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日本最大級の都市型ロック・フェスティバル「SUMMER SONIC」で国内外の現代アーティスト5名の大型作品を展示「Music Loves Art in Summer Sonic 2022」

PR TIMES / 2022年8月1日 15時45分

 文化庁は、日本のアーティストを世界トップレベルに育てていくことを目的に、音楽とアートを融合させた分野横断的な取り組みとして、金氏徹平氏やレアンドロ・エルリッヒなど国内外の現代アーティスト5名の大型作品を、日本最大級の都市型ロック・フェスティバル「SUMMER SONIC」(日時:2022年8月20日、21日 場所:千葉県千葉市美浜区美浜ZOZOマリンスタジアムおよび幕張メッセ)に展示する「Music Loves Art in Summer Sonic 2022」を新たに実施し、世界に向けて発信していきます。



 
[画像1: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-8f8c6ae587ed464655b8-0.jpg ]

 文化庁は、日本のアーティストが世界トップレベルとなることを後押しするため、様々な取り組みを行っています。「Music Loves Art in Summer Sonic 2022」では、国際的に影響力のある音楽イベント「SUMMER SONIC」において、現代アート作品を世界的なトップアーティストと一緒に展示し、発信することを通して、日本のアーティストの国際的な評価を高めるとともに、グローバルに活躍の場を広げるための原動力となることを狙います。併せて、今回の展示を通じて、日本が現代アートの国際拠点となるための一端を担うことを目指します。

 都倉俊一文化庁長官は本プロジェクトについて、「音楽と他分野の融合。これは、私が文化庁長官に就任して以来、考えてきたことでした。日本の文化芸術は、音楽やアート、文化遺産などの分野ごとだけでなく、一緒に取り組むことによって、新たな価値を創造し、世界により力強く発信することができると信じているからです。また、このような世界に発信力のある取り組みを続けることが、日本のアーティストを世界レベルに成長させる原動力になると思っています。」とコメントしています。


参加アーティスト(順不同)

金氏 徹平 氏 (マリンスタジアム)
小林 健太 氏 (マリンスタジアム)
レアンドロ・エルリッヒ 氏 (ビーチ)
細倉 真弓 氏 (幕張メッセ)
イナ・ジャン 氏 (幕張メッセ)


企画

山峰潤也
ArtTank(小平悦子+近藤俊郎)


出品作品


[画像2: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-135557eb470006cd240b-5.jpg ]

金氏徹平/Hard Boiled daydream (Sculpture/Spook) #A.B.C
身の回りの物を既存の意味や用途から解放し繋ぎあわせることを作品化する金氏徹平。マンガやイラストなど本来は小さかったイメージが大きく引き伸ばされることで全く新たな印象を作り出し、また、それぞれが一つの作品の中に織り込まれることで、新たな物語を紡いでいきます。今回展示される巨大な作品は、小さいものとして見慣れた平面的なイメージ世界を圧倒的な大きさをもって立体化しています。平面であり立体。本来は小さいものでありながらここでは巨大。普通ではあり得ない組み換えをアートならではの視点で表現した作品です。


[画像3: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-696409b66f870e2a4dcc-1.jpg ]

小林健太/フラグメンツ・オブ・メモリー, 2022
市の風景やそこで生きる人々を写した写真に散りばめられた煌びやかな色彩。小林は、画像処理を通じてその色彩を引き伸ばし、現実のイメージとそれを崩すスタイリッシュな筆致によるストロークを交差させていきます。その異質の組み合わせによって見るものを魅了してきた小林は、今回メインゲートを手掛けます。東京の写真と折り重なるストロークがプリントされたイメージの断片がゲートに散りばめられ、都市空間の煌めきを映し出します。


[画像4: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-6795e82920f65260d463-7.jpg ]

