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【プレスリリース】南スーダン 武力衝突から1年 避難生活を送る子ども 107万人に

PR TIMES / 2014年12月15日 15時48分

失われる子ども時代/日本人職員への取材可



※本信は ユニセフ本部(ニューヨーク)の発信情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、
独自に編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_78094.html でご覧いただけます


【2014年12月12日 ジュバ/ジュネーブ発】

独立以降も政情不安が続いていた南スーダンで、2013年12月15日に武力衝突が発生。
以来1年にわたって続く紛争で、何十万もの子どもたちが自宅や学校、生まれ育った
コミュニティを追われ、暴力や栄養不良、病気の危険に晒されています。ユニセフ
(国連児童基金)は、子どもたち世代全員の未来が奪われようとしていると警鐘を
鳴らしています。

世界で最も新しい国、南スーダンの危機は信じ難い規模となっています。約75万人の
子どもたちが国内避難民となり、32万人以上の子どもが難民としての生活を強いられ
ています。また、推定40万人の子どもが学校からの退学を余儀なくされ、1万2,000人が
武装勢力や武装グループに徴用されていると報告されています。従来の社会構造が
ダメージを受け、子どもたちが暴力や性的虐待、搾取に晒されやすくなっています。

子どもたちの栄養不良率は、紛争で2倍以上に増加しました。これに対応するため、
ユニセフは栄養改善プログラムを強化し、増加する栄養不良の子どもを支援するために
新たなパートナー団体との協力体制を築いています。これまでに8万人以上の急性栄養
不良に陥った子どもたちに栄養治療ケアを提供しました。今年、南スーダンは飢饉に
陥ることを何とか阻止することができましたが、2015年はじめに平和や安定を取り
戻すことができなければ、この国はより壊滅的な食糧危機に陥る危険があります。

「南スーダンの子どもたちとこの国の未来が、終わりの見えないこの紛争によって
著しく損なわれています。子どもたちが何よりも必要としているのは、平和なのです。
ユニセフは何十万人もの子どもたちを支援するため、大規模な支援活動を続けています」
と、ユニセフ・南スーダン事務所代表のジョナサン・ヴェイチが述べます。

雨季が終わり、道路アクセスの改善が見込まれるなか、ユニセフは命を守る支援物資を
必要な地域に事前備蓄しています。また、紛争が続いている、最も緊急に支援が必要
とされるジョングレイ州とユニティ州、上ナイル州の3つの州での緊急支援を強化
しています。


ヴェイチ代表は語ります。「乾季によってもたらされる機会を逃してはいけません。
支援による進歩もみられますが、依然として極めて不安定な状況です。戦闘の激化や
恐怖が、より大規模な避難の引き金となり、すでに困憊したコミュニティや子ども
たちの脆弱性がより深まることが懸念されます」

ユニセフとWFP(世界食糧計画)は、即応対応支援を通して、人里離れた地域の
コミュニティに空輸で必要不可欠な支援サービスを届けています。この合同支援により、
安全な水や衛生の支援に加え、子どもたちの栄養状態の検査や栄養不良の治療を行って
います。子どもたちへの予防接種の実施や、家族と離れ離れになった子どもの登録も
行われています。また、可能な地域では、基礎的な教育や心のケアを提供しています。
これまでに実施された34回の合同支援で、12万5,000人の5歳未満の子どもを含む、
59万人以上が支援を受けました。

教育の中断を余儀なくされた膨大な人数の子どもたちのために、ユニセフは「再び
学ぼう(Back to Learning)」イニシアチブを実施。225の被害にあった教室の修理や、
学校の退学を余儀なくされた推定40万人の子どもたちへの教育のアクセスを提供する
ための支援を行います。また、ユニセフは国の教育カリキュラムに平和構築プログラム
を取り入れるべく、政府と協力しています。


■参考情報:
・南スーダンに関する基本統計  出典:ユニセフ『世界子供白書2015』2013年統計
総人口: 1,129万6,000人、
5歳未満児死亡率出生1000人当たり99人(世界で13番目の高さ)

・紛争の影響  出典:ユニセフ情勢レポート(2014年12月2日 ジュバ発)
避難生活を送る子ども: 76万6,133人
国外に避難した人: 47万9,388人


* * *

ユニセフ・南スーダン事務所では、子どもの保護専門官(在 首都ジュバ)、
水と衛生専門官(在 上ナイル州マラカル)の日本人スタッフ各1人(計2人)が
支援活動に従事しています。
取材をご希望の際には、広報室までお問い合わせください。

* * *

報道関係の皆様におかれましては、ユニセフ『人道危機緊急募金』の告知にご協力
いただけますよう、お願いいたします。

■□ 人道危機緊急募金 □■

郵便局(ゆうちょ銀行) 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「人道危機」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、
所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、
個人住民税の寄付金控除の対象となります。


■画像・映像粗大のお貸し出しについて
ユニセフ本部サイト内にて、画像・映像のお貸し出しを行っています(無償)。
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
本信:  http://j.mp/1wuwZNW 、
南スーダンその他: http://weshare.unicef.org/mediaresources
・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Doune Porter南スーダン事務所広報官(在ジュバ), dporter@unicef.org
Mobile: + 211(0)954 819 302
James Elder, 東部・南部アフリカ地域事務所(在ナイロビ), jelder@unicef.org
Mobile: +254 71558 1222
Sarah Crowe広報官チーフ(在ジュネーブ本部),  scrowe@unicef.org
Mobile: +1646 209 1590
Melanie Sharpe広報官(在ニューヨーク),  msharpe@unicef.org
Mobile: +1 917-265-4516

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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