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IBMとSalesforce社がパートナーシップを拡大し、オープンで信頼性の高いAIとデータのエコシステムを推進

PR TIMES / 2024年6月11日 16時15分

IBM watsonxプラットフォームとIBM Graniteシリーズ・モデルにより提供されるより多くの大規模言語モデルが、Salesforce Einstein 1 Platform全体の生成AIユースケース、事前構築されたアクション、プロンプトを強化

IBMは、Salesforce Zero Copy Partner Networkに参加し、IBM watsonxとSalesforce Data Cloud間のゼロコピーデータ統合を可能にすることで、顧客はすべてのデータを接続し、それに対してアクションを起こすための安全でコスト効率の高い方法を得ることが可能に

SalesforceがAI Allianceに参加、責任あるAIへの取り組みを強化し、信頼できるAIツールを継続的に顧客へ提供

【ニューヨーク州アーモンクおよびサンフランシスコ - 2024年5月21日 (現地時間)発】
IBMと米国セールスフォース社(以下、Salesforce社)は、IBM watsonx AI and Data Platformの機能をSalesforce Einstein 1 Platform( https://www.salesforce.com/jp/products/platform/overview/ )に統合し、AIとデータの導入においてお客様の選択肢と柔軟性を高める戦略的パートナーシップの拡大を発表しました。これにより、組織はデータ主導の意思決定を行い、業務フローの中で直接アクションを起こすことができるようになります。

拡大したパートナーシップは、双方向のデータ統合、大規模言語モデル(LLM)の柔軟性、CRMソリューションのための事前構築されたアクションとプロンプト、そして責任あるAI開発へのさらなるコミットメントに及んでいます。

IBM watsonx、Graniteモデル、Salesforceによる大規模言語モデルの柔軟性
CRMのユースケースに生成AIを導入する組織は、特定のビジネスニーズに適したLLMへのアクセスを必要としています。Salesforce社は、Bring Your Own Large Language Model(独自の大規模言語モデルの持ち込み)戦略を通じて、顧客がニーズに最適なLLMを選択できるようにしていますが、LLMをwatsonx.aiプラットフォームや、ローコードAIビルダーの集合体であるSalesforceのEinstein 1 Studio( https://www.salesforce.com/jp/artificial-intelligence/ai-builder/ )と統合できるようにする計画です。これにより、主要なIBM GraniteシリーズAIモデル( https://jp.newsroom.ibm.com/2023-10-03-blog-watsonx-tailored-generative-ai )と、watsonx上で構築された顧客の独自のLLMへのアクセスが可能になります。

IBM watsonxは、さまざまなプロバイダーから提供されるAIモデルを選択し、独自のデータでそれらを仕立てることができるため、企業がカスタムAIソリューションを構築、拡張、管理できるよう支援します。Graniteは、データ・ガバナンス、文書品質、デュー・デリジェンス、リスクとコンプライアンスに関する厳格な基準を満たす企業データ・セットでトレーニングされたIBMのフラッグシップ・モデル・シリーズです。IBM Graniteモデルは高性能で、IBMから顧客に対する知的財産の補償付きの、開発者が使いやすいモデルです。

IBM GraniteモデルをEinstein 1 Platformと統合することで、IBM watsonxとSalesforce社の共同の顧客は、クラウドまたはオンプレミスでホストされているかどうかにかかわらず、業界コンテンツの生成、フィールドの要約、分類を含む多様なユースケースにGraniteモデルを利用できるようになります。これらの対象モデルは透明性が高く、信頼性のために最適化されており、企業全体で拡張できるように設計されています。これらのユースケースに対するIBM GraniteモデルのROIをより早く実現するため、IBMのデータとサービスを利用した事前設定済みのプロンプト・テンプレートとCopilot Actionsが、Einstein 1 Studioで利用できるようになり、フロー中やApexで呼び出すことができます。

Einstein 1 Platformは、CRMアプリケーション、あらゆる外部システムからのデータ、Data CloudおよびAIモデルを、共通のメタデータ・フレームワークを使用して統合し、Einstein Copilotを含む次世代のAIソリューションを強化します。
IBM Data and AI プロダクト・マネジメント担当ゼネラル・マネージャーであるリティカ・ガンナー(Ritika Gunnar)は次のように述べています。「お客様は、信頼性が高く、パフォーマンスとコスト効率に優れたエンタープライズ・グレードの基盤モデルを必要としています。適切な基盤モデルを選択することは、あらゆる組織のAI戦略にとって不可欠であり、プロジェクトがパイロット版から本番稼動にいかに迅速に移行するかの重要な決定要因です。IBMとSalesforce社は協力して、複雑な生成AIの状況を容易にナビゲートすることでお客様がビジネス・ニーズにあった適切なLLMを選択できるよう支援します」