レアンドロ・エルリッヒ/ Traffic Jam 交通渋滞 (2022)
近年のエルリッヒの作品においては人類が地球や生態系に与えた影響が重要な要素になっており、特に自然と人間の間に横たわる断絶と両者の力関係を作品化する試みを行っています。この作品では設置場所に溶け込むようにして砂の自動車が、やがては風化して消えてゆく遺跡のように配置されています。温暖化や気候危機を基本的なテーマとしており、炭素を排出しつつ渋滞する車の列を「現代」の兵馬俑と見立て、焼き物でできた兵士たちのように静かに整然と未来へ時間をきざむ車を、未来の人が見るかもしれない現代の遺跡として表現しています。
砂像制作:保坂俊彦(砂像造形家・東松島市 地域おこし協力隊として活動中)


[画像5: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-9cc155ceaa5d108f1b1a-3.jpg ]

細倉真弓/I can (not) hear you (2019)
アジアの各地に生きる若者の姿を捉えてきた細倉は、東京に暮らす若者に声をかけ、お気に入りの曲を聴いてもらいながら踊るようにリクエストしました。三脚に固定されたカメラの前で、ある人はゆっくりと身体をゆすり、またある人は激しく踊りだします。写真にはその人の内面は映らず、またイヤホンから流れる音楽は聴こえません。ですが、だからこそ人が音楽に没頭するその姿は、その人となりと聴いている音楽への想像力を駆り立てます。


[画像6: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-d8172570424543f92521-9.jpg ]

イナ・ジャン/Voyages - たび (2022)
写真を主な表現媒体としながら、絵画や彫刻、コラージュといったさまざまな表現手法を用いアートのみならずデザインやファッションなどからも注目されてきたイナ・ジャン。身体のシルエットを鮮やかな色彩で重ね合わせていったかと思えば、植物や日用品のイメージの大胆なブリコラージュを行うなど、見慣れたモチーフとポップで軽やかなコンポジションで見るものを惹きつけてきました。今回、幕張メッセのロングボードに向けて物語性に富んだ新作を制作しています。



担当キュレーター山峰潤也より

日本では、アートは難しいとか、近づきがたい、と思われているところがありますが、欧米では、美術館にも芸術祭にも老若男女多くの方々が集まってきます。それだけ、強いポテンシャルがあるのにもかかわらず、国内ではそれをまだ十分に発揮できていません。サマソニのように、今を輝くミュージシャンの方々と発信することができることは非常に重要な機会になると期待しています。


<プロフィール>

■企画

山峰潤也
キュレーター/株式会社NYAW代表/一般財団法人東京アートアクセラレーション共同代表。東京都写真美術館、金沢21世紀美術館、水戸芸術館現代美術センターにて、キュレーターとして勤務したのちANB Tokyoの企画運営に携わる。主な展覧会に、「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」、「霧の抵抗 中谷芙二子」(ここまで水戸芸術館)、「恵比寿映像祭(第4~7回)」、「The world began without the human race and it will end without it.」(国立台湾美術館)など。「Meet Your Art Festival “NEW SOIL”」(avex)や文化庁文化経済戦略推進事業など文化/アート関連事業の企画やコンサルのほか、雑誌やテレビなどのアート番組や特集の監修なども行う。また執筆、講演、審査委員など多数。2015年度文科省学芸員等在外派遣研修員、早稲田大学/東京工芸大学非常勤講師。


ArtTank (小平悦子 + 近藤俊郎)
アートプログラムの企画から実施まで、作家とともにコーディネートするチーム。アートフロントギャラリーに勤務したのち、2019年 ArtTank設立。展覧会、パブリックアート、越後妻有アートトリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭などの地域芸術祭等、多様なアートプロジェクトの企画から制作まで1000を越える制作経験をもとに、アーティストのアイデアやプロジェクトを実現する「アーティストのためのスタジオ」として活動。「Leandro Erlich : The Confines of the Great Void」(中国中央美術学院美術館)、「Leandro Erlich : Both Side Now」(ソウル市北ソウル美術館)、「Meet Your Art Festival “NEW SOIL”」(avex)等、国内外のアーティスト、美術館、企業のアート企画、制作をコーディネートするほか、自主事業として「Tanker Project」を進行中。


