障害児育児を理解した職場環境があれば、理想の仕事を実現できると約7割の母親が回答。自閉症児育児と仕事の両立の厳しい現状が明らかに
PR TIMES / 2024年11月7日 11時15分
株式会社パステルコミュニケーション(本社:東京都豊島区、代表取締役吉野加容子)の親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる「発達科学コミュニケーション」講師・今川ホルンが運営する情報サイト『自閉症総研ホルン』が、自閉症児を育てるママたちの就労状況の実態を知るためのアンケートを実施しました。
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はじめまして。自閉症の子の「できた!」を増やし自閉症子育てを明るくするための情報サイト『自閉症総研ホルン』です。
自閉症児を育てているママは、登園しぶり、不登校、母子通園、付き添い登校、療育施設への送迎、日々のこだわりや癇癪対応で精神的疲労など様々な問題に直面し、好きな仕事も辞めざる得なくなった方が多いというのは世間で言われています。
私達編集部の中にも同じ悩みを抱えたママがいます。たとえば、当編集部の知的障害を伴う自閉症スペクトラムのお子さんをもつママは、お子さんが2歳の時に、保育園と週に1日だけ療育に通うこととなり、それまで正社員で勤めていた広告代理店を退職せざるをえない状況となりました。また、登園しぶりや癇癪対応などもあり、毎日疲弊し、仕事どころではない日々が続き、収入が8割減るけれども時間の融通がきくパートタイムの働き方を選択せざるをえませんでした。
こんな思いをしながら自閉症児を育てるママはさぞかし多いのではないか。そこでこの度、果たしてどれだけのママが同じ悩みを抱え、具体的にどのような問題に直面しているのかということを明らかにし、自閉症児を育てるママの就労状況の実態を知り、世間での問題点の認知度を上げ、自閉症児を抱えるママの育児と仕事の両立を支援する企業がもっと増えるように、世の中に働きかけたい。そんな思いでこのアンケートを実施しました。
◯調査期間:2024年10月17日から10月21日(5日間)
◯調査方法:インターネット調査
◯回答者数:129名
<回答者の背景>
(1)自閉症または自閉症傾向のあるお子様の性別を教えてください
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(2)自閉症の診断の有無をお聞かせください
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今回のアンケート回答者は(1)・(2)より、自閉症のお子さんは男の子が6割、自閉症と診断されているケースが約7割であることがわかりました。
(3)記入している方の雇用形態を教えてください
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現在、働いていない方が4割、時間の調整ができるパートやフリーランスといった働き方をしている方が約3割いることがわかりました。
このことから、自閉症児を育てる方の約7割は時間を自由に使える生活スタイルをとっていることがわかります。
(4)今は働いていないと答えた方に質問です。以前はどのような雇用形態で働いていましたか?
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今は働いていないと答えた方の約7割が、正社員や契約社員という時間にあまり融通が効かない働き方をされていたことがわかります。
(5)今は働いていないと答えた方に質問です。なぜ退職しましたか?
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/54387/525/54387-525-ffa25236123cf50145da1a82914b708d-1286x790.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
働いていないと答えた方の約3割がワンオペ育児をしています。
(6)その他と答えた方にお聞きします。具体的な状況を教えてください。
・療育園に預かり保育がないため、就労しようとしても時短になり職探しが難しい
・こだわりが強く、長い休みの時の預かり先が少ない
・療育の送迎が10時から17時のため、正規職(正社員)の仕事に間に合わなかったため
・パートで働こうとした矢先、長男が不登校、完全支援級になる
・子どもに睡眠障害があり、私も睡眠が安定して取れないため
・子どもの送迎や通院、体調不良などで、勤務できる日がバラバラで働きづらい
・子どもに自信を取り戻してほしいという強い思いから、退職を決断した
・子どもを短期間で産み、そのあと仕事に集中しようと思っていたら自閉症で、兄(上の子)も自閉症なので、訓練など色々あり、働けなくなった
以上のことから、療育の送迎時間が就労時間と重なり、うまく時間調整ができなかったり、ママ自身の体調不良で、働きたくても働けなかった状況がうかがえます。
(7)仕事と子育ての両立で困っていることや、困っていたことはなんですか?(複数回答可)
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半数以上の家庭で、ママが1人で育児をしなければいけない状況になっています。また、子どもの病院への通院や療育施設への通所のため、仕事を休まざるを得ない状況下にあるケースも4割を超え、とても高い水準となっています。
(8)理想の仕事を実現するのに求めるものはなんですか?(複数回答可)
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理想の環境として、働く場所を自由に選べる、時間を自由に設定できる働き方、そして障害を理解した子どもの預かりサービスの拡充などが求められていることがわかりました。
(9)その他と答えた方にお聞きします。どのようなことがあれば理想の仕事が実現しそうですか?
