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【鳥羽商船高専】最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞|高専プロコン2024課題部門

PR TIMES / 2024年11月19日 11時15分

観光地が抱える問題をスマートシステムで解決するアイデアに評価



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75419/418/75419-418-949951673cc00605abf95b35cbdf2ff5-3900x1771.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
課題部門で最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞したチーム(左)、学生がシステムを説明している様子(右)

 鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市、校長:古山 雄一、以下「鳥羽商船高専」)の情報機械システム工学科に所属する学生5名は、第35回全国高等専門学校プログラミングコンテスト(2024年10月19日~20日、奈良県奈良市なら100年会館)課題部門において最優秀賞・文部科学大臣賞・情報処理学会若手奨励賞および電子情報通信学会若手奨励賞を受賞しました。
高専プロコンとは
 全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)は高等専門学校生が日ごろ培ったプログラミング技術を活用した作品を製作し、技術力やアイデア力を競うコンテストです。大会ではプレゼンテーション、デモンストレーション等を行うことから、技術やアイデアに加えてプレゼンテーションスキルも求められます。課題部門のテーマは「ICTを活用した環境問題の解決」で、問題解決への方法や道筋を明確にしながら技術開発できたかどうかが評価項目のひとつでした。

国内外の観光客で溢れるまちの地域課題
 鳥羽商船高専が所在する三重県鳥羽市は、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光地です。この地域では、観光客が快適に過ごせるよう様々な場所で市街地の整備が進められており、住民と観光客の双方に優しい環境作りを目指しています。一方、鳥羽商船高専では、教育の一環としてPBL(Project-Based Learning)を実施しており、地域の課題に取り組んでいます。特に、同校が得意とするデジタル技術を活用し、地域社会が直面している問題を解決しようとするプロジェクトが進められています。
 今回、システム開発にあたり学生らが注目したのは、トイレやゴミ箱等といった公共施設です。これらの設置場所等の情報は観光客にとって重要ですが、案内が少ない等の理由で観光客への認知が広まらないといった課題が挙げられています。さらに、これらの公共施設の清掃・整備は定期的に行っていても、使用頻度により清掃が追い付かない等という問題もありました。

多言語に対応した清掃支援システム
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75419/418/75419-418-4e55176aaf2c91fbfedbbb6b5a02685d-1102x1600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Tripleanの概要
 鳥羽商船高専のチームが製作したのは、Triplean(トリップリン)というインバウンド対応・清掃支援システムです。旅行を意味するTripと掃除を意味するcleanという二つの言葉を合わせて名付けられました。このシステムは観光訪日観光客とその地元住民を対象としたインバウンドにやさしい町を地域全体が作ることを支援する仕組みで、三重県鳥羽市観光課からアドバイスを受けながら開発されました。
 Tripleanは主に3つの機能で構成されています。1.施設検索アプリ:トイレ・ゴミ箱等の設置場所の情報を提供、2.清掃募集アプリ:ユーザーによる清掃評価や清掃場所の情報等から、最も適した地域の清掃員に清掃作業を委託、3.施設状態分析機能:利用状況や利用者の満足度を調査。特に、施設検索アプリは多言語に対応することやバリアフリー・トイレの様式などの情報も掲載することで、観光客のニーズに応えることができ、観光の満足度を向上させることにつながると考えています。




実証実験を重ねて実用化を目指す
 受賞チームでリーダーを務めた白川さんは「今回、高専プロコン課題部門最優秀賞を受賞するために日々チームメンバーと尽力してきました。栄誉ある賞を頂けて感動しています。日々熱心にご指導くださった教員の皆様、共に学ぶ研究室メンバーの支えがあってこその成果だと、心から感謝しています。 私たちが開発した「Triplean」は、観光客、地域住民、市町村の三者が利用して、初めて価値を生み出すシステムです。それぞれの立場に沿ったメリットと直感的な操作性を追求し、快適に利用できるアプリを目指して日々開発を行ってきました。 今後は実証実験を重ね、より多くの方々の意見を取り入れながらシステム改善を進めていきます。将来的には、「Triplean」が地域の方々や観光客にとって、なくてはならないサービスとして認知され、広く活用されることを目指していきます」と話しました。
鳥羽商船高等専門学校について
 鳥羽商船高等専門学校は明治8年(1875年)に芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)8月20日に三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立されました。日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校です。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75419/418/75419-418-2aab4ab26e19cc447eb7029d00074d93-3646x1231.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
鳥羽商船高等専門学校の外観(左)と令和7年3月竣工予定の練習船「鳥羽丸」四代目(右)

【学校概要】
学校名:独立行政法人高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
校長:古山 雄一
設立:1881年
学校ウェブサイト:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関

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