CDR-Lifeとダッソー・システムズが連携してがん治療を目的とした科学イノベーションを推進
PR TIMES / 2024年4月5日 16時40分
・スイスのバイオ医薬品会社であるCDR-Lifeとダッソー・システムズが提携し、抗体製剤の安定性を研究
・ダッソー・システムズの医薬品開発業務受託チームが、BIOVIAソフトウェアを使用して、バーチャル環境で「What-if」実験を行い、安定した変異体を特定
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※本リリースは、仏ヴェリジー=ヴィラクブレーにて現地時間2024年3月12日に発表したリリースの日本語参考訳です。
ダッソー・システムズ(Euronext Paris: FR0014003TT8、DSY.PA)は本日、スイスのバイオ医薬品会社であるCDR-Lifeと連携し、CDR-Life独自のM-gager(R)プラットフォームを活用し、次世代の高度な選択的抗腫瘍免疫療法の開発を推進していることを発表しました。
ダッソー・システムズの医薬品開発業務受託チームは、CDR-Lifeの研究員と連携しながら、ダッソー・システムズのBIOVIAソフトウェアとCDR-Lifeの実験データを用いて、バーチャル環境でT細胞エンゲージャー(がん細胞などにT細胞を近づけて駆除するための医薬品)と呼ばれる抗体製剤の「What-if」実験を行いました。同チームは、科学とテクノロジーの専門知識を活用して、異なる分子のバーチャルモデルを作成し、他の分子の機能に影響を与えず、安定性などの望ましい特性をもつ分子を特定しました。その結果を包括的かつ体系的に分析した後に、チームが提示した複数の変異体は、CDR-Lifeが自社の研究施設で実験した際に、成功確率が高いと予想されていたものでした。
CDR-Lifeの創薬研究リーダーであるファビアン・シャイフェレ氏は、次のように述べています。「ダッソー・システムズの医薬品開発業務受託チームとの連携により、抗体を利用してMHC(主要組織適合抗原複合体)を攻撃する当社独自のT細胞エンゲージャー技術を応用した研究開発を加速させることができました。同チームと連携して作業することで、バーチャルモデルから得られた知見を当社のタンパク質設計プラットフォームで活用し、より効率的かつ効果的ながん治療への道を切り開くことができます」
次世代の免疫療法は、前例のない特異的な抗体の作用によって、免疫システムが悪性細胞を識別して根絶させることができるため、有効ながん治療における重要な一歩となります。T細胞エンゲージャー抗体の安定性の向上は、腫瘍細胞を死滅させる能力を高め、効果をより長く持続させ、免疫関連の副作用のリスクを低減させることにつながります。
ダッソー・システムズのライフサイエンス&ヘルスケア業界担当バイスプレジデントであるクレール・ビオットは、次のように述べています。「未だ治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズの複雑さが患者の体験や健康転帰に影響を与える中、多くの製薬会社やバイオテクノロジー企業は、人々のより健康な生活に貢献する治療法の開発を加速させるために模索しています。当社の医薬品開発業務受託サービスは、プロジェクトにおけるお客様との連携の在り方を根本的に変えるものです。CDR-Lifeは、研究員が社内の研究施設でしかできなかった実験の数を削減しただけでなく、最終目標を迅速に達成するために役立つ新たな知見を得ることもできました」
ダッソー・システムズは科学に基づく企業として、医薬品開発業務受託チームを通じて、すべての業界で既存および新規のお客様が直面しているビジネスに不可欠な科学的課題に対応するソリューションを提供しています。実例として、新型コロナウイルスの感染拡大時には、医療施設、オフィス、公共スペース等におけるウイルス感染の危険性のモデリング、シミュレーション、評価のプロジェクトに役立つ結果や情報を提供しました。
(以上)
ダッソー・システムズのライフサイエンスおよびヘルスケア業界向けソリューションについての詳細はこちら:https://www.3ds.com/ja/industries/life-sciences-healthcare
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