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【報道参考資料】エボラで親を失った子ども 流行3カ国で1万6,600人以上

PR TIMES / 2015年2月9日 13時37分



[画像1: http://prtimes.jp/i/5176/419/resize/d5176-419-724213-0.jpg ]



※本信は ユニセフ本部の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、独自に編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_79742.html でご覧いただけます


【2015年2月6日 ダカール(セネガル)/ジュネーブ/ニューヨーク発】

ユニセフ(国際連合児童基金)は2月6日、西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの
3カ国でおよそ1万6,600人の子どもが、エボラ出血熱により、片親もしくは両親、主たる
保護者を亡くしたとして登録された、と発表しました。

ユニセフ・西部・中部アフリカ地域事務所代表のマニュエル・フォンテーンは、「エボラ
出血熱に対して当初あった恐怖心と誤解が克服されてからというもの、両親ともに失って
しまった子どもの周囲の家族は、彼らエボラ孤児に対してケアや保護を提供するといった
素晴らしい支援をみせています。非常に困難な際に発揮される、親類関係の結びつきや、
コミュニティの並外れて強いレジリエンス(回復力)の表れです」と、述べました。

1月中旬時点で、両親を失った子どもの数は、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国で
計3,600人近く。片親もしくは両親、血のつながった両親以外の保護者を失ったとして登録
された子どもの数は、1万6,600人にのぼります。

ユニセフは両親や保護者を失った孤児を特定し、親類や地域の家族、里親らが引き取って
保護するよう、緊急ケアを提供しています。たとえばギニアでは、両親を失った773人の
子どもたちすべてが、親類に保護されました。
[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/419/resize/d5176-419-223820-1.jpg ]



子どもとその子どもの世話をする家族には、必要とされる物資と現金の支給、学校に通う
ための支援、また心理社会的に回復するためのカウンセリングが提供されます。最愛の人
を失い、深い悲しみを経験している子どもたちは傷つきやすく、弱い立場にあります。
新しい家族のなかで生活する子どもたちの様子を継続して見届けることが大切です。

保護者がおらず、エボラ患者と身体的接触があった可能性がある子どもは、ウイルスの
最長潜伏期間である21日間の間、隔離された状態でのケアが提供されます。こういった
子どもたちは、3カ国の全域でこれまでに250人おり、その90%以上は隔離期間終了直後、
親戚に保護されています。

ユニセフはまた、エボラの影響を受けた子どもたちを支える上で大切な役割を担う、
エボラ回復者らのネットワークを構築しました。回復者たちはエボラ出血熱に対する免疫
を持っているため、隔離中の子どもたちと接触することができます。

エボラ流行前から、社会福祉や保護のしくみが脆弱であったこの地域において、弱い立場
に置かれている子どもを特定してケアを提供する活動は、エボラ流行の危機に対し直面
している、多くの困難な課題のひとつです。

「エボラ出血熱の影響を受ける国々が、回復へと向かって前進しています。この機会に、
弱い立場にいる子どもたちを保護するための取り組みを進めるべきです。児童婚、児童
労働、性的暴行や搾取といった問題は、エボラ流行前から存在していました。これらの
問題に本気で取り組むチャンスでもあるのです」(フォンテーン代表)


* * *

■参考情報: 2015年1月中旬時点のエボラ孤児と支援活動の状況

ギニア リベリア シエラレオネ   計
______________________________________________________________________________
片親を失った子ども 1,825 1,717 5,692 9,234

両親を失った子ども 773 535 2,276 3,584

主たる保護者を失った子ども
※血のつながった両親除く 1,515 2,267 ― 3,782

片親もしくは両親、
主たる保護者を失った子ども 4,113 4,519 7,968 16,600

感染が確認された子ども 452 856 1,652 2,960

エボラウイルスに感染した
子どもの致死率 59% 57% 58% 58%

心のケアを受けた子ども 16,044 4,519 9,103 29,666

心のケアの研修を受けた関係者※
1,087 718 420 2,225

※(地域ボランティア、社会福祉士、現場作業従事者、メンタルヘルスと心理社会的
サポート専門家)
出典: ギニア、リベリア、シエラレオネのユニセフ現地事務所発表データ


■画像・映像素材のお貸し出しについて
ユニセフ本部サイト内にて、また当協会より画像・映像のお貸し出しを行っています(無償)。
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
http://weshare.unicef.org/mediaresources
エボラ出血熱に関する映像や写真: http://j.mp/1C8BWLl

・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会

■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Christophe Boulierac, UNICEF ・ジュネーブ本部,
Tel: +41 799 639 244, cboulierac@unicef.org
Laurent Duvillier, ユニセフ・西部・中部アフリカ地域事務所(在ダカール),
Tel: +221 777 403 577 lduvillier@unicef.org,
Najwa Mekki, ユニセフ・ニューヨーク本部, nmekki@unicef.org, +1917 209 1804

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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