アサヒ電子、TIS、ブリスコラが、脈波・血管年齢を算出するアルゴリズムとそのデータを収集・活用するIoTプラットフォーム/APIゲートウェイを共同開発
PR TIMES / 2018年7月19日 15時1分
アサヒ電子株式会社(本社:福島県伊達市、代表取締役社長:菅野 寿夫、以下「アサヒ電子」)と、TISインテックグループの TIS 株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹、以下「TIS」)、 株式会社ブリスコラ(本社:東京都港区、代表取締役:末貞 慶太郎、以下、「ブリスコラ」)は、ディープラーニング(深層学習)を活用して、顔動画により脈波や血管年齢を算出する顔認識アルゴリズムと、そのデータを収集するIoTプラットフォームと、そのデータ活用を容易にするためのAPI(Application Programming Interface)ゲートウェイの共同開発を開始します。
本開発は、平成30年度福島県ロボット関連産業基盤強化事業に採択されました。アサヒ電子、TIS、ブリスコラの3社は、実用化に向けて福島県内での実証事業を通じて、医療機関との連携を進め、企業内や公共施設や介護施設に導入を推進していきます。
<3社による共同開発の概要>
[画像: https://prtimes.jp/i/11650/454/resize/d11650-454-214471-0.jpg ]
従来、脈波や血管年齢などのバイタルデータの取得には、専用の検査機やウェアラブル端末を用いて有線による接触測定が必要でした。しかし、今回の共同開発する顔認識アルゴリズムを活用すれば、カメラで撮影した顔動画から非接触で、脈拍やストレスレベルや疲労度などが取得できる脈波や血管年齢などの各種バイタルデータを容易かつリアルタイムに算出できます。
さらに、このデータを、クラウド上のIoTプラットフォームにリアルタイムに蓄積し、APIを介して本人へ通知することや、外部の企業や病院、大学、研究機関などと情報連携させることで、日々の健康状態の把握や疾病の予防や健康増進を図る仕組みの実現が可能になります。APIゲートウェイでは、このようなAPI連携を実現するために必要な高度なセキュリティやトラフィック制御などの管理機能を提供します。
<背景>
近年、AI・ディープラーニング技術を用いた開発が進み技術水準が向上したことで、私達の日常の身近な商品やサービスに、これらの技術が組み込まれ利活用が始まっています。また、医療分野においてもAIやディープラーニングは、従来の高価な機器を活用した検査や面倒な診断を安価かつ簡単に行える基盤技術としての活用が期待されています。
今回の共同開発では、ディープラーニングを用いてカメラで撮影した動画から顔画像や脈波や血管年齢などの各種バイタルデータをIoTプラットフォームに送信し、APIを介してLINEボット※1より本人へバイタルデータを通知します。今後の活用として、IoTプラットフォームにデータを蓄積することで、病院や大学、研究機関などで共有して活用することを見込んでいます。
<共同開発における各社の役割>
・アサヒ電子株式会社
ディープラーニングを活用した顔認識アルゴリズムを開発して、脈波等、各種バイタルデータをリアルタイムに収集しクラウドへ送信するプログラムを開発します。
・TIS株式会社
EU(欧州連合)の次世代インターネット官民連携プログラム(FI-PPP※2)で開発・実装された基盤ソフトウェア「FIWARE」※3を活用して、各種バイタルデータを蓄積するIoTプラットフォームを開発します。
・株式会社ブリスコラ
IoTプラットフォームに収集された顔データや脈波・血管年齢データを、APIを通じて個人認証やヘルスケアなどの様々なサービスに提供します。サービスごとに適切なセキュリティレベルを担保するためにAPIゲートウェイにKong※4を使用してサービスを提供します。
※1:LINEが提供するチャットボットプラットフォーム「Messaging API」を使用したサービス。
※2:次世代インターネット官民連携プログラム(FI-PPP):EUの第7次研究枠組計画におけるICTプロジェクトとして、2011年から5年計画で次世代インターネット官民連携(FI-PPP)プログラムを実施。
※3: FIWARE:FI(Future Internet)WARE(次世代インターネット基盤ソフトウェア)。FI-PPPが次世代インターネット技術における欧州の競争力強化と、社会・公共分野のスマートアプリケーション開発を支援するために、開発した基盤ソフトウェア。
公共サービスを提供する自治体や企業などの業種を越えたデータの利活用やサービス連携を促すためのオープンソース・ソフトウェア(OSS)として開発され、標準化されたオープンAPIを持つIoTサービスプラットフォーム。欧州を中心に25か国、110の都市や企業でスマートシティを実現するシステムに活用されている。
参考URL:https://www.fiware.org/
※4: Kong:オープンソース・ソフトウェア(OSS)では世界で最も多く利用されているAPIゲートウェイ。
参考URL:https://www.webapi.tokyo/kong-community-edition/
■アサヒ電子株式会社について
日本に工場を構えるEMS企業=受託生産企業として"Made In Japan"のブランドを守ってきました。電子製品の設計開発から、部品調達、生産工程設計、検査機・治工具作成、製造、修理まで一貫してサポートいたします。詳細は以下をご参照ください。https://www.asahi-gp.co.jp/denshi/index.html
■TIS 株式会社について
TISインテックグループの TIS は、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型の IT ソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN 地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で 3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。http://www.tis.co.jp/
■株式会社ブリスコラについて
株式会社ブリスコラは、デジタルテクノロジ(ビッグデータ、IoT/M2M、センサークラウド、AI等)を活用した幅広いアプリケーションやサービスを実現するために鍵となるAPIソリューションに特化した事業支援会社です。日本有数の企業へのデジタルビジネスコンサルティング会社としても多くの実績があります。http://www.briscola.co.jp/
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