・公立小中学校での移動支援
・フレキシブルな勤務体制
・社会の理解
・職場全体の理解
・フレックスタイムや短期正社員制度が広がると良い
・フルリモートや在宅でも選べるフレックス制度
・在宅勤務ができる、時間を自分で自由に決められるなどの周りの理解
・上司や職場のメンバーの理解が不可欠
・日中一時支援の拡充と、その施設までの送迎があること
今回のアンケート結果から、自閉症児を育てるママの就労状況は、働いていない方が約4割、時間に自由がきく働き方を選択されている方は約3割であることがわかりました。
また、働いていないと回答された方の約7割以上は、以前は、正社員や契約社員などで働いている状況でした。
この結果から浮かび上がる課題として、
(1)ワンオペ育児が半数以上
(2)職場の理解が不可欠
(3)預かり先の都合で、正社員や契約社員などの働き方ができない
という3点がみえてきました。
また自閉症児を育てるママが、働きながらママ自身の居場所を見つけてイキイキとした未来を歩むために必要なこととして、
(1)夫や家族の協力体制
(2)発達の特性を理解した預かり保育の拡充
(3)働く時間や場所を自由に設定できる職場の理解
といった3つのことが求められていることもわかりました。
自閉症総研ホルンでは、育児と仕事の両立に悩むママたちへ、療育もやりがいのある仕事も諦めないライフスタイルを提案しています。実際に自閉症児を育てながら、我が子の成長も仕事にも全力投球しているママたちのリアルな声を掲載しております。https://horn2020.com/trainervoice-ichiran/
自閉症総研ホルンは、我が子の発達も自分の人生も諦めたくない、そんなママたちをこれからも全力で応援します。
【データリサーチに関する詳しい報告はこちら】
https://horn2020.com/7765/
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発達科学コミュニケーション『自閉症総研ホルン』とは?
自閉症の子の「できた!」を増やし自閉症子育てを明るくするためのWEBサイトです。 自閉症子育てという難しい子育てを乗り越えるのは正しい理解と知識です。乗り越えた先でホルンの音色のように、世界にわが子の声が明るく響いていく。そんな世界を作ると決めて“自閉症総研ホルン”と名付けました。当サイトでは、悩む時間を減らして発達させる時間に変えるをモットーに、脳を育ててできることを増やすことをテーマに情報をお届けしていきます。
『自閉症総研ホルン』主宰 今川ホルン
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー/帝京大学大学院修了/臨床心理学修士/公認心理師/株式会社ここから発達らぼ代表/自閉症の長女を含む3児の母/
埼玉県の病院で臨床心理士として働く中で長女を出産し、長女の自閉症の診断をきっかけに児童発達支援事業所に勤務する。その後、発達科学コミュニケーションに出会い「家での親の声かけ」が自閉症の子を伸ばしていくと確信。発達科学コミュニケーションのマスタートレーナーとして活動する。
わが子のことばの遅れに悩むママやパパに対し、子どものことばを伸ばすおうち療育『自閉症専用 3カ月おしゃべり上達メソッド』を教えるとともに、トレーナーを育成している。https://www.instagram.com/horn.imakawa/ 書籍・メディア掲載情報はこちらhttps://horn2020.com/hornmedia/
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[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/54387/525/54387-525-fc0f6bdaf2d76abd828f181fe386b60d-600x600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【会社概要】
社名:株式会社パステルコミュニケーション
代表者:吉野加容子
所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階
事業内容:子育て講座の運営/発達に関するリサーチ・開発/起業支援事業
URL: https://desc-lab.com/
「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現を目指し、関係するすべての人々、関連機関・団体が一体となって取り組む国民運動、「健やか親子21」応援メンバー
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