東京国立博物館と凸版印刷、国宝「松林図屛風」の新作VR初公開
PR TIMES / 2020年10月1日 11時45分
長谷川等伯が描いた日本水墨画の最高傑作とも称される国宝の魅力と謎に迫る
VR作品『国宝 松林図屛風-乱世を生きた絵師・等伯-』を製作
TNM & TOPPAN ミュージアムシアターで10月7日より初公開
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷 眞美、以下 東京国立博物館)、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター(所在地:東京都台東区、センター長:旭 充、以下 文化財活用センター)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、東京国立博物館が所蔵する国宝「松林図屛風(しょうりんずびょうぶ)」を鑑賞するVR作品『国宝 松林図屛風—乱世を生きた絵師・等伯—』を製作し、東京国立博物館・東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で2020年10月7日(水)から初公開します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33034/494/resize/d33034-494-334933-0.jpg ]
本VR作品では、安土桃山時代を代表する巨匠・長谷川等伯の人生をたどりながら、日本水墨画の最高傑作とも称される「松林図屛風」の魅力と謎に迫ります。製作にあたっては、「松林図屛風」を約253億6715万画素におよぶ超高精細デジタル撮影を実施。微細凹凸を解析するための撮影データも取得、活用することで、和紙の風合いや墨の艶感に至るまで緻密に表現しました。荒々しくも見える繊細な筆致や、墨の濃淡による計算された奥行き感など、等伯の卓越した画技をシアターの大画面で鑑賞できる作品です。
なお、同館で2020年10月6日(火)から11月29日(日)まで開催される特別展「桃山—天下人の100年」では、VR作品の中で紹介する国宝「松林図屛風」と、京都・智積院(ちしゃくいん)蔵の国宝「楓図壁貼付(かえでずかべはりつけ)」が展示され、実物とVR作品の双方を鑑賞できます。
■VR作品『国宝 松林図屛風―乱世を生きた絵師・等伯―』について
・作品内容
勢いのある筆の動きと墨の濃淡だけで深い霧に包まれた松林を表現した「松林図屛風」は、長谷川等伯の代表作であり、東京国立博物館所蔵の数ある国宝の中でも極めて人気の高い作品です。また一方で、どこの松林の風景なのか、何のために描いたのかなど、多くの謎が残る作品でもあります。
本VR作品では、当時の時代背景から松林図の成り立ちを推理し、作者である等伯の画業の歩みを辿ります。長谷川一門を共に支えた息子・久蔵の存在や、時の天下人であった豊臣秀吉の命を受け親子で制作したとされる豪華絢爛な彩色の障壁画「楓図」、「桜図」など、松林図へとつながるエピソードを解説し、作品の持つ魅力に迫ります。
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・「松林図屛風」の超高精細デジタルアーカイブを実施し、水墨画特有の質感を緻密に表現
約253億6715万画素の超高精細デジタル撮影を実施。また、分割撮影を行う際に照明方向を替えて繰り返し行う斜光線撮影を行い、撮影画像から独自の解析技術によって表面の微細な凹凸などの質感特性をデータ化。これらの超高精細な大容量アーカイブデータを表示範囲に応じて解像度を最適に変換することによって、滑らかな映像のリアルタイム生成を実現しています。凸版印刷のVR技術によって和紙の風合いや墨の艶感に至るまで緻密に表現し、展示室では見ることが難しい至近距離からの鑑賞体験が可能になりました。
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・赤外線撮影データを活用し、松林図が描かれた当時の姿を再現
今回初めて「松林図屛風」の赤外線撮影を実施。炭素粒子を捉えた赤外線撮影データと高精細デジタル撮影データを組み合わせることで、経年による紙のしみや汚れ等を取り除き、墨で描かれている部分の情報のみを抽出しました。屛風に仕立てられる前の、松林図が描かれた当時の姿の再現を試みています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/33034/494/resize/d33034-494-275018-2.jpg ]
■ 上演案内
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/494_1.jpg ]
■ SNSハッシュタグ投稿でステッカープレゼント
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上演終了後、高精細なデータを活用した本作品ならではの画像をスクリーンに投影し、記念撮影会を実施。撮影した写真や感想などにハッシュタグ「#トーハクでVR松林図」または「#PineTreesVR」をつけてSNSに投稿した方には、ミュージアムシアター限定オリジナルステッカーをプレゼントします。
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/494_2.jpg ]
■ 実物展示情報
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/494_3.jpg ]
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/494_4.jpg ]
■ 関連展示情報
[表5: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/494_5.jpg ]
■ 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について
「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。文化財の姿をあざやかに映し出す超高精細4Kプロジェクタ、300インチの迫力ある大きなスクリーン、専属のナビゲーターのライブ上演により、コンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
・シアターWEBサイト http://www.toppan-vr.jp/mt/
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