電子サイコロにより、ボードゲームやテーブル・ゲームがエレクトロニクス時代に突入
PR TIMES / 2014年3月12日 10時26分
STマイクロエレクトロニクスのモーション検知、データ処理、パワー・マネージメント技術が電子サイコロの実現に貢献
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーの
STマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)とGame Technologies S.A.
は、DICE+に採用されているSTの技術の詳細を発表しました。革新的なDICE+に
より、ユーザはお気に入りのボードゲームのデジタル版を楽しむことができると
同時に、従来のサイコロを振る楽しみや興奮も体験することができます。
ボードゲームは5000年以上(1)にもわたって人類の文化の一部となってきました
が、30年前のテレビ・ゲームやPCゲームという新しいゲームの登場以来、その
人気は衰退してきました。しかし今日、ボードゲームの人気は回復基調にあり(2)、
その背景には、かつてボードゲームの脅威であった電子技術があります。実際に
触れることのできる従来のボードと駒は、スマートフォンやタブレット、または
テレビに至る様々なスクリーン上に表示されるボードや駒に徐々に置き換えられる
ようになりました。
古代よりボードゲームは戦略と運の要素を併せもったゲーム(3)が多くありまし
たが、中でも運の要素を取り入れた手法で最もよく知られているのは「サイコロ
を振る」という動作です。しかしながら、電子機器で1から6までのランダムな数
の生成は非常に簡単な作業なため、テレビ・ゲームやPCゲームでサイコロは
不必要です。
Game Technologiesは、STの最先端のモーション検知、データ処理およびパワー・
マネージメント技術を採用したスマートな電子サイコロ DICE+を開発しました。
プレーヤは従来のサイコロの場合と同じように、DICE+を手に持ってから振り
ます。結果はサイコロ自体に表示されるため、簡単に確認することができます。
同時に、サイコロを振った結果はゲームをホストしているモバイル機器に無線で
送信されるため、入力が不要です。また、DICE+は適切に振られたかどうかを
判断しており、望みどおりの結果を出すために、自分の意図した位置で持ち、
静かに振ったとしても動作しないため、不正行為を防ぐことができます。
DICE+は、モーション・センサと内蔵演算用ブレインにより、サイコロの回転数
を計算し、正しく振られたかどうかを判断します。オン・オフのスイッチはなく、
放置すると休止状態に入り、動かすと起動します。DICE+のこれらの動作は、
動きと方向の検出・測定を行う小型センサ、人類初の宇宙探査が行われた時より
も数千倍も高性能になったマイクロコンピュータ、およびサイコロ内部の電力の
流れをモニタ・制御する高度なチップにより実現されています。これらの技術は
すべてSTが提供しています。
Game Technologies S.A.の取締役であるPatryk Strzelewiczは、次の様に
コメントしています。「実際の駒を使用するゲームであれ、タブレット上で実行
されるゲームであれ、サイコロを振る瞬間が最も楽しく、プレーヤは息を止めて
サイコロが止まるのを待ちます。そしてサイコロを振るプレーヤは、正しく振っ
た上で目的の結果が出ることを望んでいます。当社が主要技術サプライヤとして
STを選択したのは、同社が主要分野においてクラス最高のソリューションを提供
していると共に、それらを1社で供給しているためです。当社は、STの熱心かつ
集中的なアプリケーション・サポートのメリットを受けることができました。」
DICE+には4種類のST製品が採用されています。動きと方向の検出・測定を行う
6軸センサ・モジュール(加速度センサ、地磁気センサ)、演算用ブレインの
超低消費電力STM32マイクロコントローラ、内蔵リチウム・イオン・バッテリの
充電状態のモニタ・制御用IC、およびその他すべてのデバイスに対して正確な
動作電圧を供給するための超低消費電流リニア電圧レギュレータです。
STのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 アナログ・MEMS・センサ・
グループ ジェネラル・マネージャであるBenedetto Vignaは、次の様にコメント
しています。「当社は、このプロジェクトでGame Technologiesをサポートでき
たことを嬉しく思います。低価格センサ、高性能ブレインおよびスマートな
パワー・マネージメント機能を組み合わせることにより、創造性豊かなお客様は、
市場に新たなアプリケーションを提案することが可能になりました。」
(1) エジプトの遺跡で発見されたSenetは、5000年以上前のボードゲームである
考えられています。
(2) ウォール・ストリート・ジャーナルの記事(「Classic Board Games Win New Fans in Tablets and Online」)によると、今日最も販売されている携帯
アプリの多くは、従来のボードゲームの電子版です。
(3) Senetにはサイコロを振るという動作がある一方、Patolliと呼ばれる約2000
年前のメソアメリカのゲームでは、片面に白円が描かれた5個または6個の黒豆を
軽く投げ、落下時に白円のある面が上向きになっている黒豆の数を数えるという
手順が含まれています。
Game Technologiesについて
Game Technologiesは、世界最大のサイコロ・メーカーであるQ-workshop社の
ボードゲーム愛好家によって、2004年に設立されました。また、1000万ドルの
資金の再投資により、ヨーロッパに製造工場と開発センターを持つ合資会社にな
りました。現在、ヨーロッパ、米国、極東のオフィスに80名以上の従業員が在籍
しており、新商品ならびにアプリケーションの開発に従事しています。ロゴの
色彩は、商品に採用されているコンポーネンツを象徴しており、深い意味が込め
られています。細部にまでこだわって設計されたGame Technologiesの商品は、
技術・材料・ソフトウェアの全てにおいて、最高のクオリティを実現しています。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロ
セッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供
する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・
セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、
家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆる
シーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた
技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2013年の売上
は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆Sen.seへのお問い合わせ先
Patryk Strzelewicz
Board Member
+48 601 050 005
ps@game-technologies.com
◆STへのお客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス株式会社
アナログ・MEMS・パワー製品グループ
TEL : 03-5783-8250 Fax : 03-5783-8216
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