■作家
[画像7: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-4f74ea0925b7ae70d370-6.jpg ]


金氏徹平
1978年京都府生まれ。日常の事物を収集し、コラージュ的手法を用いて作品を制作。彫刻、絵画、映像、写真など表現形態は多岐にわたり、一貫して物質とイメージの関係を顕在化する造形システムの考案を探求。個展「Something Falling/Floating」(市原湖畔美術館、2022)、「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2016)、「Towering Something」(ユーレンス現代美術センター、2013)、「溶け出す都市、空白の森」(横浜美術館、2009)など国内外での展覧会のほか、音楽家、劇作家、小説家、美術家、ダンサー、俳優などとのコラボレーションも多数。「tower(TEATER)」(ロームシアター京都サウスホール、2017)、「tower(ARENA)」(六本木ヒルズアリーナ、2018)は自らのドローイングを元にした舞台作品として発表した。


[画像8: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-f92fa37c509e78e7106f-2.jpg ]


小林健太
1992年神奈川県生まれ。東京と湘南を拠点に活動。主な個展に「Tokyo Débris」WAITINGROOM(東京、2022年)、「#smudge」 ANB Tokyo 6F Studio1 (東京、2021年)、「Live in Fluctuations」Little Big Man Gallery(ロサンゼルス、2020年)、主なグループ展に「COMING OF AGE」フォンダシオン ルイ・ヴィトン(パリ、2022年)「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」水戸芸術館(茨城、2018年)など。2019年には、マーク・ウェストン率いるダンヒル、2020年春夏コレクションとのコラボレーション、またヴァージル・アブロー率いるルイ・ヴィトン、メンズ秋冬コレクション2019のキャンペーンイメージを手がける。主なコレクションにサンフランシスコアジア美術館(アメリカ)など。2016年に写真集『Everything_1』、2020年に『Everything_2』がNewfaveより発行。


[画像9: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-afdc6f2b777b8c43c52f-8.jpg ]


レアンドロ・エルリッヒ
レアンドロ・エルリッヒは1973年アルゼンチン生まれ。ブエノスアイレス、及びモンテヴィデオを拠点に活動。世界各地の美術館やコレクションで作品を発表している。2017年に森美術館で開催された個展は60万人の観客を集め、2019年にブエノスアイレスのMALBAで開催された個展 Liminalは同美術館の動員記録を更新し、同展は2022年12月にはマイアミでも開催される予定である。日本では近年、瀬戸内国際芸術祭(2019)や越後妻有トリエンナーレ(2018)にも参加。2004年開館の金沢21世紀美術館の恒久設置作品「スイミング・プール」でも知られる。


[画像10: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-9f67050046e6db74da0b-4.jpg ]


細倉真弓
東京/京都在住。触覚的な視覚を軸に、身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業。主な個展に「Sen to Me」(2021年、Takuro Someya Contemporary Art、東京)、「NEW SKIN |あたらしい肌」(2019年、mumei、東京)、「Jubilee」(2017年、nomad nomad、香港)など。写真集に「NEW SKIN」(2020年、MACK)、「Jubilee」(2017年、artbeat publishers)、「transparency is the new mystery」(2016年、MACK)など。


[画像11: https://prtimes.jp/i/47048/483/resize/d47048-483-ad77efeeadf41d0f87dc-10.jpg ]


イナ・ジャン


韓国生まれ。現在はニューヨークを拠点に活動。カットアウトやコラージュの手法を用いた鮮やかで型破りな写真へのアプローチで知られるジャンは、一貫して様々な表現媒体との間の境界線に疑問を投げかけては、その作品を通じて新たな視覚言語を構築している。「Time Magazine」、「The British Journal of Photography」、「IMA Magazine」、「The New Yorker」、「The New York Times Magazine」を始め数多くのメディアに作品が掲載される一方で、デグフォトビエンナーレ(韓国)、パリ・フォト(フランス)、ル・ロックル美術館(フランス)、フォーム写真美術館(オランダ)など世界各地の美術館や芸術祭に出展し、国際的に高い評価を受けている。

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