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シリア危機 アレッポへ最大規模の給水支援 【プレスリリース】

PR TIMES / 2015年7月23日 14時38分

給水施設への攻撃停止を訴える



[画像: http://prtimes.jp/i/5176/519/resize/d5176-519-196644-0.jpg ]



※ 本信は、ユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※ 報告書原文は、http://www.unicef.org/media/media_82633.html からご覧いただけます。
※ シリアに関連する画像・動画は、http://uni.cf/1HhTwjd からダウンロードいただけます。

【2015年7月22日 ダマスカス(シリア)発】
戦闘や頻繁に起こる停電によって、この数週間にわたって断水していた紛争地アレッポの住民は、水の供給の復旧を歓迎し、胸をなでおろしました。水道施設は、ときには紛争当事者によって意図的に破壊され、特に子どもたちの間で水に起因する病気のリスクを高めていました。

ユニセフ・シリア事務所代表のハナア・シンガーは、「今回の断水は、シリアの人々が猛暑の熱波に苦しむ最悪のタイミングで起こりました。近隣住民の中には3週間近く水道水のない状態で過ごしている人もおり、多くの子どもが渇きや脱水に苦しみ、病気にかかりやすい状態に陥っていました」と話しました。

7月に入ってからだけでも、ユニセフが支援するアレッポの診療所を受診した3,000人の子どもの41%に、軽い下痢の症状があったと報告されています。

「国全体の水不足が危機的な状況にある中で、アレッポの水供給がいつまた途絶えてしまうかという心配は続いています」とシンガー代表は続けます。

ユニセフはこの危機に対応するため、紛争が続く中、給水車による水の運搬をこれまでの1日80万リットルから3倍の250万リットルに増やしました。これは、紛争が始まって以来最大規模の給水支援です。この支援によって、アレッポの最も紛争の被害が大きいコミュニティで、20万人の人々に1日あたり15リットルの水を提供することができます。

ユニセフはパートナー団体とともに、より長期的な解決に向けて24時間体制で活動しています。

水の運搬支援は、1日あたり最大1,600万リットルの水を得ることができる50の井戸を掘ることで補完してきました。また、アレッポのクウェイク川近くに通常の井戸の10倍以上まで給水量を増やすことができる集水井を設置しようとしています。しかしこうした努力にもかかわらず、アレッポでは50万人の人々が十分な水を手に入れることができずにいるとみられています。

水が原因の病気が増えつつあるため、ユニセフは子ども1万8,000人分の下痢を治療するためのキットを届けました。また、今後の水不足に備え、病気の広がりを抑えるために、100万人分の浄水剤の配布も始めています。

ユニセフは井戸の建設や水処理資材の供給など、1,500万人のシリアの人々を支える給水設備の支援をシリア全土で続けています。

また、紛争を行っている勢力に対し、給水、浄水、配水などの施設を攻撃したり意図的に遮断するといった国際人道法に反する行為をやめるよう、働きかけを続けています。


* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/

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