Tel: +224 622 350 251
Email: tlarose@unicef.org


■日本国内でのお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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