Einstein CopilotおよびCopilot Studioの業界に特化したIBMプロンプトとアクション
IBMは、IBM Consulting( https://jp.newsroom.ibm.com/2023-09-01-IBM-and-Salesforce-Team-Up-To-Help-Businesses-Accelerate-Adoption-of-Trustworthy-AI )とその強固な業界専門知識とともに、業界特化の強力なプロンプト・テンプレートとコパイロット・アクションを作成しており、これらは今年後半にEinstein 1 Studioで利用可能になる予定です。Einstein 1 StudioのAIビルダーを使用することで、Salesforce社の顧客は、CRM向けのSalesforceの会話型AIアシスタントであるEinstein Copilotを含め、Salesforceアプリケーション全体で事前構築されたアクションやプロンプトにアクセスできるようになります。

政府のコンタクトセンター、資格審査、ライセンスと許認可といった公共機関のユースケースに始まり、これらの設定済みプロンプト・テンプレートは、自動車、エネルギー・公共事業、金融サービス、公共機関のユーザーが新しいレベルで有権者と繋がることができるよう、基盤モデルとGraniteモデルの両方に最適化されるよう設計されています。

IBM Consultingはすでに、両社の顧客に対し、AI主導のSalesforce CRMイニシアチブをエンタープライズ全体に拡大し、価値を生み出すまでの時間を短縮すると同時に、リスクを軽減するために、持続可能で責任あるAIフレームワークの確立を支援しています。


IBMとSalesforce、IBM watsonxとSalesforce Data Cloud間の双方向データ統合を実現
IBMはSalesforce Zero Copy Partner Network( https://www.salesforce.com/data/zero-copy-partner-network/ )に参加しました。これは、Salesforce Data Cloud( https://www.salesforce.com/jp/data/ )と安全で双方向のゼロコピー統合を構築するテクノロジーおよびソリューション・プロバイダーのグローバル・エコシステムであり、Salesforce Einstein 1 Platform( https://www.salesforce.com/jp/products/platform/overview/ )全体でデータを活用できます。顧客は、watsonx.data経由でIBMソフトウェア上にある自社のデータにアクセスできるようになり、セキュリティー管理を簡素化し、データをビジネス上で公開する際のセキュリティー・リスクを最小限に抑えることができます。

ゼロコピーにより、企業はデータを元の場所に保持しながら、Salesforce Data Cloudから外部データにアクセスし、顧客の包括的なビューを作成できます。これにより、企業がカスタム統合や複雑なデータパイプラインに頼って、外部のデータウェアハウスからSalesforceにデータを統合して移動したり、逆にSalesforceから外部のデータウェアハウスにデータを移動したりする必要性が減少します。このアプローチにより、顧客はIBMへのテクノロジー投資を最大限に活用し、過去のデータにアクセスすることができます。例えば、Data Cloud トリガーフローは、出荷が外部のデータレイクで遅延とマークされた際、Slackを用いてアカウントマネージャーに情報をアップデートし、彼らが顧客と即座に対応できるようにします。

Salesforce社のユニファイド・データ・サービスおよびEinstein担当EVP兼ゼネラルマネージャーであるラウール・アウラドカー(Rahul Auradkar)は以下のように述べています。「SalesforceとIBMは、データがどこに存在するかにかかわらず、お客様がデータから最大限の価値を得ることを容易にし、顧客エンゲージメントと信頼できるAIの基盤を確立する上で、最適なポジションにあります。双方向のデータ統合が加わることで、企業はすべてのデータをより迅速に調和させることができ、実用的な洞察を促進することで、チームはデータ主導の意思決定を行い、あらゆるお客様との対話において、あらゆるタッチポイントやチャネルで素晴らしい統合エクスペリエンスを提供することができます」

SalesforceがAIアライアンスに加盟、オープンで信頼性の高いAI開発への取り組みを強化
Salesforce社はAI Alliance( https://thealliance.ai/ )に参加し、AIが安全性、倫理、そして大義に焦点を当てながら、協調的かつ透明性をもって開発される世界を創造するというミッションをサポートします。AI Allianceは、産業界、新興企業、学術機関、研究機関、政府機関など、100を超える主要組織が参加する国際的なコミュニティーであり、オープンで安全かつ責任あるAIの推進に向け、協力しています。AI Allianceは、産業界や政府のリーダーとともにオープン・イノベーションを提唱することで、AIがあらゆる場所で繁栄し、人々や社会に利益をもたらすことができる環境の醸成を目指しています。

IBM Graniteは、来年初めにSalesforceで利用可能になる予定です。IBM Graniteの詳細については、こちらのページをご覧ください。https://www.ibm.com/jp-ja/products/watsonx-ai/foundation-models

当報道資料は、2024年5月21日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。https://newsroom.ibm.com/2024-05-21-IBM-and-Salesforce-Expand-Partnership-to-Advance-Open,-Trusted-AI-and-Data-Ecosystems

IBM、ibm.com、watsonx、watson.ai、watson.dataは、 米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。

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