1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

『ペスト』でふたたび脚光を浴びたアルベール・カミュの代表作、『異邦人』と『シーシュポスの神話』の電子版が配信開始

PR TIMES / 2021年12月21日 16時15分



株式会社新潮社は、戦後最年少でノーベル文学賞を受賞したフランスの作家アルベール・カミュの『異邦人』と『シーシュポスの神話』の電子版を2021年12月28日より配信開始いたします。コロナ禍において『ペスト』でふたたび脚光を浴びたカミュの、代表的作品です(いずれも新潮文庫刊)。

小説『異邦人』は「きょう、ママンが死んだ。」という冒頭の一行で名高く、仏領アルジェ生まれという、カミュ自身と同じ境遇の「ムルソー」という主人公が成り行きでアラブ人を殺害し、「太陽のせい」という動機だけを語って刑死を望むという物語です。人間社会に存在する不条理さを描き、現代にも深い問いを突きつけ続ける傑作として知られます。1967年にはヴィスコンティが映画化しました。

ギリシャ神話において、神々によって目的を示されない永遠の労働を課された人物の名前を表題とした『シーシュポスの神話』は、カミュが生涯を通じて追求した「不条理」を考察した哲学的エセーです。「真に重大な哲学上の問題はひとつしかない。自殺ということだ」という冒頭もまた著名で、西洋文学で好色な男の象徴として描かれ続けるドン・ファン、『カラマーゾフの兄弟』をはじめとするドストエフスキー作品、またカフカの諸作品についての考察が重ねられ、カミュの思想を語る上で避けることのできない資料的価値の高い作品です。

[画像1: https://prtimes.jp/i/47877/425/resize/d47877-425-040e4cd1450fcacba958-0.jpg ]

『異邦人』(1942年発表、窪田啓作訳)
母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。(解説・白井浩司)
希望小売価格(税別):550円
https://ebook.shinchosha.co.jp/book/F700901/


[画像2: https://prtimes.jp/i/47877/425/resize/d47877-425-95a0214c2ba2936a697d-1.jpg ]

『シーシュポスの神話』(1942年発表、清水徹訳)
神々がシーシュポスに科した刑罰は大岩を山頂に押しあげる仕事だった。だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、まっさかさまに転がり落ちてしまう。――本書はこのギリシア神話に寓してその根本思想である“不条理の哲学”を理論的に展開追究したもので、カミュの他の作品ならびに彼の自由の証人としてのさまざまな発言を根底的に支えている立場が明らかにされている。
希望小売価格(税別):630円
https://ebook.shinchosha.co.jp/book/F700911/


アルベール・カミュ(1913-1960)
アルジェリア生れ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学(リセ)の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書き活躍。またアマチュア劇団の活動に情熱を注ぐ。1942年『異邦人』が絶賛され、『ペスト』『カリギュラ』等で地位を固めるが、1951年『反抗的人間』を巡りサルトルと論争し、次第に孤立。以後、持病の肺病と闘いつつ、『転落』等を発表。1957年ノーベル文学賞受賞。1960年1月パリ近郊において交通事故で死亡。

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください