思わず声に出して読みたくなる、季節を表現した漢詩の言葉 新刊『漢詩の美しい言葉 季節』
PR TIMES / 2024年11月25日 13時45分
株式会社翔泳社(本社:東京都新宿区舟町5、社長:佐々木幹夫)は、書籍『漢詩の美しい言葉 季節
』(鷲野 正明/著)を2024年11月25日に発売します。本書は、古来変わらない季節の情感や風物を詠んだ100の美しい漢詩の言葉や表現を、美しいイラストとともに紹介する1冊です。
やわらかな美しいイラストとともに、漢詩の美しい言葉を紹介
高尚で堅苦しいと思いがちな漢詩漢文。なかなか触れる機会がないと思われがちですが、私たちは知らないうちに漢詩の言葉を日常的に使っています。
例えば、70歳を「古稀(こき)」というのは、杜甫の「人生七十古来稀なり」という詩が出典です。野球の「敬遠」も『論語』の「鬼神は之を敬して遠ざく」からきています。
中国の古典を日本式に読む訓読によって読むことで、中国の古典が日本の古典になり、さらに熟語などになっているのです。漢字の熟語、四字熟語のほとんどは漢詩漢文が出典と思ってもよいでしょう。愛誦される漢詩も多く、「春眠暁を覚えず」のようについ口ずさんでしまうものもあります。
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本書は、季節をテーマに私たちの暮らしに寄り添い、古来変わらない季節の情感や風物を詠んだ、100の言葉から始める漢詩入門です。イオクサツキさんの美しくやわらかなイラストとともに、現代に生きる私たちも共感できる情感が込められた、美しい漢詩の一節を紹介します。唐代を代表する白楽天や李白、杜甫をはじめ、孟浩然、王維、范成大(はんせいだい)などの漢詩だけでなく、菅原道真や夏目漱石などによる日本の漢詩も取り上げます。
糸のようにしだれている柳の枝を「柳糸(りゅうし)」と表現します。これは「柳の枝がなびくように、私の思いもあなたになびく」と恋心を表す言葉でもあります。また、漢字には季節を表すものがあり、空をいうときに春は「蒼天」、夏は「昊天(こうてん)」、秋は「旻天(びんてん)」といいます。
そのものずばりの端的な表現もよいですが、多様でやさしく、美しい言葉や表現に触れることで、何気ない言葉でも想像がふくらみ、美しい風景が見えてきます。やさしく美しい言葉は、私たちの心を慰め、勇気を与えてくれます。古い詩が古典として残っているのは、いつの時代も人々がやさしさを欲しているからに違いありません。美しい言葉を入り口に豊かな漢詩の世界に触れてみてください。
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■書籍概要
『漢詩の美しい言葉 季節』
著:鷲野 正明
発売日:2024年11月25日
定価:2,640円(本体2,400円+税10%)
判型:四六・344ページ
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798186054
全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop: https://www.seshop.com/product/detail/26565
・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798186058
■著者プロフィール
鷲野 正明(わしの・まさあき)
国士舘大学名誉教授。全日本漢詩連盟会長・千葉県漢詩連盟会長。NHK︲Eテレ「吟詠」の作品解説
を担当。著書に『はじめての漢詩創作』(白帝社)、『漢詩と名蹟』(二玄社)、共著に『十八史略』(明治書院)ほか多数。監修に『漢詩の読み方・楽しみ方』(メイツ出版)、『中国の伝統色』(翔泳社)、『美しい中国の伝統色と文様』(ホビージャパン)などがある。
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