2000年以降で最も大きく見えた皆既月食「赤いブルームーン」再現が難しい皆既中の微妙な色の変化をソニー α7R III が、写真と4K映像で鮮明に捉えた
PR TIMES / 2018年2月1日 15時1分
α Universe URL:http://www.sony.jp/ichigan/tenmon/
ソニーは、1月31日(水)に約3年ぶりに日本全国各地で観測された皆既月食の撮影全容をWEBサイト「α Universe」にて公開しました。撮影された皆既月食は、2015年4月4日以来で、2000年以降に観測された皆既月食の中で見た目の大きさが最も大きく、全行程を宵から深夜にかけて観測できるという好条件の皆既月食でした。 今回の皆既月食は、 1月2日(火)のスーパームーンに続いて、1ヶ月間で2度目の満月で、ブルームーンと呼ばれています。
撮影には天体写真家の沼澤茂美氏が愛用しているソニー「α7R III」が使用され、皆既月食の繊細な色調の変化を鮮明に捉えることに成功しました。特に再現が難しい赤銅色から明るい部分にかけて変化する微妙な美しい色彩が忠実に再現されています。赤銅色の周りをとり囲む部分は淡く青みがかった領域が認められ、これは、“ターコイズフリンジ”と呼ばれる現象ではないかと考えられます。 “ターコイズフリンジ”は、地球大気圏の上層にあるオゾン層を通過した青みがかった光が月を照らすもので、近年話題となっている現象です。
これまでは非常に暗く複雑な色彩を写真で表現することは難しいと言われてきた皆既月食ですが、公開された写真では、「α7R III」の高感度・高階調の特性が活かされて、美しく再現されています。
また、部分月食から皆既月食に至るすべての行程を映した4K映像では、観る人を引き込むような奥深く繊細な色彩の変化を楽しむことができます。「α7R III」の高感度ビデオ性能が実現した、ノイズの少ない鮮明な4K映像にもぜひご注目ください。
[画像1: https://prtimes.jp/i/401/410/resize/d401-410-771799-4.jpg ]
皆既月食とは
太陽からの光によってできた地球の影の中を月が通過する時に見られる現象。つまり、太陽と地球、月が一直線に並んだ時に見られ、月が地球の影に完全に入り込む月食のことを「皆既月食」と呼ぶ。皆既食中の月は、真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅色」と呼ばれる赤黒い色になる。
α7R IIIだから撮影できた本当の美しさ ~天体写真家 沼澤 茂美氏コメント~
皆既月食の月は非常に暗く、そして実に複雑で多様な色に彩られています。今まではそれらを忠実に再現するのは難しいと考えられてきましたが、高階調、高感度のα7R IIIの出現はその認識を変えてくれたのです。2000mmもの超望遠での1/30秒から1秒のシャッター速度での撮影において、α7R IIIではサイレントシャッターを使用することでブレがなく、同時に階調も損なわれることのない非常につややかで美しい作品を撮ることができました。
皆既月食の本当の美しさが再現されることによって、この撮影が多彩かつとても奥深いものであることを教えてくれました。それは、写真家にとってこの上なくエキサイティングな体験でした。(沼澤茂美氏)
[画像2: https://prtimes.jp/i/401/410/resize/d401-410-181199-2.jpg ]
皆既終了時の月
影の縁近くがほんのり青みがかっている部分が「ターコイズフリンジ」という現象だと考えられる。影の中心に向かって赤みを帯び、ふだんは見ることのできない月の美しい姿が、α7R IIIの豊富な階調によってみごとに再現された。
[画像3: https://prtimes.jp/i/401/410/resize/d401-410-845740-3.jpg ]
皆既月食の進行
皆既月食の経過を合成した画像。月は右上から左下にかけて変化していく。「皆既月食」は満月が次第に欠けてゆき、完全に地球の影に入った状態をいうが、地球大気の屈折で影に回り込んだ太陽光によって赤く照らされる。今回の皆既月食では皆既の時間は1時間続き、その後、再びもとの満月に戻った。
撮影詳細情報
撮影場所 :群馬県赤城山麓
撮影時間 :2018年1月31日20時48分~2月1日0時12分
撮影機材(静止画・動画):天体望遠鏡=口径20cm 焦点距離2000mm F10
α7R III=皆既終了時の月:ISO400 露出8秒
皆既月食の進行:ISO200 露出1/350秒~ ISO400 露出8秒
製品情報
[画像4: https://prtimes.jp/i/401/410/resize/d401-410-832958-5.jpg ]
レンズ交換式デジタル一眼カメラ α7R III
有効約4240万画素の高解像、 最高約10コマ/秒高速連写(*)、高速・高精度AFを小型ボディに凝縮したフルサイズミラーレス一眼カメラ。
□価格:オープン価格
(*) 連続撮影モード「Hi+」時に最高約10コマ/秒、連続撮影モード「Hi」時に最高約8コマ/秒の高速連写が可能です。撮影設定によって最高連写速度が異なります。
沼澤 茂美 / 天体写真家
[画像5: https://prtimes.jp/i/401/410/resize/d401-410-497962-6.jpg ]
新潟県生まれ。天体写真、天文・宇宙関連のイラストレーション作品を多数発表。「月刊 天文ガイド」をはじめ、天文ジャンルの雑誌・書籍で執筆活動、作品発表を精力的に行っている。NHKの科学番組の制作や海外取材、ハリウッド映画のイメージポスターを手がけるなど広範囲に活躍。著書多数。
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