IBM、AWS上のwatsonxポートフォリオを拡大 - watsonx.governanceを追加し、お客様の責任あるAIの拡張を支援
PR TIMES / 2024年5月23日 15時40分
【米国ニューヨーク州アーモンク-2024年5月21日(現地時間)】
IBMは、年次イベント「THINK」において、Amazon Web Services(AWS)社と協力し、AIとデータのプラットフォームであるwatsonx( https://www.ibm.com/jp-ja/watsonx )内のIBM製品の全ポートフォリオをAWSサービスで利用可能になることを発表しました。これにより、エンドツーエンドのガバナンスに支えられた、オープンでハイブリッドなアプローチを通じ、より容易に企業におけるAIの活用を拡張できるようになります。
両社は、IBM watsonx.governance( https://www.ibm.com/jp-ja/products/watsonx-governance )とAmazon SageMaker( https://aws.amazon.com/jp/sagemaker/ )(フルマネージド・インフラストラクチャー、ツール、ワークフローを使用して機械学習(ML)および生成AIモデルを構築、学習、デプロイするサービス)を統合し、Amazon SageMakerとwatsonxのお客様がモデルのリスクを管理し、EU AI法などの最近の規制要件に関連するコンプライアンス義務に対応できるようにする予定です。この統合により、すでに利用可能なIBM watsonx.ai( https://www.ibm.com/jp-ja/products/watsonx-ai )とwatsonx.data( https://www.ibm.com/jp-ja/products/watsonx-data )に加え、全てのwatsonxプラットフォームがAWS Marketplace( https://aws.amazon.com/marketplace )で利用可能になります。
IBMデータ&AI プロダクト・マネジメント担当ゼネラル・マネージャーのリティカ・グンナー(Ritika Gunnar)は次のように述べています。「IBMのオープンなAIとハイブリッドクラウド戦略は、使用するテクノロジーの種類や場所を問わずに、企業が所有する信頼できるデータを使用して、AIから価値を得られるようにするうえで必要不可欠です。watsonx.governanceは、自動化された方法でAIソリューションを管理、統制することが可能です。AI機能を強化し、世界のいたるところで進展するAI規制に対応するために、独自のニーズに合わせたソリューションのカスタマイズを実現します。AWS社との関係の拡大により、IBMの先進的なAIガバナンスとAmazon SageMakerを組み合わせ、お客様に柔軟性、拡張性、他のAWSサービスとの統合を提供します」
統合されたwatsonx.governanceとAmazon SageMakerは6月から利用可能となり、お客様がワークフローを合理化し、AIを活用した取り組みの市場投入までの時間を短縮し、複雑なIT環境とエコシステム全体でAIを管理できるよう支援します。お客様は、複数の関係者間で完全にカスタマイズ可能なリスク評価とモデル承認のワークフローを構成、追跡し、watsonx と Amazon SageMaker の両方で監査証跡を取得できるようになります。
クラウド・コンサルティング会社であり、AWS社とIBMのビジネスパートナーであるCleanSlate Technology Group社のCEOであるChris Konow 氏は、次のように述べています。「生成AIの急速な進歩と、ガバナンスや規制に関する懸念の高まりのバランスを取ることは、すべての組織が懸念しているデリケートな課題です。AWS SageMakerの強みとwatsonx.governanceがシームレスに組み合わさることで、AIプロジェクトのまさに基礎的な階層において、ガバナンスに対処できるようになります」
自然言語での企業データのクエリーを可能にするデータ・プラットフォームのプロバイダーであるGigaSpaces Technologies社のCEOであるAdi Paz氏は、次のように述べています。「IBM watsonx.governance on AWSは、Amazon SageMakerの強みを活用できる、目的に合ったAIガバナンス機能を提供します。これらの技術を組み合わせることで、当社のRAG(Retrieval Augmented Generation)ソリューションであるGigaSpaces eRAGの高い信頼性を有する基盤となります」
お客様の生成AIの導入による変革への取り組みをさらにサポートできるよう、watsonx.dataがAWSで利用可能になり、お客様は生成AIワークロードで使用するデータへのアクセス、可視化、変換が容易になります。AWS上のオープンなデータ・レイクハウスであるwatsonx.dataを通じて、お客様はDb2 Warehouse、Netezza、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for Db2や、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)などのAWSサービスを含むハイブリッド環境全体でデータにアクセスすることができます。
IBMは、watsonxプラットフォーム全体に加えて、29のSaaSオファリングと15のサービスからなる44のソフトウェア製品とコンサルティング・オファリングを含む出品を、92カ国のAWS Marketplaceで提供しています。これには、ワークロード管理を簡素化し、オンデマンド・ライセンスによる迅速なクラウド・プロビジョニングを可能にする、Amazon RDS for Db2( https://aws.amazon.com/jp/rds/db2/ )のコンサンプション・ベース・ライセンスの提供も含まれます。
AWS社のAmazon SageMakerゼネラル・マネージャーであるAnkur Mehrotra氏は、次のように述べています。「IBMとの協業により、両社共通のお客様に、より多くの生成AIソリューションを提供できるようになります。Amazon SageMakerとwatsonx.governanceの強みを組み合わせることで、企業が効果的かつ安全に生成AIを活用し、ワークフローの改善を促進し、最終的により大きな価値を提供することができます。お客様にとって有意義なAIソリューションの革新を共に推進していくことを楽しみにしています」
Amazon SageMaker HyperPodによるIBMモデルの学習
IBMのハイブリッドクラウド・アプローチに基づき、IBM Researchはオンプレミスとクラウド・ホスティングのインフラストラクチャーを組み合わせて、大規模言語モデルIBM Graniteシリーズ( https://research.ibm.com/blog/granite-code-models-open-source )の学習を行っています。IBMはモデルの学習にAIスーパーコンピューターを活用し、さらにAmazon SageMaker HyperPodを活用することに価値を見出しています。オープンソース・ツールとオーケストレーターに対するシームレスなサポートにより、IBM ResearchチームはAWS環境全体で学習向けのワークロードを最適化し、拡張することを可能にしました。
責任あるAIフレームワークの構築に向け、IBM Consultingが専門知識を提供
IBM Consultingは、AWSに特化した生成AIの専門性( https://jp.newsroom.ibm.com/2023-10-19-IBM-Expands-Relationship-with-AWS-to-Bring-Generative-AI-Solutions-and-Dedicated-Expertise-to-Clients )をさらに拡大し、両社共通のお客様が責任あるAIの運用ができるよう支援します。watsonx.governanceとAmazon SageMakerの統合により、両社共通のお客様が、モデルのリスクを管理し、規制への準拠を実証し、モデルのパフォーマンスを監視しながら、企業全体でAmazon SageMakerイニシアチブをサポートするための、責任あるAIのフレームワークを確立できるように支援します。
IBM watsonxとAWS社が、お客様の生成AI導入による変革をどのように支援しているかは、こちら( http://ibm.com/aws )をご参照ください。
当報道資料は、2024年5月21日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちら( https://newsroom.ibm.com/2024-05-21-IBM-Expands-watsonx-Portfolio-on-AWS,-Adds-watsonx-governance-to-Help-Clients-Scale-Responsible-AI )を参照ください。
IBM、ibm.comは、 米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。
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