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~施設(高齢者向けホーム)の入居者・保証人を対象とした「介護に関する意識調査」~入居検討は家族主導で行うケースが8割以上介護期間6カ月以内の入居が約半数

PR TIMES / 2015年11月11日 13時11分

介護に関する事前の情報収集、専門家への相談が必要



 株式会社ベネッセホールディングス(本社:岡山市)の社内シンクタンク「ベネッセ シニア・介護研究所」(所長:滝山真也)では、2015年9月、株式会社ベネッセスタイルケアが運営する全国の有料老人ホーム等の入居者とそのご家族に対して意識調査を実施し、約6,000名からの回答を集計・分析しました。今回は速報として、現在有料老人ホーム等を利用している方のご家族からの4,384件の回答に基づき、入居前の環境や入居前後の心境について報告いたします。主な調査結果は、以下の通りです。なお、調査結果の詳細は2016年1月頃に改めて発表予定です。


[表1: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/489_1.jpg ]



今回の調査結果から見えてきたのは、次の三点です。

介護が突然現実のものになることも多いため、高齢者本人や家族だけでなく、社会全体が「介護に関する知識」をあらかじめ持てるようにする必要がある。
けがや病気による状態の急変や独居への不安から、急きょ施設への入居を検討する必要に迫られ、十分な検討をできないまま入居に至ったケースが散見される。高齢者本人や家族だけでなく、周りの人、さらには社会全体が介護に関する知識をあらかじめ持てるようにする必要がある。

一人・家族だけで悩まず、頑張りすぎず、専門家に相談したり、社会資源を活用することも必要。
経験者は、介護は一人もしくは家族だけで悩んだり抱え込んだりせず、周りに相談し、助けを借りることを勧めている。家族以外の介護への罪悪感が強い家族同居のケースでも、入居により入居者本人と家族との関係が改善した例は多い。一人・家族で頑張りすぎず、専門家に相談しながら、プロの知識や技術といった社会資源を活用することにより、入居者・介護者双方の良い状態につなげることが可能であると考えられる。

社会資源の利用が介護離職の減少にもつながる可能性がある。
施設入居などのサービスの利用により、家族の身体的・精神的負担が軽くなるだけでなく、家族関係が改善するケースも多い。したがって、このような選択肢は、仕事と介護の両立が可能となり、介護離職の減少にもつながる方策の一つと言える。

「ベネッセ シニア・介護研究所」では今後、介護に関する知識共有への貢献を目指し、さまざまな研究を展開していきます。


[表2: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/489_2.jpg ]



主な調査結果

1.【入居検討のプロセス】家族主導が8割を超え、介護期間6カ月以内で入居したケースが半数近く、十分な準備が出来ないまま入居検討の機会がやってくることが多い。
 施設への入居は家族主導で検討されるケースが84.6%で、そのうち64.0%は本人が独居であった。入居までの介護期間は、全体では「介護歴なし」が25.6%と多く、「6カ月以内」が48.4%と約半数を占めた。家族と同居している高齢者について家族主導で入居を検討する場合は、「介護歴なし」の割合が低く、介護を経験してから入居に至るケースが多い。


[表3: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/489_3.jpg ]

【入居の検討形態】

[画像1: http://prtimes.jp/i/120/489/resize/d120-489-862520-1.jpg ]



[表4: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/489_4.jpg ]


【今回の分析対象全体における入居までの介護期間】
[画像2: http://prtimes.jp/i/120/489/resize/d120-489-885899-2.jpg ]



【家族主導のケースにおける入居までの介護期間】

[画像3: http://prtimes.jp/i/120/489/resize/d120-489-827071-3.jpg ]


2.【入居の検討に際しての悩み】
家族同居のケースでは「自宅介護へのこだわり」や「家族以外の介護への罪悪感」を感じる人の割合が高い。
 全般的には施設内での人間関係や看取りをしてもらえるかどうかなどの入居後の生活の不安について悩んだという回答が半数を超えていた。家族主導で入居を検討したケースに注目すると、「自宅介護へのこだわり」や「家族以外の介護への抵抗・罪悪感」に悩んだという回答は、家族同居の方が独居よりも9ポイント程度高かった。


[表5: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/489_5.jpg ]


【家族主導のケースにおける入居の検討に際しての悩み】
[画像4: http://prtimes.jp/i/120/489/resize/d120-489-319524-4.jpg ]



3.【入居の検討に際して心の支えになったもの】
多くの場合は「人」が支え。医師・ケアマネジャー等の地域の専門職や、入居検討先の施設の従業員を挙げたケースが多い。
 人そのもの、人の言葉・話、人の態度・対応など、検討に関わった「人」がさまざまな面で支えになっている。支えになったという回答が最も多かった「人」は、独居では医師・ケアマネジャーなど地域の専門職(36.8%)、家族同居では入居検討先の施設の従業員(40.7%)であった。


[表6: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/489_6.jpg ]


【家族主導のケースにおいて、入居の検討に際し心の支えになったもの】
・自由記述の分類結果
[画像5: http://prtimes.jp/i/120/489/resize/d120-489-828055-5.jpg ]

・上記分類結果のうち「人」の内訳
[画像6: http://prtimes.jp/i/120/489/resize/d120-489-192636-6.jpg ]

4.【入居後の変化】
家族同居の場合、入居後に「気持ちが前向きになった」人が7割以上、「入居者と家族の関係が良好になった」ケースも半数以上。
 家族以外の介護への罪悪感に悩んだ人の割合が高い家族同居のケースにおいて、入居後は「気持ちが前向きになった」人が72.1%、「入居者との関係が良好になった」と回答した人が56.2%に上った。


[表7: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/489_7.jpg ]


【家族同居-家族主導のケースにおける入居後の変化】
[画像7: http://prtimes.jp/i/120/489/resize/d120-489-929522-7.jpg ]

5.【介護に対する向き合い方】
自らの経験から、介護は一人や家族だけで抱え込まず、介護のプロや経験者の力を借りることが必要との意見が多い。
 一人や家族だけで抱え込まずに他の人やプロの手助けを借りることが必要とする意見が多かった。また、プロの手を借りることにより入居者の状態の改善や、入居者・家族の関係が改善したことをメリットとして挙げる意見も多かった。


[表8: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/489_8.jpg ]


【今回の分析対象全体で介護に対する向き合い方として挙げられた内容】
・自由記述の分類結果
[画像8: http://prtimes.jp/i/120/489/resize/d120-489-842309-8.jpg ]

                                                
                                                以 上

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