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iPS細胞とRNAの細胞培養技術で代替豚肉を生産するUncommon Bio Limitedへ出資

PR TIMES / 2024年11月25日 14時15分



グローバル・ブレイン株式会社(以下、グローバル・ブレイン)が運営する、農林中金イノベーション投資事業有限責任組合(以下、NCIF)は、細胞培養で代替豚肉を生産するUncommon Bio Limited(本社:英国 / 以下、Uncommon)へ出資を実行したことをお知らせいたします。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47342/444/47342-444-e6bae1b992f7f6619b5bc2e15d1c4b78-1280x720.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


UncommonはiPS細胞とRNAの細胞培養技術を用いて代替豚肉を製造するスタートアップです。日本に馴染み深い、無限に増殖するだけでなく筋肉や脂肪など複数種類の細胞に分化するiPS細胞を培養のベースに使用し、細胞にタンパク質の生産を指示するRNAを用いて、幹細胞を筋細胞や脂肪細胞へと分化させ、遺伝子編集をすることなく短時間で効率的に筋肉細胞を製造します。同社は独自の画期的な培養技術と植物由来成分を組み合わせてベーコンや豚バラ肉を製造し、持続可能な食文化を推進することを目指しています。

代替タンパク質の需要が高まる中、従前より課題であるホールカット代替肉不足は、さらに深刻化しています。現在市販されている代替肉の大部分がミンチ肉であり、レシピや食事体験の汎用性を制限しています。また、イギリス政府は今後課題となるタンパク質不足に向けた取り組みの1つとして、2023年12月に培養肉・発酵産業を含むエコシステムの発展に必要な資金を提供する「工学的生物学の国家ビジョン(National Vision for Engineering Biology)」を発表しており、今後10年間で総額20億ポンドを投資する予定です。遺伝子編集は安全規制許可手続きに遅れが出る可能性がありますが、Uncommonは遺伝子編集をすることなく、医学分野で研究されてきたiPS細胞とRNAの細胞培養技術を応用することで、革新的かつ安全性を担保しやすい製造技術を強みとしています。今後ケンブリッジにあるパイロット施設での生産拡大とともに、製造原価を引き下げる計画です。

Uncommonは、培養肉にとどまらず、in vivo試験にて画期的な核酸送達技術を初めて成功させ、細胞療法分野においても、グローバル企業と協力し、世界中でより迅速かつ低コストでの医薬品提供を目指しています。

グローバル・ブレインはUncommonの高い技術力、培養細胞の課題の1つである遺伝子編集を必要としないアプローチ、それを実現する経営陣を評価し、出資を決定いたしました。本ラウンドでは、Balderton CapitalとLowercarbon Capitalがリードしており、Red Alpine、OpenAI創業者 Sam Altmanも参加しています。本出資を通じて農林中央金庫と連携し、Uncommonのさらなる事業成長をサポートしてまいります。


■Uncommonについて
会社名 Uncommon Bio Limited
所在地 Cambridgeshire, England
代表者 Benjamina Bollag
設立日 2017年12月
事業内容 細胞培養肉の製造
URL https://uncommonbio.co/

■NCIFについて
登記上の名称 農林中金イノベーション投資事業有限責任組合
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社

■グローバル・ブレインについて
会社名 グローバル・ブレイン株式会社
所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
代表者 代表取締役社長 百合本 安彦
設立日 1998年1月
事業内容 ベンチャーキャピタル事業
URL https://globalbrains.com

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