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ディオール ラ コル ノワール アワード

PR TIMES / 2024年5月29日 14時15分

ディオール×パリ国立高等美術学校(ボザール・ド・パリ)「ランドスケープに宿る ‒ アートと自然の出会いの場」第3回



[画像1: https://prtimes.jp/i/14810/463/resize/d14810-463-9fc16458c0d46f1a10ab-0.jpg ]

第3回ディオール ラ コル ノワール アワードの受賞者アレッサンドロ・ディ・ロレンツォは、優勝作品「Templum(テンプラム)」を、クリスチャン・ディオールが愛した安らぎの地、南フランスの別荘ラ コル ノワール 城の敷地に展示しました。

パルファン・クリスチャン・ディオールは、パリ国立高等美術学校(ボザール・ド・パリ)とコラボレーションし、2020年10月「INHABITING THE LANDSCAPE ‒ WHERE ART MEETS THE LIVING WORLD ランドスケープに宿る ‒アートと自然の出会いの場」と題された新しい共同プロジェクトを立ち上げました。今年で3年目を迎える「ディオールラ コル ノワール アワード」受賞作には、8名の在学中アーティストの中からアレッサンドロ・ディ・ロレンツォの作品が選ばれました。8名のアーティストの作品は2023年6月にパリ国立高等美術学校のチャペルに展示され、審査委員長バス・スメッツ(ランドスケープ建築家)をはじめ、アレキシア・ファーブル(パリ国立高等美術学校学長)、キアラ・パリジ(ポンピドゥー・センター・メス館長)、グロリア・フリードマン(多分野で活躍するアーティスト)、エステル・ゾン・メングアル(「INHABITING THE LANDSCAPE ‒ WHERE ART MEETS THE LIVING WORLD ランドスケープに宿る ‒アートと自然の出会いの場」のコーディネーター)、アレクシ・バリシェラ(パルファン・クリスチャン・ディオール インターナショナル コミュニケーション ディレクター)から構成される審査委員会によって評価されました。

アレッサンドロ・ディ・ロレンツォは、第2回「ディオール ラ コル ノワール アワード」の受賞者カロリーヌ・アイユレに続いて、ラ コル ノワールの敷地内に優勝作品を展示しました。全体が銅で覆われ、次第に消え失せていくつかの間の彫刻は、やがてパーツが取り外され溶かされた後、葡萄の木を病害から守るために敷地内の葡萄畑に散布されます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/14810/463/resize/d14810-463-f7fa6d050fb7f7f6c43f-2.jpg ]

アレッサンドロ・ディ・ロレンツォ
Templum - テンプラム

「“Templum - テンプラム”プロジェクトは、天と地を結びつける神話的なプリズムを通して改めて発見された、古代と現在の農業の知識を連想させます。この作品を制作するにあたり、私の故郷プーリアからピアス病菌で枯れたオリーブの木を回収しました。その枯れたオリーブの木を銅のオリーブの木に変身させ、その銅の木はラ コル ノワールの敷地内の青々とした芝生の中央に展示されます。この彫刻作品は消え失せていくのではなく、変身を遂げていきます。周囲の葡萄畑とつながるために、オリーブの木は姿を変え、葡萄の木をケアし、細菌や菌類といった病害から守ります。この彫刻作品は、クリスチャン・ディオールの庭に息づく生物同士の絆をさらに浮き彫りにすることができます」
[画像3: https://prtimes.jp/i/14810/463/resize/d14810-463-a5ce0849adfc358c18ad-0.jpg ]

作品のタイトル『Templum( テンプラム)』は、地上や世俗世界、または「天から切り離された場所」を意味するギリシャ語の「temno(テムノ)」という言葉に由来しています。アーティストのインスピレーションの源となっているのは、ティントレットの代表作、画面の下部が切り取られた有名な神話画「天の川の起源」(制作期1575年~1580年)です。
この絵画には、ゼウスが眠っている妻ヘラの胸元に幼き息子ヘラクレス(ゼウスと人間の女性の間に生まれた子)を近づけ授乳させ、それに驚いたヘラが目覚める様子が鮮やかに描かれています。天の川の誕生にまつわるこの有名なギリシャ神話によると、空へ噴き出した女神ヘラの母乳から天の川(Milky Way)が生まれ、地上に降り注いだ母乳の雫からは白いユリの花が誕生したとされます。元々ティントレットの作品の下部には地上に咲くユリも描かれていましたが、絵画が再発見された時にはすでにその部分が切り取られ、消失していました。この「消失」した部分にインスピレーションを得たアレッサンドロ・ディ・ロレンツォは、銅の木の周りにユリを植えることを考えました。エレクトロタイピング技術を用いて制作され、現地で組み立てられたこの銅の木もまた、次第に「消失」し、土と同化する運命にあります。
毎春ユリが開花する頃、上部から順に彫刻の一部が取り除かれます。それぞれの銅のパーツは溶解され硫酸銅となり、葡萄の木を脅かす病原菌や菌類から守るために葡萄畑に散布されます※1。それは作品とラ コル ノワールの土壌の理想的な共生関係を築くものであり、好循環をなすものであるとアレッサンドロ・ディ・ロレンツォは考えます。アーティストはこのプロジェクトを、パリの路上で拾った「幸運の星」に導かれたクリスチャン・ディオールの人生とリンクさせます。この錆びついた小さなラッキースターは、クチュリエ パフューマーとなる運命の導きを確信させ、やがてラ コル ノワールの庭を愛でる安らぎの日々へと導きました。

イタリア・プーリア州出身のアレッサンドロ・ディ・ロレンツォは、1997年バーリに生まれました。パリ国立高等美術学校では、彫刻インスタレーション、ドローイング、映像をミックスした作品を制作。そのアプローチはメタモルフォーゼ(変身)と密接に関わっており、共依存の新たな可能性を生み出す繊細な環境との出会いを繰り返し想起させます。彼の研究の中心にはつねに地方の生活とその辺境的な現実といった問題が据えられ、私たちの社会において神話的ではなく日常生活のリチュアルが果たす役割を明らかにするために背景にある力学を探ります。アレッサンドロ・ディ・ロレンツォは既に多くのグループ展に参加。最近では“Nest melodies” (アムステルダム、 2022)、 “Planta Guilde”(パンタン、 2022), “CRUSH” (ボザール・ド・パリ、 2022)に参加しました。

※1 銅を溶かした硫酸銅と生石灰を混合して作る病害を予防する殺菌剤(ボルドー液)。有機栽培で認められている。

[画像4: https://prtimes.jp/i/14810/463/resize/d14810-463-b7e2e9fe4786cf3b69a5-0.jpg ]

パリ国立高等美術学校は学びと芸術的実験を行う場であり、また展覧会を開催し、歴史的なコレクションを
保存するほか出版も行っています。フランスの文化省の管轄のもと、パリ国立高等美術学校ではハイレベルな
芸術家を輩出し、現代アートシーンにおいて重要な地位を占めています。学生は名高いアーティストが指導する
アトリエで学び、論理・実技両方のトレーニングを受けます。
エステル・ゾン・メングアルによりコーディネートされた共同プロジェクト「INHABITING THE LANDSCAPE
‒ WHERE ART MEETS THE LIVING WORLD ランドスケープに宿る ‒ アートと自然の出会いの場」は、アートが
どのように既存の生物領域の中に溶け込めるか、というテーマを探求します。この共同プロジェクトでは、文化
プログラムの一環としてゲストスピーカーを招き、またワークショップや全学生が受講できる5年生のディプロマ
セミナーも開講しています。

                   
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