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実はすごい!!日本で初めての孵化事例に ゾウギンザメの赤ちゃん6月8日より一般公開!

PR TIMES / 2020年6月16日 14時0分

赤ちゃん誕生は日本で初めて!

サンシャイン水族館(東京・池袋、館長:丸山克志)は、日本で初めて孵化に成功した「ゾウギンザメの赤ちゃん」を2020年6月8日から一般公開いたします。
※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-454-pdf-0.pdf



当館では、2019年3月よりゾウギンザメの飼育展示を開始し、2020年1月27日、日本で初めてとなるゾウギンザメの孵化を確認しました。その後も1個体ずつ孵化を確認し、計5個体の幼魚が誕生しました。また、孵化後は慎重に経過観察を行い、幼魚に対する餌付けも成功。今回の一般公開に至りました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/20364/454/resize/d20364-454-129267-2.jpg ]

日本国内においてゾウギンザメを見ることができるのは、当館を含む2館のみとなりますが、現在、幼魚を見ることができるのはサンシャイン水族館のみとなります。

サンシャイン水族館では今後も幼魚の成長を通して、ゾウギンザメの生態研究や更なる繁殖に力を入れ、水族館の使命のひとつでもある生息域外における保全を進められるように努めてまいります。また、ゾウギンザメは人間の医療分野の研究へも応用が期待されており、大学等研究施設への情報提供を進めることで、医療技術の発展の可能性にも貢献していきたい考えです。

●展示概要●
展示生物:ゾウギンザメの赤ちゃん(全長約25cm)
公開日  :2020年6月8日
展示場所:サンシャイン水族館 「冷たい海」水槽


[表1: https://prtimes.jp/data/corp/20364/table/454_1.jpg ]


ゾウギンザメは、国内で飼育をしている水族館がサンシャイン水族館を含め2館と、貴重な生物であり、研究もまだまだ浅く、謎の多い生き物です。今回の孵化が国内初の事例となるため、当然、卵や幼魚の飼育に関する情報は国内にはありませんでした。下記では、国内で初めての取り組みに挑んだ、若手飼育スタッフの「声」を紹介します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/20364/454/resize/d20364-454-904817-0.jpg ]



・産卵してから…卵を飼育するにあたり、孵化までの飼育条件がしっかり確立されていないことから、海外の文献を参考に勉強したり、エコー検査で卵内の状態を確認していました。参考文献の飼育水温データを基に孵化日を予想したのですが、想定よりも孵化まで時間がかかり驚きました。

・飼育にあたり…水族館スタッフに求められるものの一つとして工作技術があります。ゾウギンザメの卵は意外と大きいため、飼育スペースに限りがある中では場所の確保も一苦労。卵を管理するための台も手作りし、工夫を施しました。

・今後の成長…今回が初めての孵化ということで、水族館での飼育下において栄養状態が良い場合、どれくらいのペースで成長するかなど、今後長期飼育をすることで新たな発見が期待できます。

他にも、国内初の飼育事例だからこその新たな情報があります。個別の取材なども受け付けていますのでご検討ください。

[画像3: https://prtimes.jp/i/20364/454/resize/d20364-454-327572-1.jpg ]



[表2: https://prtimes.jp/data/corp/20364/table/454_2.jpg ]


2019年5月にメスのゾウギンザメの産卵を確認。1個体が2個ずつ9回、計18個の卵を産む。ゾウギンザメの生息地であるオーストラリア南部の水温を参考に飼育水温を12℃と15℃の2パターンに分け、リスク分散および発育の速度を比較しながら育成開始。

2019年10月   15℃で管理していた卵すべての胚発生が止まっていることを確認
2020年1月27日 12℃で管理していた1個体の孵化を確認
2020年1月28日 2個体目の孵化を確認
2020年2月6日 3個体目の孵化を確認
2020年2月7日 4個体目の孵化を確認
2020年2月21日 5個体目の孵化を確認
2020年6月8日 サンシャイン水族館での展示開始
[画像4: https://prtimes.jp/i/20364/454/resize/d20364-454-969573-5.jpg ]



[画像5: https://prtimes.jp/i/20364/454/resize/d20364-454-868692-4.jpg ]



[表3: https://prtimes.jp/data/corp/20364/table/454_3.jpg ]


和  名:ゾウギンザメ ※特徴的な吻端部がゾウの長い鼻のようにみえることから名づけられた。
英  名:Ghost shark(Elephant shark, Elephant fish表記もあり)
学  名:Callorhinchus milii
分  類:軟骨魚綱 ギンザメ目 ゾウギンザメ科 ※ギンザメ目は3科40種から成り立ち、ゾウギンザメ科は3種(いずれも和名ではゾウギンザメ)が知られる。3種とも南半球の海に生息し、日本近海ではみられない。
生息地域:太平洋南西部(南オーストラリアおよびニュージーランド)
生息環境:大陸棚・砂泥底環境。普段は水深200m付近に生息、産卵時は浅瀬に移動してくる。
全長:一般的なサイズは70cmほど(大きなものでは125cmの記録あり)。

●特徴●
・ゾウのように長い鼻にみえる特徴的な尖った長い口先(吻端)に「ロレンチーニ器官」と呼ばれる器官を備え、 生き物が発する微弱な電流を感知することができる。海底の砂の中にいる餌となる甲殻類や貝類を探すのに適している。
・成魚は大きな胸ビレをパタパタと上下に動かし羽ばたくように優雅に水中を遊泳する。※幼魚は優雅というよりも一所懸命泳いでいる。
・2014年、ワシントン大学医学部の研究において、ゾウギンザメのDNAを解析し他の脊椎動物ゲノムとの比較を行った。研究の結果、ゾウギンザメのゲノムの進化速度が既知の脊椎動物の中でも極めて遅いことが判明。これは4億年近く姿を変えていないとされるシーラカンスよりも進化速度が遅いということになる。
・ゲノムから骨の形成過程についても知見を得られており、今後、我々人間の骨粗しょう症の治療に役立つとされている。
・防御機構が非常に原始的で、免疫系細胞がほとんど存在しないにも関わらず、長寿である。
…などなど、今後更なる医学的知見が得られると考えられている、まだまだ謎の多い生物。

●繁殖について●
2~5月が繁殖のシーズンとなり、浅瀬の河口や沿岸の湾へと移動をする。1度に2つの卵を砂泥底に産みつける。卵は角質に覆われていて硬い。卵の大きさは20cm程度。約8カ月かけて卵黄から養分を摂り孵化する。孵化したての幼魚のサイズは15cm程度。
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■サンシャイン水族館 概要
所在地:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
※2020年3月3日~6月7日まで臨時休館しておりますが、
 新型コロナウィルス感染拡大予防のためのさまざまな対策を講じた上で、6月8日から営業を再開します。
営業時間:9:30~21:00(~9月10日)、10:00~18:00(9月11日)※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり
入場料金:大人(高校生以上)2,200円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円※変更の場合あり
問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466
URL:https://sunshinecity.jp/
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